診療日に私は昼食は摂りませんが、日曜に限っては、気合い入れのためにドリンク剤を飲んだりします。
過去にはリポビタンやユンケルなども試しましたが、いまのお気に入りは「アリナミンVドリンク」ですね。
飲んだ後、口腔・鼻腔からマスク内に広がるニンニク臭が、なんともたまりません。
ところで、最近TV-CMを見ていて気になるのは、「アリナミン」のアクセントです。
以前はたしか、「ウクライナ」とか「エベレスト」と同じく、「中高型」だったと思います。
ところが今は、「ドラえもん」と同じアクセント。いつのまにか「平板化」しているんです。
アリナミンの製造販売元は、かつての「武田薬品工業」から、いまは「アリナミン製薬」に変わっています。
武田の子会社が3年前に米投資ファンドに売却され、アリナミン関係はすべて、武田の手から離れました。
その「移管」に伴って、アクセントまで移動したのか。いやしかし、固有名詞のアクセントまで変えますか。
そういえば最近、「救心」のCMもよく目にします。動悸・息切れに効くという、昔からある薬ですね。
高血圧などで通院中の方から、動悸があったので救心をを飲みました、という報告を受けることがあります。
なんだかなぁ、て感じですが、それなりに効いたりします。プラセボ効果だけではなさそうです。
救心の重要な成分は「蟾酥(せんそ)」という生薬で、「ジギタリス」に似た「強心配糖体」です。
これは、ある種のヒキガエルのイボイボから分泌される毒素。いわゆる「がまの油」なんですね。
毒も適量飲めば薬ってことに気付いたとしても、そのイボイボ分泌液を最初に飲もうと思った人がすごい。