「同時接種用一括予診票」を求む

予防接種の予診票では、ワクチンによって、「はい・いいえ」の配列が左右逆になっているものがあります。

右側の列にずらっと丸を付けていけば良いような、安直なレイアウトを避けるための工夫なのでしょう。

おかげでその「トラップ」に引っかかる人がけっこういて、じっくり読んでなかったことが露見します。

それにしても、これまでに何度も書いてきたように、乳児の定期接種の予診票はどうしてこんなに面倒なのか。

満2カ月での「ワクチンデビュー」は通常、4つの皮下注射と1つの内服ワクチンによって始まります。

ヒブ、肺炎球菌、4種混合、B型肝炎とロタウイルスワクチンです。

この5つのワクチンの予診票は、ほぼ同様の内容・レイアウトなのですが、5枚書かなければなりません。

その4週間後には、これら5つの2回目の接種を行うことになるので、また5枚書かなければなりません。

さらにその4週間後には、B型肝炎ワクチンを除いた4つのワクチンの接種を行うので、書くのは4枚です。

毎回4,5枚書くのはかなりの労力と時間を要します。しかも同じような内容なので、バカらしくも感じます。

接種前の診察の結果、接種を見合わせることにでもなると、何枚も書き上げた予診票がすべてムダになります。

しかし、せっかくこれだけ書いてもらったのだから接種しようかと、体調の判断を甘くするのもまた問題です。

こういうとき、同時接種用の「一括予診票」があると、すごく助かるんですけどね。

せめて乳児の3回分だけでも、1枚書けば全部のワクチンに通用するような予診票を作ってもらえませんかね。

いつかは「3分(サンフン)クッキング」になるのか

PCR検査等、コロナの「遺伝子検出検査」をした場合、レセプトにはその詳細を記載しなければなりません。

(1)検査が必要と判断した医学的根拠:簡潔な文章で記載する

(2)検査結果:陽性か陰性か

(3)検査の実施日時:何日の何時何分か

たとえば今日の12時23分に行った陽性例では、次の様に記載をします。

(1)発熱等COVID-19を疑う症状があり、検査を行った。

(2)陽性

(3)101223

まったくムダな作業ですが、レセプトの提出を受けた審査機関は、これをどうやって審査するのでしょう。

現状私は(1)はほぼ全症例で同じ文言で提出していますが、何の問題も起きていません。

陽性か陰性かは間違えないように記載しています。でも(3)の時刻は間違えても検証しようがないはずです。

それなのに律儀にも当院では、(3)の日時分を何度も確認するという、少々ムダに思える作業をしています。

このデータ必要なのかと、先日支払基金に電話で尋ねてみましたが、記載をしてくださいとの一点張りでした。

現状では、検査の際に時刻を看護スタッフが宣言し、それを聞いた私が記録し、事務員が後に検証しています。

たとえばスタッフが「12時23分(フン)です」と言うと、私が「12時23分(プン)ね」と復唱したりします。

最近の若い方は、「3フン」とか「4フン」のように「半濁音化」しないことが多くて、少し違和感があります。

私は敢えてそれを「3プン」とか「4プン」などと半濁音化して復唱する毎日です。

時間にとらわれない旅行も楽しそう

沖縄に出かけました。よんどころない「所用」です。そうそう、今年の初フライトでした。

定刻より10分遅れて熊本を出発しましたが、機長の頑張りで定刻に那覇空港に到着しました。

那覇空港は雨でした。ただし気温が21度で蒸し暑い。今朝熊本を出発した時との温度差が大きくて参ります。

そのように、私の「旅行記」はだいたい、空港か飛行機の話になります。それが私の趣味なので仕方ない。

今朝の熊本では、羽田行きJAL便が「オーバーブッキング」のため「ボランティア」を2名募集していました。

キャンセルを見越して定員よりも多い航空券を予約販売したら、予想が外れた場合に起きる事案です。

当日中の別便への振替に応じてくれる人には、協力金1万円または7,500マイルを贈呈するのが通常です。

最終便のオーバーブッキングの場合、翌日の振替便になるので、現金2万円か15,000マイルにアップします。

これを「フレックストラベラー制度」ともいいます。必要になった宿泊費なども航空会社が負担してくれます。

なかなかボランティアが見つからなければ、遅延したり、5年前には<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2611.html" target="_blank" title="欠航になったケース">欠航になったケース</a>もありました。

件のJAL626便は、定刻より16分遅れで出発していますが、この程度の遅延は普通でしょう。

特段の用事もなくあちこちの空を飛んでいる航空ファンは、むしろ喜んでボランティアに手を挙げたりします。

そういう事態になる可能性を見越して、繁忙期の最終便に敢えて予約を入れておくヤカラもいると聞きます。

これこそ真の意味でのフレックストラベラーでしょう。私もいつか(?)暇になったらやってみたいですね。

新年の発熱外来は混沌としています

インフルエンザもまだ多いですが、コロナも確実に増えています。「潮目が変わった」とさえ感じます。

この日曜・祝日の2日間、当院を受診した方は126人。うち発熱外来としての受診者は106人でした。

コロナは74人検査中の37人が陽性、インフルエンザは69人検査中のA型陽性23人、B型陽性5人でした。

目を引く特徴としては、

(1)B型インフルエンザが出てきた

(2)高熱の出ないインフルエンザや、熱がすぐに下がるインフルエンザが多い

(3)コロナとインフルエンザの両方が陽性の重複感染者が目立つ

(4)家庭内で、コロナ感染者とインフルエンザ感染者が同時に存在する

(5)短い間隔で、A型インフルエンザに2回感染する

コロナとインフルエンザが同時に流行すれば、おのずと(3)や(4)は起きます。

一方の感染症から順次検査する方式では(3)を見逃し、濃厚接触歴に引きずられると(4)を見逃します。

さらに今シーズンは、「AH3亜型」と「AH1pdm09」の2つのA型インフルエンザが同時流行しています。

前者は昔からある「A香港型」、後者は2009年に出現した「新型(ブタ)インフルエンザ」です。

この両者は、4年前までは概ね交互に流行してきましたが、今期は同時に、ほぼ半々検出されているようです。

3年前と2年前にまったく流行しなかったため、両方の型が「我も我もと」競って流行しているような印象です。

そこへB型インフルエンザまでが参戦し、さらにコロナも負けじと第10波に向かっています。

メディアではあまり(ていうかほとんど)報じていませんが、、状況は危機的かつ混沌としているのです。

航空機からの「緊急脱出」時の心得

羽田空港衝突事故のネタばかり書きますが、大事なコトなので2度言ったり3度書いたりします。

着陸当初、窓の外では炎が拡大し機内に煙が入っているのに、避難誘導の動きがしばらくありませんでした。

しかしそれでも、多少の騒ぎはあったものの大きな混乱には繋がらず、結局は全員が避難できました。

機内で乗客が撮影した動画を見ていると、

(1)乗員は、どのドアを開けるのが適切かを慎重に確認してる(そのため時間を要したが必要な時間だった)

(2)乗員だけでなく乗客の中にも、他の乗客を落ち着けようと声を出す人が複数いた

(3)いざ脱出が始まると、動きは迅速で混乱もなかった

何度も訓練を受けた乗員でも実戦は初めて。立場上も、いちばん緊張していたのは乗員だったことでしょう。

おまけに機長との通信も途絶えた状況下で、客室乗務員(CA)の判断で避難誘導を進めなければなりません。

そこで発揮されるのが、訓練の成果とプロ意識なのかと思います。

機長は最後に、機体が燃え上がる中をすべての座席をチェックして、自分も降機したそうですね。プロです。

私たち乗客としてできることは、まず冷静を心がけ、可能なら周囲の混乱を鎮める努力をすることでしょう。

(1)自分が叫んだり立ち上がったりすれば、周囲の混乱やパニックを助長するばかり。厳に慎むべきです。

(2)男性の太い声で「落ち着いてCAさんに従おう」のひと言を発することが、どれほど有効かと思いました。

(3)脱出中の撮影は禁じられていますが、動画は結果的に役に立ちました。これをどう考えるか、ですね。

東京一極集中は、まさかのときに問題が露呈します

帰省していた横浜の孫たちが1月2日に羽田に向かった飛行機が、熊本に戻ってきた話は先日書きました。

振替便は、3日4日はすべて満席で、5日の便がギリギリで取れた話も書きましたが、その後日談です。

5日になっても、JALもANAも多くの欠航便が出ました。機材繰りや管制指示によるものと思われます。

さいわい孫たちが乗った振替便は90分遅れで飛びましたが、その前後のANA便は両方とも欠航したようです。

2日の欠航後に振替えた5日の便がまた飛ばなかった方は、どれほど落胆・疲弊したことかと思います。

さらに今日も、両社で約200便が欠航しており、振替えても振替えても飛ばないという、悲惨な事態です。

札幌・伊丹・福岡のメジャー空港からは、成田への臨時便が飛ぶようですが、地方空港でそれはありません。

新幹線に切り替える手もありますが、九州から東京まで列車で行くのは、鉄道ファン以外には過酷ですね。

台風や地震や津波なら致し方ないですが、1本の滑走路上の事故で、日本中がここまで乱れるのは問題です。

コロナ禍でますます強まっていた羽田一極集中の脆弱性が、このたび露呈したわけです。

日頃から成田空港をもっと活用したり、地方空港間を結ぶ路線をもっと拡充しておくべきでしょう。

熊本空港も含めて、成田への直行便をもう少し増やしてくれたら、色んな意味でとても助かるんですけどね。

ペットと旅客機

羽田空港の事故でJAL機から乗員乗客全員が無事避難できたのは、

(1)使ったシューターの位置が適切、(2)避難誘導が迅速で的確、(3)乗客も冷静、だったからだとか。

にしても、機体とともに積荷がすべて燃え、貨物室に乗っていたペット2匹が犠牲になりました。

旅に連れて行くぐらいですから家族同然の存在だったであろうペットは、救出の対象ではありませんでした。

様々な議論があります。貨物室にペットを乗せること自体が虐待だという、そもそも論も出てきています。

わが家の愛犬・花ちゃんはフレンチブルドッグなので、夏場は暑い貨物室への搭載を断られる短頭犬種です。

しかしたとえ冬でも、そのような生命の危険を伴う場所へ花ちゃんを乗せようとは、元々思っていません。

国内ではスターフライヤーが、定期便の客室にペットを同伴できるサービスをしています。利用料は1匹5万円。

小型犬で1便あたり2組まで。最後尾の窓側席。飛行中はペットをケージかが出せない等の制約はあります。

でも飛行中ずっと鳴かれたら迷惑だし、ウンチや嘔吐をするかもしれません。同伴は一種のチャレンジですね。

それに緊急脱出時には、ペットを機外に連れ出すことは禁じられています。つまり手荷物と同じ扱いです。

ペットが暴れたり吠えたりして他の乗客の邪魔になったり、脱出用シューターを傷つけるリスクもあります。

それに、ペットを連れ出しても良いなら、バッグやパソコンを持ち出そうという人も出てくるでしょう。

今回のような事故が起きた時、炎上しつつある客室にペットを置き去りにして脱出するなど、辛すぎます。

それなら自分も降りないと粘って、最後に一緒に降ろしてもらえることを期待する人もいるかもしれません。

でもそんな混乱が原因で、その客とペットと、一部の乗客と乗務員が逃げ遅れることになるかもしれません。

などと考えたら、ペットは貨物室にも客室にも乗せないのがいちばん。

一方通行の年賀状が、行ったり来たり

「年賀状じまい」をする旨を記した年賀状を、何枚か受け取りました。

私はできるだけ、目上の方にはたとえ疎遠になっていても、年賀状ぐらいは送り続けたいと考えてきました。

また後輩であっても、相手から毎年年賀状が来る限り、こっちからも送ろうと続けてきました。

しかし今回、過去2,3年連続で私からの一方通行(私が出すのみ)の方には、賀状を出しませんでした。

「既読スルー」を続ける方は、「もう出してくれるな、返事は書かんぞ」という思いなのかと考えたのです。

徐々に賀状を出す相手を減らそうと、ある意味「段階的年賀状じまい」をしようと考えているのであろうと。

であるならば、こちらから一方通行の賀状を出し続けていては、相手に要らぬストレスを与えるばかりです。

というわけで、たとえ目上の方でも、今回からは相手の意志をおもんばかって、賀状を出すのを控えました。

ところがです。過去2年以上賀状を送ってこなかった方の何人かが、今年久々に賀状を送って来られたのです。

おそらく先方は、3年連続で私を無視するのは心苦しいので今回は出そうかと、そう考えたのかもしれません。

その結果、これまでずっと私からの一方通行だったのが、今年は先方からの一方通行になってしまいました。

しかし、ここで私が慌てて返信したのでは、互いの苦労が水の泡。元の木阿弥になりかねません。

私が返信しなければ、「なるほど、私の真意をわかってくれましたか」と思っていただけるはずです。

というわけで、目上の方なのに大変に失礼なことではありますが、賀状は返信しないままこらえております。

航空運賃と株主優待割引

羽田空港の事故のため、帰省先や行楽地からの帰り、その他大勢の旅客の足が乱れに乱れています。

振替が今日からの便に集中するため、そう簡単に予約が取れません。羽田で使える滑走路も1つ少ないのに。

横浜の孫たちのUターンは、今朝なんとか1/5のANA便が取れました。これは振替便ではなく新規予約です。

新規の復路便をとにかく確保しておき、それから昨日の便の解約をした方が早いと思ったからです。

実際それでうまくいきました。しかし今夜ANAのサイトを見たら、普通席はもう1/9以降しか取れません。

余談ですが、年末年始のハイシーズンに急に予約を入れようとすると、航空運賃がバカみたいに高いですよね。

ところが、「株主優待(株優)割引運賃」は年中ほとんど変わりません。なので時々「逆転現象」が起きます。

例えば今夜の時点で、1/9の熊本–羽田便の普通席バリュー運賃は40,170円ですが、株優だと24,270円です。

プレミアムクラスだと1/6から空いています。バリューが47,070円、株優だと34,270円と普通席より安い。

そうなのです。普通運賃がやたら高い設定のときには、試しにプレミアムクラスの運賃を見てみてください。

なお、株主優待割引券は、通販サイトで誰でも買えます。もちろん合法です。現在1枚2,300円程度です。

急ぎの人の為に、割引券の株主優待券番号部分の画像がメール販売されています。ちょっと割高です。

株優で良いことは、航空券のキャンセル料(取消手数料)が、搭乗日の出発時刻前まで無料だということです。

払戻手数料440円がかかるだけです。おかげで、とりあえず予約しとく、という旅行計画が増えて困ります。

大地震からの大事故

正月から大きな出来事が続きます。

能登半島地震について今日書こうと思っていたところが、航空機事故のニュースが割り込んで来ました。

羽田空港に着陸したJAL機が滑走路上で海上保安庁機に衝突炎上し、海保の乗員に死傷者が出ました。

あわや大惨事ですよ。全焼したJAL機の乗員乗客が全員脱出できていたことが、奇跡というほかありません。

この年末年始は、孫たち6人が全員集合して寝泊まりして、本当に賑やかで楽しいひとときを過ごしました。

今日はそのうち横浜チームを熊本空港まで送り、無事Uターンして帰って行った、はずでした。

ところがそのANA648便が羽田に向かって熊本を離陸した数分後、羽田の事故が起きたのです。

慌ててFlighradar24で見てみると、飛行機はまだ羽田に向かって飛んでいます。

C滑走路以外なら着陸できるんだなと、そう思って見ていたら、三河湾上空でUターンするじゃないですか。

Uターンラッシュの飛行機がUターンして戻るとはこれ如何に、などと言ってる場合じゃありません。

その後、羽田は滑走路が全部閉鎖され、しばらくの間、すべての便の離着陸ができなくなりました。

ANA648便は三原上空で進路を南西に変え、大分上空を通過しました。やはり熊本に戻ってくるようです。

それを見てさっそく(私はすでに飲酒していたので家人が)、孫たちをまた空港に迎えに行きました。

振替便は早くても1/5以降になりそうです。計らずも、わが家の賑やかな日々はしばらく続くことになります。