後世にメッセージを残す

NHKスペシャル『Last Days 坂本龍一 最期の日々』を見ました。

坂本龍一という人の芸術活動については、もはやここでは書きません。

番組で私の心を打ったのは、闘病中の、しかも余命宣告を受けた後の、じつにリアルな手記や映像記録です。

それは家庭であったり仕事場であったりもしますが、最後の方はほとんどが病室で録画されたものでした。

しかも、誰が撮ったのか自撮りなのか、ご自分の姿と声が写っている動画が多く含まれていました。

いよいよの最期は、ご家族が撮影したのか、臨終間近の姿が、それも音声(歌声など)入りで写っていました。

家族や社会の人々に何かを伝え残したい、その執念が、自分の最期の日々の記録へと駆り立てたのでしょう。

ある著明な医師が「私は、がんで死にたい」と言っていました。人生を整理し、締めくくる時間がほしいと。

私もまったく同感。ポックリはいやです。急病や事故で突然命を絶たれると、その時間がないですからね。

やり残したことにケリを付けたいし、家族や友人や同僚・後輩やなんなら社会に、伝えるべきことを伝えたい。

昨日の番組を見て強く感じたのは、せっかく与えられた余命をどう生かせるか、それこそが最期の大仕事だと。

伝えるという観点からは、自分の姿や声や思いを記録して残すのもひとつのやり方でしょう。

坂本氏はその究極だと思いますが、私も、拙いブログや、なんならVlogでも残そうかと思いました。

奇しくも、ちょうどVlogにはまり始めたものだから、練習がてら日常風景などを撮影したりしています。

ドライブや旅行やBBQの動画を編集して、エッセイ風に仕上げてみるのも一興でしょうか。まずは、楽しく。

ただ、自分の様子を撮す分には良いのですが、不意に撮される家人にはどうも不評ですね。