「5種混合ワクチン」は原則ワクチンデビューから

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4527.html" target="_blank" title="「5種混合ワクチン」">「5種混合ワクチン」</a>が届きました。来月から、子どもの定期接種に使う予定です。

また、新たに15価になった「小児用肺炎球菌ワクチン」も、数日前に届いています。これも来月から使います。

これらの新ワクチンを導入するのに際しては、先日も書いたように<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4551.html" target="_blank" title="「交互接種」">「交互接種」</a>の問題があります。

従来のワクチンを接種してきたお子さんに対して、途中から新ワクチンに切り替えて良いかどうかの問題。

厚労省は認める方向ですが、保健所に問い合わせてみると、まだ交互接種はしてくれるな、という回答でした。

事情があれば認めるというその「事情」が、まだ厚労省から通知されていないからだと保健所は言います。

どっちみち、5種混合ワクチンは卸値がバカみたいに高いので、無理して早めに導入する意欲が湧きません。

それに、ワクチンの成分は「4種+ヒブ」とまったく同じなので、被接種者の医学的なメリットもありません。

もろちん、注射の本数(=針を刺す回数)は1つ減りますから、痛む回数が減るメリットはあります。

ですが、交互接種を時々行っていては間違い接種の危険もあるので、当院では当面はは導入しない方向です。

一方で肺炎球菌ワクチンは、従来の13価が15価に進化しているので、早期導入には医学的な意義があります。

保健所もその点はわかっていて、交互接種を過誤接種とはしないという、なんとも中途半端な立場です。

でもこれは絶対に、交互接種となってでも新ワクチンに移行すべきなので、当院も早めに移行する方針です。

というわけで当院は、5種混合はワクチンデビュー時から、15価肺炎球菌はすぐ切り替え、という方針です。