飛行機の「プロ搭乗客」だと自認するパラダイス山元氏は、「タッチ」という言葉を考案・提唱しました。
これは、目的地(空港)に着いたらすぐに次の便で引き返す、きわめて純粋で酔狂な航空旅行のことです。
ANA「成田–メキシコシティー線」就航7周年の際に、「メキシコタッチ」客で賑わった話を前に書きました。
成田からメキシコに飛んだあと、空港周辺で少し時間を潰し、またすぐに成田に引き返す変態的な旅程です。
この話は、ANAの機内誌「翼の王国」の今月号のコラム(エッセイ)で、山元氏が詳しく紹介しています。
その機内誌の1月号のコラムでは、山元氏たちが「ホヌノルタッチ」を敢行した話が書かれています。
ANAの「フライングホヌ」の、5年前の1号機の初便と、昨年10月の3号機の初便でもタッチしてるんですね。
いまANAの「成田–ホノルル線」は、ホヌが毎日2往復飛んでいます。成田出発は夜8時台と9時台です。
先発の184便のホヌは復路で183便になり、後発の182便のホヌは復路では181便として成田に戻ってきます。
いずれも、ホノルル空港では到着から出発までが約3時間の設定です。
米国入国審査と再出国時の保安検査等には、ちょうどいい時間か、ちょっとだけバタバタするかもしれません。
タッチの合間にワイキキまで行く暇などなく、空港周囲にも何もないので空港内で過ごすしかありません。
早めに出国して、制限エリア内の店舗を見て歩き、疲れたらラウンジ等で少し飲食するというのが定石です。
海外に限らず国内でも、私はいつも早すぎるぐらいに保安検査を受けて制限エリアに出ます。
そして、できれば飲食しながら飛行機がゆっくり眺められる場所を探し、高揚感の中で搭乗時刻を待つのです。