生活習慣病の方は、いまはたいてい今年最初の受診なので、診察は正月の挨拶から始まります。
その挨拶の口調や表情や歩き方で好調か不調かわかりますが、いちおう体調はいかがでしたかと尋ねてみます。
すると思い出したように、そういえば最近コロナに罹りました、などという話が飛び出すこともあります。
たいていは完治後の来院ですが、その病歴を受付では話していない場合もあって、診察時にヒヤッとします。
年末年始で体重が増えた方も多く、正月明けに血液検査の予定が来た方には、不運です。
今回悪い数字が出たとしても、それを戒めに今後頑張っていきましょう、などとあらかじめ励ましたりします。
転倒して腰を傷めたとか、膝をケガしたとか、顔を打って「お岩さん」になった、と言う方もいます。
比較的軽い打撲や外傷でも、抗凝固薬を服用中の方だと、かなりひどいことになります。
高血圧症で治療中の方だけでなく、生活習慣病の方にはなるべく、毎日の血圧を測って記録してもらいます。
その血圧手帳に毎日の朝晩の血圧が記録され、しかもグラフにしてあれば、血圧の推移が一目瞭然です。
そのグラフの線が定規で引かれ、なんなら収縮期と拡張期を別の色の線で描いている方もいます。すばらしい。
一方で、受診前2,3日の血圧だけが記載されている方もいて、でもわかります。面倒なんですよね。
かく言う私も、健康管理のために時々血圧を測りますが、週にに2,3回程度ですから他人のことは言えません。