持続可能な診療ペースで

発熱外来めっさ増えてます。コロナも多いし、インフルエンザはB型が主流になってきました。

日曜日には、診療開始時刻のだいぶ前から、予約無しの患者さんが駐車場で待ち始めたりします。

でも申し訳ありませんが、当院は完全予約制です。動線分離や時間帯分離を徹底するため、予約厳守なのです。

とくに日曜の午前中の前半は、血液検査のある生活習慣病の方の予約枠なので、割り込みはできません。

とは言え、あまりにも早くから来院されている方は、病状によっては、朝いちばんに診察することになります。

そのような方が1人か2人なら良いのですが、それ以上に増えると、予約制の枠組みが崩れてしまいます。

なのでせっかく来院されたのに申し訳ないですが、予約だけ受け付けて、いったん帰宅していただきます。

熊本市の休日当番医の診療人数データを見ると、どの医療機関も頑張っていて、1日100人超えも目立ちます。

診療内容(検査内容)の詳細はわかりませんが、発熱外来を100人したとすれば、これは大変なことです。

そこで今日は、できるだけ多くの予約を取ろうと試みましたが、結局はキャパオーバーになってしまいました。

診療人数は76人と驚くほど多くはないのですが、患者さんもずいぶんお待たせし、終了は夜になりました。

どうやら当院の発熱外来は、1時間8人ペースが限界のようです。100人やるなら12時間半かかる計算です。

かつて(10年以上前)のように、夜10時頃まで診療すれば達成できるのかもしれませんが、今はやりません。

休日当番医の中には、夜遅くまで診療する先生もいらっしゃるようで、頭が下がります。

ただ、当院の日曜診療は毎週のことなので、持続可能な診療ペースを保つことが大事だと考えています。

またまた財布を忘れて海外旅行

米国に1万ドル以上の現金等を持って入国する場合には、あらかじめ申請が必要です。

その一方で、所持金が少なすぎても怪しまれます。入国に際しては、適度な額の現金所持が必要なのです。

実は先月ホノルルに行ったとき、私は財布(つまり現金)を持っていくのをすっかり忘れていました。

そう言えば<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2644.html" target="_blank" title="5年前">5年前</a>にも、クアラルンプールに行くのに財布を忘れたことがありましたっけ。よく忘れますね。

日頃からほぼ現金を使わないし、クレカはスマホと一緒に持ってるものだから、財布が必要ないんです。

でもクレカとスマホがあればなんとかなると思ったら大間違いで、たとえばチップ用の小額紙幣が必要です。

また、現金を持たずに入国すると不法入国を疑われる場合があるそうで、それは絶対に避けるべき事態です。

財布を忘れたことに気付いたのは、入国審査の時です。いくら持ってる?と尋ねられて、あっ!、って感じ。

いや実は財布を忘れたことにたったいま気付いたよアハハ、で済ませる勇気は私にはありません。

とっさに、3万円ぐらいだとでまかせを言ったら、審査官の表情が固まりました。何?3万ドルだって?

慌てた私が言い間違えたのでしょう。シドロモドロになりながら説明し直して、やっと許してもらいました。

あとで家人の所持金を尋ねたら、2万円ほど持っていたので、後のチップに使うことができました。

にしても、夫婦二人でハワイ旅行に来て所持金合計2万円ってどうなの。

『東京都同情塔』

九段理江さんの芥川賞受賞作『東京都同情塔』を、Kindle版で一気読みしました。

例によって、なるべくネタバレしないように感想を書いてみます。

主人公は、犯罪者が快適に暮らすための収容施設「シンパシータワートーキョー」を設計した建築家の女性。

設定のユニークさもさることながら、私が面白いと思ったのは「言葉」に対するこだわりでした。

「文書生成AIを駆使して書いた小説で、全体の5%くらいは生成AIの文章をそのまま使っているところがある」

受賞会見でのこの発言が議論を呼んでいますが、これは九段氏の目論見通りのことでしょう。

生成AIで作った文章を、あえて使うという実験的手法なのであって、批判されるような使い方ではありません。

「生成AI vs 人間」は、今後の文学には避けられないテーマとなるでしょうから、本作が先鞭をつけた形です。

さてこの先、小説と生成AIは、どのように共存共栄していけるのでしょうね。

生成AIで小説を書くことをテーマにした小説も出てきそうです。たとえば、こんなのはどうでしょう。

・生成AIで書いた小説でデビューした小説家が、自責の念に駆られながら2作目も生成AIで書いてしまい…

・人気小説家がスランプに陥り、ついにこっそり生成AI に手を出したら、大ヒット作ができてしまったが…

・生成AI小説が氾濫してきたので「生成AI文学賞」が創設された。ところが第1回の応募作を見たら…

愛車のエアコン修理が完了

愛車が帰って来ました。エアコンの修理を終えて、ついでに1年点検も済ませて、今夜わが家に届きました。

同じ色の同じ車種の代車に乗っていたので代わり映えはしませんが、やはり自分の車は落ち着きますね。

エアコンのシステムはバッテリーの冷却も担っていたようで、かなり複雑な修理になったとのこと。

いやいやそうならば、先月までエアコンが故障していたとき、バッテリーは大丈夫だったのか心配になります。

点検ついでにソフトウェアのバグも除かれたようですが、メジャーアップデートはなかったようです。

最近の車はネットにつながっているので、スマホのアプリを使って車の色んな機能を制御できます。

カーナビはGoogleと連携しているし、エアコンも充電もスマホで自宅に居ながら操作できます。

それはそれで便利だし今風だとは思いますが、危惧することがあるとすればハッキングですね。

ハッカーが車のCPUに「侵入」して、ソフトを書き換えたりウイルスを仕込んだりする可能性があります。

モータやブレーキやステアリング系統もすべて電子制御されていますから、そこに異常が起きると致命的です。

将来の自動運転車では、この点が常に問題になることが容易に推測されます。

まあそれ以前に、自分はいったい何歳まで車を運転するのか・運転できるのか、そっちの方が問題ですかね。

車が好きで、いつまでも乗り回したい気持ちなのですが、周囲に危害を及ぼす老人にだけはなりたくないし。

空港の事故頻発中

偶然と思いたいですが、今月2日の羽田の事故以来、空港の滑走路や誘導路上での航空機事故が続いてますね。

新千歳空港で昨夜、地上移動中の大韓航空機が、駐機中のキャセイパシフィック航空機に接触しました。

大韓航空機をプッシュバックしていたトーイングカー(牽引車)が、雪でスリップしたのが原因とか。

似たような事例で思い出すのは、昨年6月に羽田で起きたタイ国際航空機とエバー航空機の接触事故ですね。

これはタイ航空機側が距離感を見誤ったためだとされていますが、そんな不注意で接触されては困ります。

昨日はシカゴ・オヘア空港でも、ANA機とデルタ航空機が、両機ともに移動中に誘導路で接触しています。

擦り傷程度の接触だったそうですが、少し間違えば大事故です。軽くて良かったで済む話ではありません。

私が昨日搭乗した飛行機には、CAさんに体を支えられて、ゆっくり歩いて乗り込んできた女性がいました。

それを見ていて、万一の際に体の不自由な方の緊急脱出には困難がありそうで、とても心配になりました。

羽田の事故でJAL機の乗客乗員全員がスムーズに脱出できたのは、単にラッキーだったのかもしれません。

「出張」すると食べ過ぎる

「出張」で東京に行って、さらに寄り道して帰ってきました。1日仕事でした。

多くの「出張族」は、あるいは「旅行者」も含めて、「移動で疲れた〜」などと贅沢なことをよく言います。

しかし私の場合、「移動が楽しかった〜」という感想しかありません。(疲れることは疲れますが)

勤務医の頃、日帰りで東京往復したことがありましたが、まあ疲れた。今より若かったのにヘトヘトでした。

それがいま、日帰りで羽田経由で札幌まで往復するのも苦にならない。(疲れることは疲れますが)

ひとつには、「目的地」で待ち受けている仕事が無いからでしょうね。「現地フリープラン」の気軽さです。

ある種の「非日常」体験でリフレッシュできるし、さらに私の場合、飛行機での移動自体が楽しいからです。

え?、どんな楽しみがあるのかって?

機窓から景色を見る、とかあるでしょ。GooleMapと見比べて、島や川の名前を確認したりとか、するでしょ。

なんなら写真撮って、機上でMacBookで編集作業までしたりするでしょ。しない?

それと並行して飲食したり、座席をリクライニングして寝たふりしたり、たまに本を読んだりと忙しいのです。

「出張で食べ過ぎた〜」と言う人がいますが、そこは私も一緒。どこかへ出かけると、必ず暴飲暴食します。

食べ過ぎた人は得てして「後悔」しますが、私は違います。覚悟の上で想定通りに食べ過ぎているからです。

日頃は1日1食の毎日を送っているので、旅先では食生活も「非日常」を欲するのでしょうかね。

コロナ禍4年

1月15日の今日は、新型コロナウイルス感染症の国内初感染が4年前に確認された日として報じられています。

未曾有のパンデミックに襲われて、この4年で世界は激変しました。

最初は感染の恐怖におののき、医療従事者としての責任をどのように果たすべきか、私の苦悩も始まりました。

社会は極度に自粛し、沈滞し、子どもたちの行事はみな中止となり、私も経営上の不安にさいなまれました。

当ブログの、過去の1月15日投稿分の冒頭の一文を列挙してみます。

2020年「インフルエンザは少し下火にも見えますがまだ油断はできません。それにB型が現れ始めています」

4年前の今日の私の関心事はまだ、例年と同様にインフルエンザでした。

2021年「東京や大阪だけでなく、熊本での新型コロナ用病床のひっ迫も緊急事態です」

当院も発熱外来を始めましたが、医療従事者として責任を感じる一方で、恐怖感と不安感が強かった時期です。

2022年「市販の新型コロナ抗原検査キットで陽性だった」という方が、発熱外来の受診者の中に時々います」

発熱外来に忙殺され、例の「HER-SYS入力」に振り回されている時期でした。休める日がありませんでした。

2023年「高橋幸宏さんが亡くなりました。脳腫瘍で闘病後の誤嚥性肺炎だったようです。まだ70歳でした」

そうでしたね。この頃はもう、世の中の感染者が多くてもコロナ以外の話題を書くことが増えました。

そして2024年。コロナを「総括」するには早すぎます。感染者が多くて現場はまだ「コロナ禍」中なのです。

『光る君へ』面白いかも

NHK大河ドラマ『光る君へ』が始まってますが、皆さん、観てますか?

戦国モノや幕末モノではない大河ドラマは、いつも観る前から心配になります。視聴率大丈夫かと。

そのような時代をドラマの舞台に選択することは、チャレンジだと思います。

歴史ドラマの宿命として、ストーリーの大筋はすでに、史実として分かっています。結末も変えられません。

でもそう考えると、大河ドラマの面白さは、よく知られている史実と人物の、その描かれ方にあるはずです。

現代モノがあまり面白くないのは、知ってる情報が多すぎて、脚色する余地が少ないからかもしれません。

逆に鎌倉以前は、登場人物について元々知らなくて、どのように描かれてもピンとこないのかもしれません。

戦国時代から幕末までというのは、史実も人物もちょうど良い程度に皆が知ってるから面白いのでしょう。

しかし、大河ドラマが面白いかどうかは第一に、それが描く時代や人物ではなく「脚本」にあると思います。

その意味で、情報の少ない古い時代を描くのは、脚本家の腕の見せ所かもしれません。

今日の放送(第2回)は第1回以上に、素直に意外と面白いと思いました。

「韓流ドラマ」でよく見かけるような、主人公と将来の権力者との偶然の出会いも、ドラマらしくて良いです。

よく知られていない時代ですから、いくらでも面白く描いていただきましょう。

閑話休題

「ちなみになんですけど、解熱剤っていただけますか」

このような言い方をする患者さんが多くて、そこまで回りくどく控えめに尋ねなくてもいいのにと思います。

最近の方は、「ちなみに」を「ついでに」程度の意味で使ってるんでしょうかね。意味は通じますけど。

「閑話休題」という表現も、たまに誤用を目にしますが、そう言う私も学生の頃までは勘違いしていました。

「難しい話はさておき、ちょっと息抜きしましょう」みたいな意味かと思っていました。

正しくは、本筋からはずれていたムダ話(=閑話)をやめるときに使う「余談はさておき」の意味ですよね。

「いかんわ!(い『閑話』!)『休』憩はこれまでにして本『題』に戻ろう!」的な。

その意味でいうと、私のブログには、3行ごとに『閑話休題』と書かなければなりません。

しかも閑話に続く閑話、かんわかんわで青田赤道ですか。(それは、ちょんわちょんわ←古い)

それどころか、本題と言える内容が何もない「オール閑話」の回もあるかもしれません。今回もたぶん、そう。

しかし『閑話』の意味を辞書で引くと、(1)心静かに話すこと、(2)むだばなし、とあります。

まさに当ブログはいつもだいたいそんな感じで、毒にも薬にもならないむだ話を、心静かに書いております。

Facebookの友達申請が増えてます

当院では「つるはらクリニック」という「Facebookグループ」を立ち上げています。

メンバーは、当院職員および元職員です。

投稿内容は、当ブログへのリンクと、あとは私の航空旅行など日記に毛の生えた程度の記事です。

それ以外には、医師のグループとANA好きのグループの2つに参加していますが、あまり投稿はしていません。

ときどき友達申請もいただきますが、最近増えている印象です。

知ってる人ならすぐOKする場合もありますが、知らない人からの申請がほとんどで、みな全員若い女性です。

そのような方の場合、友達申請する理由等をメッセージで送ってくれない限り、友達にはなりません。

ときにはメッセージをくれる方もいますが、日本人にしては日本語がこなれていません。何か怪しい。

海外生活が長い方が含まれているのかもしれませんが、どうしても疑わざるを得ません。

Facebookの仕様として、自分のパスワードを忘れた場合、3人の友達に認証してもらうことができます。

逆に言うなら、3人の友達から共謀されたら、自分のアカウントが乗っ取られるということです。

なりすましアカウントの3人からの友達申請を承認してしまうと、大変なコトになり兼ねないわけです。

いまはもう、その仕様は改善してるんですかね。Fecebookのセキュリティ設定って、分かりにくいです。

なので、知らない友達は承認していません。友達が何千人もいる方を見ると、他人事ながら心配になります。