運転という「マルチタスク」

朝はいつも7時前に家を出ます。夜は日によって違いますが、たいてい午後7時前に職場を出ます。

車ではFMラジオをつけているので、朝晩の通勤時には朝と夜の「7時のニュース」を聞くことになります。

ラジオのニュースでは必ず、冒頭にまず「リード文」、続いて「本文」が読み上げられます。

テロップの無いラジオでは、次はこのニュースですよと、最初に概略を1文程度で紹介するわけです。

運転中にはラジオにばかり「全集中」しているわけにもいかず、リード文はしばしば聞き流してしまいます。

しかしそのリード文に気になる文言ばあれば、「ん?なに?」と、その段階で聞き耳を立てることができます。

すると続いて本文が読まれるので、気になるニュースの正味の部分をしっかりと聞くことができるわけです。

考えてみると、ニュースを聞きながら、車の周囲にも目を配りつつ、ハンドルやアクセル操作をしています。

そんな「マルチタスク」が高度になればなるほど、どこかが手薄になるリスクが高まると考えるべきです。

ニュースに集中したり、ハンズフリーで電話をしたりすれば、運転への集中度が落ちないはずがありません。

同乗者と会話したり音楽を聴いているだけでも、それは少なからず運転操作への邪魔になっているでしょうね。

夜の雨の高速道路を「急いで」運転中に、ラジオや音楽を聴く気になれないのは、そういうことなのでしょう。

テレビを見ながら運転してる人がいますね。私も以前、運転中に画面が消えない仕様の車に乗っていました。

でも今は無理。そもそもいまの愛車にはテレビが備わっていません。「走り」に徹する車なのです。

もしも前を走る車にテレビ画面が見えたら、車間距離は十分取るようにしています。