とりあえず「大河」なので観る

『光る君へ』の視聴率が低迷しているそうですが、そんなことは構いません。私が面白ければそれでいいので。

NHK大河ドラマとしては、高視聴率を狙いにくい時代や題材を敢えて選んだわけで、これは一種の挑戦です。

定番の戦国時代や幕末を描いた大河とは、興味をもって観てくれる対象が異なることなど想定内でしょう。

私を含めた大河ファンは、とりあえず大河なので観る、というのが基本姿勢です。自分で観てから評価します。

観ているうちに、これは案外むしろ逆に面白いかも、と感じ始めたりもするわけです(例外もある)。

なんならこの時代を少し勉強してみようかと、何か本でも買ってみたりもするわけです(例外もある)。

攻める脚本と登場キャラの力で話題になっていることは間違いなく、今後人気が沸騰するかもしれません。

この時代の正確な「史実」が少ない分、ストーリー展開はほぼ自由自在。いくらでも面白くできるはずです。

日本でも中国でもどこでも、古い時代に庶民の人権など無く、残虐な出来事が日常的に起きていました。

一方で、為政者や貴族などは雅な生活を送りつつ、その裏で権力争いに明け暮れるわけです。

大河ドラマはいつも、人口比率で言えばごく一部の支配階級の目線で描かれますが、それはしょうがない。

だからこそ時代の大きな流れを描くこともできるわけで、それが「大河」たる所以です。

この1年間は、「平安時代」の大河にどっぶり浸かりましょう。