久々の「2日ドック」

自分の人間ドックのために休診したくなかったので、この数年は「日帰りドック」を年に2回受けてきました。

しかし今回は「2日ドック」にしました。明日からドック入りしますので、明後日まで休診させて頂きます。

明日は「PET-CT」検査を行う予定です。この検査は、最近ほぼ毎年受けています。

被曝量などは気になりますが、この年になると癌の早期発見の方が優先するのです。

検査後はしばらく私の体から放射線が出るので、帰宅後に花ちゃんにヨシヨシできません。

明後日は、胃カメラや全大腸CT検査などがあります。つまり今回は、2日がかりの「がんドック」です。

となると次には生活習慣病関連のドックも必要なので、ちょうど半年後ごろに予定を入れています。

でも、最近いちばん困っているのは、腰や背中やあちこちの痛みです。これはまた別問題でしょうね。

ていうか基本的に運動不足。食生活(1日1食)も正しいとは言いがたい。ストレスもまあ人並みにはあります。

自転車通勤を再開したいところですが、歩道の段差が腰に響くので、なかなか踏み切れません(言い訳)。

腹八分という食べ方ができない体質(性格)なので、1日1食にしておかないと大変なことになります(同上)。

ゴルフも外飲みも釣りも登山もしない無趣味な私なので、せいぜい飛んでストレス発散ですかね(なんちて)。

「接種した」のは誰か問題(その2)

HPVワクチンを接種する人が増えています。躊躇していた人たちも、接種へと傾きつつあるようです。

日本人があれだけ忌み嫌っていたワクチンだったのに、すっかり風向きが変わってきました。

たぶんそれは、新型コロナワクチンのおかげだと思います。

開発されたばかりの新しい機序によるワクチンを、治験もそこそこに、日本人がこぞって接種しました。

けっこうな副反応があるのに、しかもほぼ経験の無い筋肉注射を、コロナ怖さに皆が何度も受けたのです。

HPVワクチンは、コロナワクチンに比べればはるかに副反応が少なくて、なにより世界的な実績があります。

子宮頸がんという重大な病気を予防出来るのに、その接種を忌避し続ける合理的理由が失われたわけです。

ところで、「接種する」という動詞は本来、医療従事者が主語だと、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4055.html" target="_blank" title="以前書いた">以前書いた</a>ことがあります。

被接種者が言うときは、厳密には、「接種を受けた」とか「接種してもらった」と言うべきではないかと。

でも実際には、「コロナワクチンは3回接種しました」なんて普通に言いますよね。

この点についてNHKは、「接種してきた」の方が「接種してもらってきた」よりも自然だとしています。

ただし、面白いことにNHKの調査では、高齢であるほど「接種してきた」に違和感がある人が多いとのこと。

まさに私の考え方は、70代以上の高齢者にありがちな意見のようで、それはそれでガッカリです。

世界最長路線に乗ってみたい

旅客定期便の世界最長路線は、3年連続でシンガポール航空の「シンガポール–ニューヨーク線」だそうです。

シンガポールを昼に出発したニューヨーク行きは、「当日」の夕方到着しますが、所要時間は18時間台。

長〜い「昼間」を過ごすことになりますね。

一方で、ニューヨーク発シンガポール着の便は、夜出発して「翌々日」の朝到着。所要時間はやはり18時間台。

これまた、とんでもなく長い夜ですねぇ。おまけに翌々日に着くって、なんか1日損した気分になりそうです。

こういう超長距離便って、エコノミークラスでは厳しいでしょうね。必ず体を壊しそうです。

最低でもプレミアムエコノミー、できればビジネスクラス、もちろんファーストクラスなら申し分ないですが。

18時間超をどうやって過ごすかといえば、映画でも観ながら食べて飲んで寝る。時々トイレ。ぐらいですか。

自宅のソファーでそれをやれと言われても、連続18時間は厳しいでしょうね。無理。

いくらファーストクラスの豪華なシートであっても、自宅のベッドよりははるかに狭いですからね。

歩いて行けるのはトイレだけ。外出もできず、ずっとベッドで1日過ごすって、やっぱり苦行なのでしょうか。

だけど少なくとも私は、そんな不自由な状況であっても、飛行機に長時間乗れる楽しみの方が勝ちます。

それに加えて、狭い場所で寝ることが子どもの頃から意外と好きです。押し入れの中とか、机の下とか。

なのでMRI検査も好きです。むしろ、だだっ広い場所の真ん中に取り残される方が、私には恐怖です。

長時間の航空旅行に耐えられるのは、それ自体が「非日常」だからでしょう。苦痛の閾値が違うのです。

一方で自宅での軟禁生活が無理なのは、それが日常空間だからなんでしょうね。

『光る君へ』の劇伴音楽

大河ドラマ『光る君へ』のサウンドトラックCDが人気とのことで、買いました。車で朝晩聴いています。

メインテーマがラフマニノフっぽいと思う方は多いでしょう。しかもピアノが<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3670.html" target="_blank" title="反田恭平">反田恭平</a>。

反田恭平と言えば<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3670.html" target="_blank" title="5年前の演奏会">5年前の演奏会</a>を思い出します。佐渡裕と一緒に熊本に来ましたからね。今思えば奇跡です。

サントラには、全部で25曲入っていますが、バリエーションが豊富なことに驚きます。

従来の大河だと、メインテーマをアレンジした挿入曲が多かったのですが、それがまったく無いですね。

今回は全部で150曲ほど作ったという「劇伴音楽家」冬野ユミって、多才な人なんだと思います。

「意外なシーンに意外な楽曲がぴったりとハマったりするのが面白い」のだそうです。

クラシック調のものだけでなく、私にはジャンルを表現できない曲が盛りだくさんです。

バッハ風の曲の中には平均律の露骨なパクリもありましたが、もちろんオマージュと言うべきでしょう。

ジャズ調の曲も多くて、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3419.html" target="_blank" title="チック・コリア">チック・コリア</a>風もあればMJQみたいなのもある。上手くパクって、どれもいい。

ちょっと残念なのは、メインテーマが放送で使われているのと同じ、2分50秒の曲しか入っていなかったこと。

壮大な曲風なので、もっと長く(15分ぐらいの)本格的な「完全版」も収載してほしかったですね。

私がいちばん期待していた、モンテヴェルディ風のリュート曲も、収載されていませんでした。

よく見るとCDは「Vol. 1」となってます。やがてVol. 2が出るんですね。それに期待しましょう。

道は真ん中を進む

道路は、真ん中を走るのが私は好きです(車の場合)。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4076.html" target="_blank" title="左右対称神経症">左右対称神経症</a>だからかもしれません。

信号停車中には車載カメラを起動して、車輌の位置が適正かどうかをついつい確認してしまいます。

そして、左の路側帯の白線と、右側の中央線との、ちょうど中間に車があることがわかると、満足します。

家人はわりと、左寄りです。なので助手席に乗っていると、左脇腹を電柱にぶつけそうでハラハラします。

そのような車はわりと多く、日頃先行車を見ていると、路側帯の上を走っているような車をよく見かけます。

そうかと思えば、中央線ギリギリを走る車にも時々出くわします。何か怖いので、車間をあけるようにします。

交差点を右折するときに、いったん左に膨らんで右折レーンからはみ出す車がいますね。

走行車線を直進する車の方に出てくるので、とても危険です。やめてほしい。

私はそんな車に接触したくないので、右折レーンの隣の車線を走るときは、例外的に少し左寄りを走ります。

近頃の車には<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1859.html" target="_blank" title="「レーンキープ機能」">「レーンキープ機能」</a>がありますが、そんなモノに頼らずハンドルはしっかり握りたいもの。

他のドライバーが原因の「もらい事故」は避けがたいですが、せめて自分が原因の事故は起こしたくない。

車線の真ん中を走ることは自分の安全だけでなく、周辺のドライバーにも安心感を与えるはずです。

左に寄りすぎず、かといって右にも偏らない運転。いまの私のイデオロギー的スタンスと同じです。

「置き配」は便利だけど

宅配物の「置き配」は、配送業者の方の手間(再配達)が減るし、荷物を早く受け取れるのが良いですね。

ただし、その置き方には注文を付けたいことがあります。

クリニックも自宅も特別な宅配ボックスは設置していませんが、いままでのところ防犯上の懸念はありません。

玄関前に雨露がしのげるスペースがあれば、台風とか豪雨でもない限り、短時間で濡れる心配はないでしょう。

とは言え、雨の日に一日中・一晩中屋外に置いてあれば、ヒサシの下であっても荷物はそれなりに湿気ます。

なので休診日にクリニックに置き配する際は、その次の日の朝までの天候の変化まで考慮していただきたい。

現に、昨日の午前中から置き配されていたらしいAmazonの段ボール箱は、今朝見たらしっとりしていました。

中身がコピー用紙などの紙製品だと、少々困ったことになるところでした。

ついでに言うならその箱は、「天地無用」の表示があるにもかかわらず、横倒しにして置いてありました。

背の高い箱だったので、倒れないように最初から横にしておこうという配慮だったのかもしれません。

しかし、横倒し絶対不可の商品だった場合、置き配でこれをされては困ります。ていうか置き配自体が無理か。

また昨今は、天地無用を「上下の配慮は不要」の意味と思ってる人も多いといいます。

でも配送業の方がそれを知らなかったわけ?これも配送品質の劣化なのか?2024年問題は関係ありますか?

新型コロナ医療支援策終了へ

新型コロナの医療における支援策は、今月末で終了することになっていましたが、それがが確定しました。

その中でメディアが大きく取り上げているのは、コロナ治療薬の自己負担額が高額になるということです。

たとえば「ラゲブリオ」は、3割負担の方で現在9千円の自己負担が、4月から約2万8千円になります。

この大幅な負担増によって、治療薬を希望しない人が増えることが懸念されていますが、そうでしょうか。

いや、そうだとは思いますが、もうすでに、昨年10月に処方が激減していますからね。

昨年9月までは、コロナ治療薬は「全額公費負担」でした。つまり自己負担ゼロです。

それが10月から3割負担で9千円になった時から、多くの方が、処方を希望しなくなってしまいました。

処方を希望するのはほぼ、1割負担(自己負担3千円)の高齢者だけになりました。

実情ではすでに、コロナ治療薬は高すぎて敬遠されているのです。4月から激減、というわけではありません。

ワクチンはしかし、これまで無料だった分、7千円程度の自己負担は大きく感じますね。

とはいえこれも、このところすでに接種希望者は少なく、有料になったから激減するわけでもないでしょう。

おもに高齢者など接種を強く希望する方には、有料だから接種しないという発想は無いかもしれません。

医療機関にとって実は、治療薬とかワクチンよりも、今回の診療報酬の改定の方が大問題なのですけどね。

「マイナ保険証」から「スマホ保険証」へ

「マイナ保険証」のスマホ搭載が、最近の話題です。運転免許証だって、やがてスマホになるんでしょう?

飛行機はすでに、チェックインや保安検査から搭乗まで、原則としてすべてスマホになっちゃいましたからね。

保険証もスマホが便利でいいと私も思いますが、その移行期の運用や制度設計が下手クソなのが日本政府です。

どうせなら、マイナカードの全機能をスマホに搭載してくれてもいいですよ。持ち歩くモノは減らしたいので。

現実にはさまざまな障壁があるにしても、数十年後にはICカードなんてなくなりそうな気がします。

でもスマホさえ、どうなるかわかりませんよね。誰もが、体にICチップを埋め込む時代が来るかもしれないし。

そんな未来の話はともかく、現実問題としては、「スマホ保険証」の読み取りをどうするのか気になります。

医療機関の受付に、「NFCリーダー」を置くとして、その費用負担はどうなるんでしょう。

マイナ保険証と同じで、国からの補助はリーダー本体だけ。維持費・通信費はまた医療機関持ちですかね。

そうなると、次の段階で実現してほしいのは、医療機関用の「リーダーアプリ」でしょうか。

アプリを搭載したスマホを、患者さんのスマホと突き合わせて、保険証情報を読み取ることができるといい。

往診の時とか、駐車場や隔離室での保険証確認が可能になれば、すっごく助かるんですけど。

コロナもインフルも、また増え始めたかも

コロナは1月末、インフルエンザは2月上旬をピークに、徐々に減りつつあります。いや、減りつつありました。

これは全国的にも、熊本でも、そして当院の発熱外来でも、おおむね同じ傾向でした。

ところが今日の発熱外来では、コロナ検査20人中の陽性10人、インフルは26人中11人と、増加に転じました。

陽性者の絶対数も陽性率もともに増えたことは、コロナ禍で何度も経験したように、流行拡大の兆候です。

とくに今日は、コロナとインフルの両方とも陽性だった「重複感染」の方が2人いました。

この2人の共通点は、小児、39度台の熱、周囲にインフルいるがコロナはいない、コロナ罹患歴あり、の4つ。

通常なら、インフルエンザの検査だけをするようなケースです。

それなのにコロナも検査した理由は、保護者のの強い希望があり、小児なので窓口負担が少ないこと、の2つ。

同様に、周囲に溶連菌感染者がいるけどインフルも検査したら、インフルと溶連菌感染の重複感染でした。

これは、突然高熱が出たことと、咽頭発赤が軽すぎる点が気になったゆえの検査でした。

つまり、疑わしい順に1つずつ検査していたら、2つめの感染症には気付かないかもしれないということです。

複数の感染症が同時に流行している場合は、このような点に気をつける必要があります。まさに今がそうです。

勤務医は、残業も引越も大変

羽田行きの機内で(たまに)CAさんと話していると、「来月はホノルルなんです」などと言う方がいます。

ANAのCAさんは通常、国内線・国際線分け隔てなく、様々な路線に乗務するようですね。うらやましい。

世界各国に行ける、と言えば楽しそうな仕事ですが、家庭の事情等で国際線乗務が厳しい方もいるでしょう。

海外がダメな方は最初から採用されないので、入社したからにはあちこちに「飛ばされる」のは覚悟の上です。

一般のサラリーマンでは、毎日勤務地が変わることはないかもしれませんが、やたらと出張の多い方はいます。

また転勤・異動はよくあることで、引越や単身赴任を余儀なくされます。

これは勤務医も同じ。大学の「医局」に所属している限り、医局命令で定期的に、あるいは突然動かされます。

私の場合、1985年の入局から2001年赴任の熊本市民病院まで、合計12の職場を行ったり来たりしました。

大学→大学→公立→大学→民間→大学→民間→大学→大学→民間→大学→公立、という変遷です。

医局に所属しているとは言え、実際の身分は、文部教官だったり公務員だったり民間人だったりします。

それぞれの勤続期間が短いため、雀の涙程度の退職金を何度もいただくことになりました。

この間の引越回数は8回。そのため長女は3つの小学校を経験しています。

さて、開業してからはすでに16年半近くが経ちました。「転勤」とも「引越」とも無縁になったわけです。

もう、見知らぬ土地に移り住むこともないのかと思うと、どこかちょっと寂しい気もします。

というわけで、せめて、あちこち旅行して回ってやろうって話です。