昨日放送の大河ドラマ『光る君へ』で、清少納言が当意即妙に対応した場面が、ちょっと話題ですね。
中宮定子に「香炉峰の雪はいかがであろうか」と尋ねられ、「簾をかかげて看る」体(てい)で応えました。
これは唐の詩人白居易(白楽天)の漢詩の場面を「再現」したものです。
がしかし、中宮定子に問われた清少納言が約3秒間、考え込んで沈黙したことを、私は見逃しませんでした。
この3秒の間に私は既に、「簾をかかげて看りゃいいんじゃないの?」と口に出してましたからね。
清少納言の反応の鈍さに、私はむしろ驚いたぐらいです。
自慢じゃありません。こんなことは「(元)受験生」であれば誰でも、即座に反応できることです。
「香炉峰の雪は?」というフレーズを聞いたら、脊髄反射的に「簾をかかげてみる」ときてしまうのです。
「マハーバーラタ 」とくれば「 ラーマーヤナ」、「リアカー無き」とくれば「K村」なのです。
その意味では、埋もれた受験知識が「日の目を見る」機会に恵まれる、稀有なドラマですね「ヒカキミ」は。
さて来週以降、やがて道長が権力を掌握することになるのでしょう。わかってはいますが、楽しみです。
これから8カ月。戦国時代とはまた違う、ドロドロした陰湿な戦いが続くんだろうなと、期待しています。