旅客定期便の世界最長路線は、3年連続でシンガポール航空の「シンガポール–ニューヨーク線」だそうです。
シンガポールを昼に出発したニューヨーク行きは、「当日」の夕方到着しますが、所要時間は18時間台。
長〜い「昼間」を過ごすことになりますね。
一方で、ニューヨーク発シンガポール着の便は、夜出発して「翌々日」の朝到着。所要時間はやはり18時間台。
これまた、とんでもなく長い夜ですねぇ。おまけに翌々日に着くって、なんか1日損した気分になりそうです。
こういう超長距離便って、エコノミークラスでは厳しいでしょうね。必ず体を壊しそうです。
最低でもプレミアムエコノミー、できればビジネスクラス、もちろんファーストクラスなら申し分ないですが。
18時間超をどうやって過ごすかといえば、映画でも観ながら食べて飲んで寝る。時々トイレ。ぐらいですか。
自宅のソファーでそれをやれと言われても、連続18時間は厳しいでしょうね。無理。
いくらファーストクラスの豪華なシートであっても、自宅のベッドよりははるかに狭いですからね。
歩いて行けるのはトイレだけ。外出もできず、ずっとベッドで1日過ごすって、やっぱり苦行なのでしょうか。
だけど少なくとも私は、そんな不自由な状況であっても、飛行機に長時間乗れる楽しみの方が勝ちます。
それに加えて、狭い場所で寝ることが子どもの頃から意外と好きです。押し入れの中とか、机の下とか。
なのでMRI検査も好きです。むしろ、だだっ広い場所の真ん中に取り残される方が、私には恐怖です。
長時間の航空旅行に耐えられるのは、それ自体が「非日常」だからでしょう。苦痛の閾値が違うのです。
一方で自宅での軟禁生活が無理なのは、それが日常空間だからなんでしょうね。