新ワクチン接種の注意点

今年度から子どもの定期接種用に、「5種混合ワクチン」と15価の「肺炎球菌ワクチン」が導入されました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4564.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>ように熊本市では、原則として「5種」の交互接種はできませんが「肺炎球菌」では可能です。

つまり、これまで13価で接種してきたお子さんは、いつでも、15価肺炎球菌ワクチンに切り替えられます。

これら2つの新ワクチンはまた、「筋肉注射(筋注)」も可能です。もちろん「皮下注射(皮下注)」でもOK。

医学的な面はともかく、間違い防止の観点からは、しばらくは新ワクチンでも皮下注をした方が良さそうです。

筋注と皮下注を混在させてると、筋注が認められていないワクチンをうっかり筋注するリスクがあるからです。

いま当院で筋注しているワクチンは、HPVワクチンだけです。乳幼児に筋注するワクチンはありません。

当面はそのようにシンプルに区分しておいた方が、間違い(過誤)接種は避けられます。

5種混合ワクチンでは、初回接種終了から追加接種までの間隔を「6カ月以上」あける、と規定されています。

この6カ月間隔は、4種混合ワクチンや日本脳炎ワクチンでも同じです。

例外はヒブワクチン。ヒブだけは「7カ月以上」あけるルールになっていて、これは今回改定されていません。

ヒブの成分を含む5種では6カ月間隔でOKなのに、ヒブ単独だと7カ月あけろというのは、オカシな話です。

この点を、念のため保健所に問い合わせましたが、「国の規定です」という予想通りの杓子定規な回答でした。

ま、あまりにも理屈に合わないので、そのうち改定されると思いますけどね。