高脂血症の方に、青魚をよく食べてますか、などと尋ねたりするのですが、
「青魚の反対はなんだろう?」ということになりました。赤魚?じゃないですよね。赤ザカナ言いにくいし。
「青ザカナ赤ザカナ煮ザカナ」的な。
青魚に含まれる高脂血症に効く成分は、EPAとDHAという「多価不飽和脂肪酸」です。DHCではありません。
サントリーなど、いろんなメーカーがその製剤を発売しています。飲んでいる患者さんにもよく出会います。
同効の医薬品は処方できます。たぶんその方が(保険が利くので)安いでしょう。
昔からある「エパデール」は、その名の通り「EPA」含有の薬で、1日に1800mg相当を飲みます。
比較的新しい「ロトリガ」は、EPAが930mg、DHAが750mg含まれた製剤で、通常は1日1回1包です。
言っておきますが、これらの薬は決して噛んではなりません。噛むと口の中がひどい魚臭になります。
それが好きな人は、ぜひしっかり噛んでください。
多価不飽和脂肪酸は、脂ののった部分に多く含まれるので、マグロでも赤身にはほとんど含まれていません。
なのに「毎日マグロの刺身(赤身)9人分」摂れますか」などと煽るサプリメーカーは、信用できません。
普通に、青魚の赤身ではない部分を食べれば良いのです。うなぎでも良いです。
私は魚好きですが、なにしろ1日1食なので、考えてみたら多価不飽和脂肪酸は摂取不足かもしれません。
というわけで今日は、うなぎをいただきました。やっぱり栄養素は、サプリより食品から摂りたいものです。