「アップルカー」終了

Appleが自動車開発から撤退です。「アップルカー」の夢は潰(つい)えました。

米国でのEV販売の伸びは鈍化しており、Appleは生成AI分野の開発に注力することにしたのだといいます。

たぶんそれだけじゃなく、自動車産業って、IT企業が単独で手を出せるほど単純ではなかったのでしょう。

時価総額ではしばらく首位を独走してきたAppleでしたが、先月宿敵Microsoftに抜かれて2位です。

AIへの取組の遅れが敗因でしょうか。私のお布施が足りないのかもしれません。

MicrosoftなどのIT大手はと言えば、すでに生成AIに全集中しています。

もちろんAppleも、自動車開発に向けていたエネルギーを、遅ればせながらAIに向けようとしています。

でも悲しいかな、出遅れてますね。とは言え、Appleは遅れて出てきた本命となる可能性は残っています。

なぜなら、AIを「持ち歩く」ことのできる武器を持っているからです。

スマホの世界シェアは昨年、ついにAppleがサムスンを抜いてトップに躍り出ました。

対するAndroid勢力が多様化しすぎて、統一的な端末開発に不向きなことも、iPhoneには有利なのでしょう。

Appleはその強みを生かして、生成AIを組み込んだiPhoneの開発に力を注ぐようです。

おそらくその性能や完成度は高いでしょう。「生成AI端末」でも圧倒的トップシェアを取れるかもしれません。

その新世代iPhoneが、「AiPhone」という名称になるかどうかは知りません。

「うずらの卵」をやめれば済むのか

小学1年生の児童が、給食の「うずらの卵」をのどに詰まらせ亡くなるという、いたましい事故が起きました。

原因や状況を詳細に検証し、今後の対策を考えるとともに、なにより今回の関係者の心のケアが必要です。

うずらの卵が原因なら、とりあえず給食で出すのはやめろ、半分に切れ、という意見が出るのは理解できます。

しかし、たとえ給食でやめても、家庭や外食でいつかは食べるありきたりの食材です。

ならばむしろ、学校給食で「よく噛んで食べる」ことを指導して食べさせることに、教育的意義があります。

その意味で、今回の件を受けても「うずらの卵中止」としなかった学校の方が、正しい決断かもしれません。

食物アレルギー(アナフィラキシー)とは異なり、初回の摂取にだけ注意すれば済むことではありません。

そのような食材が出るたびに、子どもには2度3度と指導を繰り返すことが大事。給食ならそれも可能です。

今回の事件とはまったく無関係ですが、私の小学校時代(昭和40年代)の給食の風景を、ふと思い出しました。

当時、小学生の男子は、だいたい一日中ふざけていますが、給食の時にもよくふざけてました。

主食はいつもコッペパン。飲むのは脱脂粉乳が牛乳に変わったものの、おかずのメニューはワンパターン。

誰がいちばん早く食べ終わるか、競争したりします。早く食べ終わればその分、昼休みが長くなります。

パンをギュッと押し固めてゴルフボール大にして、それを頬張ってひと口で食べてしまう猛者もいました。

いまどきの小学校では、そんな昭和なことなんて、誰もやってないかもしれません。

でもTVでは、大食いや早食いを競う番組を目にします。子どもへの影響は大きいでしょう。

食事は楽しく落ち着いて食べるもの。家庭でも学校でも、日頃からそうした配慮が子どもには必要ですね。

「ハッピーセット」のコンプ問題

マクドナルドの「ハッピーセット」の「星のカービィ」が、大人気ですぐ売り切れたそうですね。

「カービィ」のおもちゃは4種類。では、セットを何個買えば、4つのおもちゃをコンプリートできるのか。

たった4個買った時点で4個揃う超ラッキーもあれば、100個買っても揃わない可能性だってあります。

その「期待値」の計算方法を考えてみようと、ふと思ったのですが、解法の糸口が見つかりません。

受験生時代なら簡単だったかもしれませんが、いまこの問題を私は解く自信がありません。

とりあえず、4個買ってコンプリートできる確率を考えてみます。

全入手パターンは4の4乗で256通り。コンプリートは、4つの順烈じゃなくて順列なので、4の階乗で24通り。

なのでその確率は、256分の24で9.375%。

次に、5個目でちょうどコンプリートできる確率。

・・・え〜っと、すみません。終了。脳ミソがオーバーヒートしそうです…

この問題、「ガチャコンプ(コンプガチャ)」の確率や期待値として、以前からよく知られているようです。

そして、その計算法も常識レベルのようで、私の数学力の劣化(ていうか消滅)を思い知らされた次第。

答だけ書くと、期待値 = 4/4 + 4/3 + 4/2 + 4/1 = 8.333回。そうですか。

等確率が前提なので、一部のおもちゃがとくにレアだったりすると、期待値も格段に増えることになります。

あるいは、マックの店員さんの「人的ファクター」が加わる可能性もあり、計算通りにはいかないでしょう。

なんにせよ、コンプリートしたくなるハッピーセット「星のカービィ」戦略は、成功だったようですね。

TSMC工場ついに開所

TSMC進出で沸き立つ、わが町「菊陽町」。巨大な第1工場が一昨日、開所式を迎えました。

大きな経済効果が、日本と熊本県と菊陽町にもたらされるだろうと期待しています。

一方で懸念されるのは、地下水の量や質への影響や、交通渋滞。近隣の渋滞はすでに激しくなっています。

菊陽町の読み方は「きくようまち」です。全国ニュースでも、おおむね正しく言っています(たまに間違う)。

隣接する「益城町(ましきまち)」も、地震の時には正しく連呼されていました。

では、熊本の「町」は全部「まち」と読むのかというと、そうでもない。

県内に町は全部で23ありますが、そのうち3町(山都町、氷川町、あさぎり町)だけは「ちょう」です。

なぜそのような例外的な読み方なのか、ちょっと調べた限りではよくわかりません。

それも含めて、全国の自治体の「町」の読み方には、地域性がありながらも例外が多いようですね。

石川県の「能登町(のとちょう)」の西隣の自治体は「穴水町(あなみずまち)」です。

「能都町(のとまち)」などが合併してできたのが能登町。混同を防ぐために読み方を変えた経緯があるとか。

TSMCの話が出る前から、菊陽町の人口は全国トップクラスの増加率で増え続けており、現在約4万4千人。

すぐ5万人を超えそうです。近い将来の市への昇格は確実ですね。その名称はもちろん「TSM市」でキマリ。

日曜日には「アリナミンVドリンク」

診療日に私は昼食は摂りませんが、日曜に限っては、気合い入れのためにドリンク剤を飲んだりします。

過去にはリポビタンやユンケルなども試しましたが、いまのお気に入りは「アリナミンVドリンク」ですね。

飲んだ後、口腔・鼻腔からマスク内に広がるニンニク臭が、なんともたまりません。

ところで、最近TV-CMを見ていて気になるのは、「アリナミン」のアクセントです。

以前はたしか、「ウクライナ」とか「エベレスト」と同じく、「中高型」だったと思います。

ところが今は、「ドラえもん」と同じアクセント。いつのまにか「平板化」しているんです。

アリナミンの製造販売元は、かつての「武田薬品工業」から、いまは「アリナミン製薬」に変わっています。

武田の子会社が3年前に米投資ファンドに売却され、アリナミン関係はすべて、武田の手から離れました。

その「移管」に伴って、アクセントまで移動したのか。いやしかし、固有名詞のアクセントまで変えますか。

そういえば最近、「救心」のCMもよく目にします。動悸・息切れに効くという、昔からある薬ですね。

高血圧などで通院中の方から、動悸があったので救心をを飲みました、という報告を受けることがあります。

なんだかなぁ、て感じですが、それなりに効いたりします。プラセボ効果だけではなさそうです。

救心の重要な成分は「蟾酥(せんそ)」という生薬で、「ジギタリス」に似た「強心配糖体」です。

これは、ある種のヒキガエルのイボイボから分泌される毒素。いわゆる「がまの油」なんですね。

毒も適量飲めば薬ってことに気付いたとしても、そのイボイボ分泌液を最初に飲もうと思った人がすごい。

何が適切かもほどほどに

「アウディーイウカ」という地名を、テレビのニュースでたびたび耳にします。

ロシア軍が掌握したとされる、ウクライナ東部ドネツク州の都市ですね。

その語尾の「イウカ」を聞くたびに私はしかし、「ファーストサマーウイカ」を思い出してしまうのです。

大河ドラマで「清・少納言」を演じている「俳優」さん。なかなか良い感じです。

不思議な名前だと思っていましたが、本名の「初夏(ういか)」をダブルで使ってるわけですか。

「初夏」が「生まれて初めての夏」の意味なら、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2415.html" target="_blank" title="「初産(ういざん)」">「初産(ういざん)」</a>と同様に「ういか」と読むのも道理。

覚えにくいようで、すぐ覚えてしまう芸名ですね。

ところで最近のメディアは急に、「女優」という言葉を使わないようにしてますね。山本陽子もそうだったし。

ではアカデミー賞のように「女優・男優」を両者対等に扱う場合は例外的に、そのままでも良いのでしょうか。

いや、もはや性別を特定すること自体を止めて、「俳優」にまとまるのが最終形なのかもしれません。

私には少々息苦しい時代になりました。なのでいま、『不適切』なドラマがとても面白くて新鮮味を感じます。

昭和のオヤジに言わせたセリフを批判的に描く体(てい)にしているところが、なかなか上手いですね。

「AirJapan」の波乱の船出

ANAホールディングス傘下の新ブランド「AirJapan」の船(?)出は、なかなか波乱に満ちてますね。

Air Japanは、フルサービスのANAとLCCのピーチ・アビエーションの、中間のサービスを狙います。

現時点でAir Japanが運航している機材は、少し前までANAが使っていたB 787-8の1機(JA803A)のみ。

全席エコノミークラスで324席。シートピッチはANAの国内線と国際線の中間で、LCCよりは広い設定です。

その1路線目の「成田–バンコク」の「初便」が、2月9日に飛び立ちました。

例によって航空マニア(とくに「初便マニア」)らが、初便に乗ろうと一斉に搭乗したと聞きます。

Wi-Fiが使えないなどのトラブルがあったようで、しかもそれはいまだに改善していないとか。

さて2路線目は「成田–ソウル(仁川)」です。それが昨日、初便就航のはずでした。

ところがこれが、機体の「主脚」の不具合によって欠航となり、いま大騒動です(初便搭乗予約者の間で)。

まさかの「初便欠航」は、航空会社のプロジェクトとしては決定的な失敗であり、信頼を裏切る一大事です。

機体はバンコクで修理を終えて今朝成田に戻り、夕方には予定通りバンコクに向かいました。

明日の朝また成田に戻ってきたら、その後に今度こそ、ソウル行きの初便として飛び立つ予定です。

初便マニアたちも、急に2日延期されたのでやりくりも大変でしょうけど、それでも乗る人は乗るのでしょう。

4月まではこの1機だけを運用して、バンコクへ週6便、ソウルへ週5便運航するようです。

代替機がないので、重大な不具合があるたびにAir Japanは全便欠航となります。これはしばらく大変だ。

そういう事態まで見越して予約する必要がありそうですね(ていうか、私は利用する予定はありませんが)。

電話がつながらない

発熱外来の予約の電話で当院の回線が毎朝パンクしていることは、これまでに何度も書いてきた通りです。

固定電話の2回線を空けるためには、かかってきた電話で長話をしないように気をつけなければなりません。

朝の予約電話を受けたら、患者さんの携帯番号を聞いて、あとでこちらから折り返すようにしています。

折り返し用の院内携帯電話は2台ありますが、駐車場で待機中の患者さんへの連絡にも使います。

コロナやインフルエンザの院内検査の結果は、必ず私がこの携帯電話でお伝えしています。

ところがこれが、3人に1人はつながりません。携帯からかけるとダメなのに、固定電話からだとすぐつながる。

そんな設定にしてあるのでしょうね。いまどきしょうがないことですが、面倒な話です。

私の愛車は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4493.html" target="_blank" title="エアコンの修理後">エアコンの修理後</a>ごろからか、ハンズフリーでの電話発信がつながらないことが増えました。

1回目はすぐ切れてしまい、かけ直すとつながるのです。何らかの通信エラーか、車のシステムのバグか。

iPhone2台持ちが電波の干渉を招くのかと思い、車に持ち込むのは1台にしましたが、それでも改善しません。

最近はとうとう、職場から電話しても1回目は必ず切れるようになりました。じゃ原因はiPhoneじゃん。

と、1カ月以上悩んできましたが、昨日原因が判明しました。

家人の電話が、なぜか「おやすみモード」になってたんですね。これは2回かけないとつながらない設定です。

つまり、このところずっと、私が電話をかけた相手は家人だけだったというね。

「5種混合ワクチン接種」実施登録

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4465.html" target="_blank" title="「5種混合ワクチン」">「5種混合ワクチン」</a>が4月から、子どもの定期接種に導入されます。

「5種」とは、「4種(百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ)」+「ヒブ」、のことですね。

市から委託を受けて接種のとりまとめをしている医師会から、接種するなら登録せよ、という書類が来ました。

なので早速、接種するのでヨロシク、とFAXしました。

4月からの接種においては、おそらく、「5種」か「4種+ヒブ」かを選択できることになると推測します。

医師がその選択肢を被接種者(の保護者)に示すわけですが、どちらを選ぶかは説明の仕方次第でしょうね。

5種を選べば注射の本数が減ります。赤ちゃんが泣く回数は減るし、保護者が書く予診票の枚数も減ります。

「新しいワクチンだけど大丈夫?」という心配は無用です。

なぜなら5種混合は、従来の4種混合にヒブを混ぜただけのワクチンですから、新しい成分は何もありません。

さらに言うならKMB/Meijiの製品は、4種混合のシリンジとヒブのバイアルが同梱された、セパレート型。

医療機関において毎回、これらの2つを混ぜてから接種する必要があります。

その意味では、製品としては「4種混合+ヒブ」パックであって、「5種混合」の名に偽りありって感じです。

一方で微研/田辺の製品は、最初から「5種」が混合されています。どうしてこれがKMBにできなかったのか。

KMB製品が「県産品」でなければ、迷うことなく微研を選ぶんですけどね。あとは卸値がどうなるか。

「健康に配慮した飲酒の仕方」

厚労省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を作成し、昨日公表しました。

その目的は、「飲酒に伴うリスクに関する知識の普及の推進を図るため」だそうです。なんか、回りくどい。

内容はおおまかに、「飲酒による身体等への影響」と「健康に配慮した飲酒の仕方等」の2つからなります。

今日はその中の「健康に配慮した飲酒の仕方」というお節介な項目について、我が身を振り返ってみました。

(1)自らの飲酒状況等を把握する

勤務医時代と比べると、開業してから外飲みが激減しました。飲み友達がいなくなったのです。

コロナ禍で完全に、家飲みになってしまいました(旅行時等を除く)。なので飲酒量はずいぶん少ない方です。

(2)あらかじめ量を決めて飲酒をする

毎晩、ビール(350ml缶)1本+ノンアルビールだけ、だった時期もありましたが、最近はビール2,3本ですね。

晩酌って、習慣でいつも同じ量を飲みがちです。うまく減らせれば、意外とそれで続くんですけどね。

(3)飲酒前又は飲酒中に食事をとる

だいたいいつも食事と同時ですが、旅行時などは例外とさせていただきます(空港のラウンジとか)。

これがビールだけじゃなく、とくにウイスキー(しかもシングルモルト)となると、食後に飲んでしまいます。

(4)飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲むなど、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする

この項目は、濃いお酒の場合でしょうね。私もウイスキー(ストレート)なら合間にチェイサーを飲みます。

ですが、ビールの合間に水なんて飲みませんね。そもそもビールは、口渇時ほど美味いので。

(5)一週間のうち、飲酒をしない日を設ける

「休肝日」について私は懐疑的ですが、1日休めば週の飲酒量を7分の6にする効果はあります。

私が1日1食生活をしているのも、「総食事量」を減らすのが目的ですから、考え方としては同じですね。