発熱者は少なくても、感染はくすぶっています

発熱外来(という呼称もすでに廃れているのですが)は、日曜日なのにすっかり落ち着いてきました。

ひところは朝のうちに夕方までの予約が埋まっていたのに、今日の最後の方は受診者がありませんでした。

とは言え、まだ今日もコロナは出ています。11人検査した中で陽性者は5人でした。先週は18分の5でした。

よほど希望する(=怪しみの強い)方だけが検査を受けるので、検査数は減っても陽性率は逆に高いのです。

周囲にコロナなどまったくいないという陽性者も多く、おそらく未検査の感染者がウヨウヨいるのでしょう。

そう言えば例の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4549.html" target="_blank" title="「麻疹(はしか)騒ぎ」">「麻疹(はしか)騒ぎ」</a>は、最近めっきり報道されなくなりましたね。

つまり、ほとんど感染が広がらなかったということです。良かった。

海外から麻疹が持ち込まれたので緊張しましたが、結局は「集団免疫」によって流行が阻止されたわけです。

近年、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4559.html" target="_blank" title="麻疹のワクチン">麻疹のワクチン</a>の接種率が低迷していて、十分な集団免疫が確立されていないという懸念がありました。

しかしそのマイナス部分を、コロナ禍から続く国民の感染防御意識の高まりが補ったのかもしれません。

ともかく油断せず、しかし慌てず、まずはお子さんから、ワクチンの接種を完了させていきましょう。

日本だけでなく米国でも定期接種率の低下が問題になっているのは、「反ワクチン」の人たちがいるからです。

そしてその接種を拒否している人を、他の人たちがワクチンを接種して集団で守ってあげているのが現状です。

親が反ワクチンのせいで未接種だったお子さんが、今回の麻疹騒動を機に接種を受けた事例を聞きました。

麻疹は怖い、ワクチンで防げると、先月メディアが喧伝してくれた効果が、それなりにあったようです。