「【重要】【ヤマト運輸】からお届けする商品が、お客様のご住所不備のためお届けできませんでした。」
このような件名のメールが届きました。ヤマト運輸のクロネコのロゴ入りのメールです。
以前と比べれば、日本語としてはずいぶん、こなれてきてますね。ですが残念。
ヤマトからなら「商品」じゃなくて「お荷物」でしょう。「ご住所不備」も件名の句点(。)もおかしい。
「下記の配送情報をご記入いただきますよう、1-2営業日以内に再配達の手配をさせていただきます。」
日本人には普通、このような妙な文は書けませんね。明らかに途中のフレーズが「抜けて」ます。不合格。
「ご理解いただき、ありがとうございます。」
文末のこの一文は、間違いじゃないけど違和感がありますね。
飛行機内等で、“Thank you for your understanding and cooperation.” というアナウンスをよく聞きます。
これを日本語で言うときは、「ご理解とご協力をお願い致します」になるはずです。
お願いをする時点ではまだ、日本人は「ありがとう」とか「感謝します」とはあまり言いません。
「わかりました。協力します」と応えられてはじめて、「ありがとうございます。感謝します」となるのです。
「てにをは」などは以前よりも改善しましたが、詐欺グループの日本語にはまだまだ穴がありますね。