予防接種の予診票では、ワクチンによって、「はい・いいえ」の配列が左右逆になっているものがあります。
右側の列にずらっと丸を付けていけば良いような、安直なレイアウトを避けるための工夫なのでしょう。
おかげでその「トラップ」に引っかかる人がけっこういて、じっくり読んでなかったことが露見します。
それにしても、これまでに何度も書いてきたように、乳児の定期接種の予診票はどうしてこんなに面倒なのか。
満2カ月での「ワクチンデビュー」は通常、4つの皮下注射と1つの内服ワクチンによって始まります。
ヒブ、肺炎球菌、4種混合、B型肝炎とロタウイルスワクチンです。
この5つのワクチンの予診票は、ほぼ同様の内容・レイアウトなのですが、5枚書かなければなりません。
その4週間後には、これら5つの2回目の接種を行うことになるので、また5枚書かなければなりません。
さらにその4週間後には、B型肝炎ワクチンを除いた4つのワクチンの接種を行うので、書くのは4枚です。
毎回4,5枚書くのはかなりの労力と時間を要します。しかも同じような内容なので、バカらしくも感じます。
接種前の診察の結果、接種を見合わせることにでもなると、何枚も書き上げた予診票がすべてムダになります。
しかし、せっかくこれだけ書いてもらったのだから接種しようかと、体調の判断を甘くするのもまた問題です。
こういうとき、同時接種用の「一括予診票」があると、すごく助かるんですけどね。
せめて乳児の3回分だけでも、1枚書けば全部のワクチンに通用するような予診票を作ってもらえませんかね。