新型コロナの医療における支援策は、今月末で終了することになっていましたが、それがが確定しました。
その中でメディアが大きく取り上げているのは、コロナ治療薬の自己負担額が高額になるということです。
たとえば「ラゲブリオ」は、3割負担の方で現在9千円の自己負担が、4月から約2万8千円になります。
この大幅な負担増によって、治療薬を希望しない人が増えることが懸念されていますが、そうでしょうか。
いや、そうだとは思いますが、もうすでに、昨年10月に処方が激減していますからね。
昨年9月までは、コロナ治療薬は「全額公費負担」でした。つまり自己負担ゼロです。
それが10月から3割負担で9千円になった時から、多くの方が、処方を希望しなくなってしまいました。
処方を希望するのはほぼ、1割負担(自己負担3千円)の高齢者だけになりました。
実情ではすでに、コロナ治療薬は高すぎて敬遠されているのです。4月から激減、というわけではありません。
ワクチンはしかし、これまで無料だった分、7千円程度の自己負担は大きく感じますね。
とはいえこれも、このところすでに接種希望者は少なく、有料になったから激減するわけでもないでしょう。
おもに高齢者など接種を強く希望する方には、有料だから接種しないという発想は無いかもしれません。
医療機関にとって実は、治療薬とかワクチンよりも、今回の診療報酬の改定の方が大問題なのですけどね。