総務省の推計で、15歳未満の子どもの数が43年連続で減少していると発表されました。
その子どもたちの内訳は、男子が718万人、女子が683万と、男子が約5%も多いようです。
男は女よりも、毎年約5%多く生まれてきているので、おおむねその比率のまま大人になるわけです。
ところが、最終的な平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳と、女性が圧倒的に長生きします。
成人男性は女性よりも早く減って(死んで)いくので、あらかじめ多く生まれておくという摂理なのでしょう。
しかし、女性の寿命が伸びても出産可能年齢は限られているので、少子化を食い止めることはできません。
なので私には単純に、少子化対策=晩婚化対策だと思えてしまいます。
いまさらのように始まる「異次元の少子化対策」は、果たして目論見通りに出生率を上げるのでしょうか。
子を産める女性の人口が今後どんどん減るわけですから、いま少々の対策を講じても効果は先細りしそうです。
ともかく、「異次元」だと言うのなら、それこそあり得ないぐらいに大きな経済的支援をしたらどうですか。
子育てや両立支援も大事ですが、それ以前の、結婚や出産への支援の方が直接的で効果的かもしれません。
いや、そんなことをすると、結婚観や家族観の多様性を問題にする人が出るのでしょうか。
早く結婚して早く出産した人ばかりを優遇すると、そうでない人から見て不公平に映るのでしょうか。
でも、生まれた子どもたちは将来、受けた支援以上に社会貢献するはずです。決して不公平だとは思いません。