植物育成LEDライト

植物は、「光合成」によって地球上の二酸化炭素を減らしてくれます。

太陽光を使って二酸化炭素を減らし、ついでに食糧と酸素まで作ってしまう、とてもありがたい存在です。

わが家の庭には、驚くほどよく育っているシマトネリコが2本あり、夏場にはセミの巣窟と化します。

どうやら土壌と日当たりがことのほか良く、その茂った葉がちょうど、リビングの目隠しになっています。

一方でそのリビングにも、数本の観葉植物がありますが、シマトネリコのおかげで日当たりが不足しています。

そのうち窓際の特等席に鎮座している「コーヒーの木」は、例外的につやつやとした葉を茂らせています。

しかし残りの「ブラッサイア」「ゴムの木」「ドラセナ」「ベンジャミン」は、やや暗い壁際に並んでいます。

それら4本のうちでもとくに、熊本地震を生き延びた<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1435.html" target="_blank" title="ブラッサイア(ブラ坊)">ブラッサイア(ブラ坊)</a>が、最近元気がないのです。

ブラ坊と同時期に購入した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1654.html" target="_blank" title="「カランコエ」(カランちゃん)">「カランコエ」(カランちゃん)</a>は、地震で脊椎を損傷して、鬼籍に入りました。

ワタシの分まで生きてと、カランちゃんに託された命ですから、ブラ坊には長生きをしてほしい。

日当たり問題をどうしたらよいのか、と考えて思いついたのが、植物育成LEDライトなのでした。

植物工場等で使われているほか、観葉植物用も販売されているようで、さっそくポチったら今日届きました。

光合成には、光の強度と照射時間のほか、その波長が大事です。

葉緑素がよく吸収する波長は660nm(赤色)と450nm(青色)だそうなので、その波長を含む照明器具が必要です。

購入したのは、その波長を含む「フルスペクトル」のLEDライトです。

光合成が最大となる「10時の太陽光」を模した光だといいます。点灯するととても眩しい光を放ちました。

そのフロアランプを壁際に設置して、4つの観葉植物たちを、いま真上から照らしてやっています。

夜になって照らし始めたので、ブラ坊たちは「まだ昼間だっけ?」などと戸惑っているかもしれません。

「概日リズム」などを考慮すると、あまり疲れさせたくはないので、深夜帯は消灯することにします。

ほぼインフルエンザ一色の発熱外来

久々に、今日の発熱外来は激しい混み具合でした。

朝の9時過ぎまでに夕方までの電話予約枠が埋まり、ネット予約枠も午前午後ともに瞬時に埋まりました。

このような事態は、コロナ第7波や第8波の頃には珍しくはありませんでした。

しかし今回、以前と大きく異なるのは、コロナではなくインフルエンザによる発熱者がほとんどだということ。

コロナ検査16人中の陽性者は1人だったのに対し、インフルエンザは35人中25人陽性(陽性率71%)でした。

ところで、いま流行中のインフルエンザは、例年のインフルエンザとは少し病状が異なる様な気がします。

必ずしも高熱が続くとは限らず、熱が上がり下がりしたり、最初から微熱で推移するケースにも遭遇します。

例えば本日の陽性例25人の来院前の熱の最高値は、39度以上14人、38度台9人、37度台2人でした。

たった2人ですが、いちども38度を超えないインフルエンザには驚きます。

熱の高さは概ねインフルエンザウイルス量に相関し、それは抗原検査で検出できるかどうかに影響します。

40度ぐらいの高熱の方は、発症後すぐに検査してもたいてい陽性が出ます。

一方で38度台程度だと、半日ぐらいを経過してやっと、抗原陽性が出やすくなる印象があります。

さらに微熱のケースは、24時間程度を経過しなければ、抗原検査では検出できないだろうと思うところです。

がしかし、今日の微熱例はいずれも、発症(発熱)から数時間程度の方でした。

最近の抗原検査キットの感度が良くなったのかもしれません。

あるいは、いまのインフルエンザの流行株は、ウイルス量が多くても必ずしも高熱が出ない特徴があるのかも。

カーエアコンが快適

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4443.html" target="_blank" title="車のエアコンが故障した話">車のエアコンが故障した話</a>は前に書きましたが、代車の都合がついたので、昨日修理に出しました。

ディーラーが用意した代車は、愛車とまったく同じ車種なので、運転操作等に懸念や支障はありません。

ボディーカラーまで同じです。違いがあるとすれば、エアコンが良く効くことぐらいです。

さらに付け加えるなら、代車の衝突回避システムのセンサーは、ちょうど良い感度です。

と書くと意味不明でしょうか。実は、愛車のセンサーの感度が高すぎて以前から困っているのです。

とくにバックで車庫入れする際には、標準設定のままだと、たいてい緊急ブレーキがかかってしまいます。

衝突回避のブレーキなので、突然ガツンと確実に止まるフルブレーキです。ムチ打ちになりそうな勢いです。

どうやら、バック時に側方から来る車輌や歩行者を検知して急停止するシステムが、過敏なようです。

しょうがないので、パーキング時の後側方の衝突回避システムはオフにしました。

そのおかげで、私の車には後側方への警戒に弱点があるため、前向き駐車は避けるようにしています。

なんでもそうですけど、カーエアコンって、故障するとその有難味が身にしみますね。まあ、寒い寒い。

これがエンジン車だと、エンジンルームの熱気を元に暖房するので、車内がここまで寒くはならないでしょう。

ところがEVは、ボンネットの中は冷え切ってますからね。暖房が切れたら車内はほぼ外気温度になるのです。

EVの弱点って、こういうところなんでしょうね。アナログ的な融通が利かないのです。

世界はいま、戦時中なんですね

「京都アニメーション」の放火殺人事件の被告に対して検察は、予想されていた通り、死刑を求刑しました。

一方で被告の弁護士は、被告は精神障害により責任能力はなかったなどとして、無罪を主張しています。

報道を見て推測することしかできないので、被告に元々精神障害があったかどうかなど、私にはわかりません。

なのでここでは、この事件を元に考えた、一般論を書いてみます。

そもそも、人を殺そうと本気で考えている人の精神状態は、計画段階からすでに、正常とは思えません。

さらにその殺人を遂行する段階においては、もはや狂気に満ちているはずです。善悪の判断などできません。

言うなれば、心神耗弱もしくは心神喪失状態でしょう。殺人者はたいてい、そんな極限状態だと思います。

その意味で、犯行時の心神耗弱や喪失のみを理由に殺人の罪が減免されることは、私には納得できません。

ウクライナやパレスチナでは、兵士たちが民間人を殺しています。子どもや病院を襲撃しています。

上官から命令され、良心に逆らって人を殺す瞬間の兵士は、正常な精神状態ではなく狂っていると思います。

敵の指導者を捕らえるためなら民間人が多数死んでもかまわない、という国の指導者は、もっと狂ってます。

殺人事件と戦争はまったく別ものですが、いずれも狂気が支配しています。

そんなことをふと、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2987.html" target="_blank" title="ヒトフタマルハチ">ヒトフタマルハチ</a>」の今日、考えたりしました。

「デザ禁」で辻褄を合わせる戦略

昨日から私は「デザート禁止」中です。いわゆる「デザ禁」です。

毎晩、食後に饅頭やアイスクリームやケーキや菓子パンなど、甘い物を複数個食べるのが、私の日常です。

1日1食(夕食のみ)で、しかも基本的には米飯を食べないので、炭水化物をデザートで摂取しているのです。

という言い訳をしながら食べているわけですが、そもそも甘い物が好きなのです。

しかしこのたび、昨日から1週間ほど、デザ禁+ビール1日1本のみという厳しい制限を自分に課しています。

というのも実は、1週間後に暴飲暴食をする危険性(あるいは可能性、ていうか予定)があるからです。

あらかじめ糖質制限をしておくことで、トータルとしての糖質摂取量のバランスを取ろうという戦略なのです。

後に楽しみが待ち受けているのであれば、1週間程度の節制など楽勝。むしろワクワクしますよね。

日頃の診療でも、間食がなかなか止められない人に食事指導をすることがありますが、その考え方は同じです。

間食を我慢して、その分をたんまり、夕食後に食べましょう。楽しみは後にとっておきましょうよ。

飲み会の前日は、晩酌を控えるよう提案しています。飲酒量が減るし飲み会が楽しみにもなる。一石二鳥です。

日頃の3倍飲む予定なら、2日前から断酒するのが良いでしょう。これでアルコール摂取量の辻褄が合います。

いわゆる「休肝日」は、文字通りの意味ではなく、飲酒量を減らすための「方便」だと思えばよいでしょう。

着いてすぐに戻る航空旅行を「タッチ」といいます

旅行の楽しみ方は人それぞれ。他人にはとやかく言いません。

でも逆に私自身は、人からとやかく言われのは嫌いじゃない。なのでいつでも、いじってください。

航空旅行の楽しみの段階を時間順に整理すると、(1)計画(2)往路(3)旅先(4)復路、です。

これを私の好きな順番に言うなら、往路>復路>計画>旅先、です。飛ぶこと自体が好きだからです。

長期休暇が取れないなど制約がある場合は、旅先滞在を省いてトンボ返りしますが、それでも楽しいのです。

それどころか、日常的に旅行を構想(妄想)して楽しんでいます。計画段階だけで終わることも多いのです。

一部の航空旅行マニアは、時間の制約とは無関係に最初から、旅先での観光等の滞在を省く旅程を組みます。

このような、行ってすぐ戻る旅程を、「プロ搭乗者」のパラダイス山元氏が「タッチ」と名付けました。

タッチにも程度があって、原理主義的には、乗っていった機材に再び搭乗して折り返すことを指します。

国内線だと到着機材の折り返し便が出発するまでが40分程度、国際線の場合は3,4時間ぐらいです。

機材は違うけれど、到着した空港からは一歩も出ないまま復路便に乗って帰るのも、狭義のタッチと考えます。

あるいは、いちど空港外に出て目的を絞って観光してすぐ空港に戻るのも、広義にはタッチと言えるでしょう。

もちろん、こんなアホな旅程は1人旅の場合に限りますが、たまに「同好の士」に遭遇します。

同じ機材で折り返したら、さっき見かけたオッサンもまた乗ってる!、ていう場面。互いに恥ずかしいですね。

バンジージャンプ直後の急死の原因は?

バンジージャンプ後に、50代の男性が急死した事故(事件?)。呼吸が荒くなり、心肺停止したとのこと。

記事には詳細が書かれていませんが、ジャンプ直後の「息切れ」をヒントに、病状を推測してみます。

意識障害その他の神経学的異常についての記載が無いので、おそらく「脳血管障害」ではなさそうです。

胸痛や背部痛を訴えたという話も出てないので、「急性心筋梗塞」とか「急性大動脈解離」でもなさそうです。

病歴不明ですが肺炎や喘息の疑いはなさそうで、死因はおそらく「急性心不全」か「致死性不整脈」でしょう。

私はその中でも、もしかすると「急性右心不全」かもしれないと考えています。

昔、大学病院に勤めていた頃、高いところから飛び降りた直後に急性右心不全になった症例を耳にしました。

着地した衝撃で、心臓の「三尖弁」の「腱索」が断裂し、「三尖弁閉鎖不全」が起きたということでした。

このような「外傷性三尖弁閉鎖不全」は、ベテランの心臓外科医ならたいてい見聞きしたことがあるはず。

「三尖弁」は右心房と右心室の間の弁で、右心室が血液を肺へ拍出する際に右心房への逆流を防ぎます。

心臓の拡張期に大きく開き、全身の静脈血を右心房から右心室へと緩やかに招き入れます。

ちょうどその時にからだに強い加速度や圧力が加わると、三尖弁が大量の血液の流入によって圧迫されます。

その急激な負荷に耐えきれずに、三尖弁を支えているヒモ状の組織「腱索」が断裂してしまうわけです。

交通事故や墜落事故のときに、腱索断裂が起きることがあるとされています。

腱索が切れると、心臓が収縮したときに三尖弁がうまく閉じなくなり、弁の逆流が出てきます。

この「三尖弁閉鎖不全」は、腱索断裂以外にも様々な原因でが起きますが、通常はゆっくり進行するものです。

しかし、もしも断裂した腱索の本数が多くて、突然高度な逆流をきたすと、急性右心不全が起きるでしょう。

右心室から肺へ突然血流が送られにくくなり、ちょうど肺塞栓と同様に、息切れが起きるはずです。

と、考えてみましたが、詳細な報道がないので答え合わせができません。あくまで個人の推測ということで。

インフルエンザワクチンの接種枠は、これ以上なかなか増やせません

インフルエンザワクチンは、10月から今日までに、当院では988人に1,192回の接種を行ってきました。

2018年以来6シーズンの同じ時期の接種回数は、1151→1169→1602→1383→1117→1192人でした。

コロナ禍初年度(2020年)には、インフルとの同時流行に備えて、接種者が急増したことを思い出します。

ところがこの年、インフルエンザがまったく流行らなかったので、翌2021年は接種者が少し減りました。

さらに2021年にも流行しなかったので、2022年にはさらに接種者が減ったという経緯です。

今期は、インフルエンザがすでに流行中という状況なので、ワクチン接種者が激増すると予測していました。

でも蓋を開けてみると、ワクチン接種者はせいぜい、コロナ禍前と同程度なんですね。

これはしかし、接種希望者が多くないからではなく、当院の接種キャパが限界なのです。

そう考えると、3年前(2020年)の接種では、そうとう無茶してますね。

コロナに最も怯えた年ですから、インフルとの同時流行を防ぐためにも、ガムシャラに頑張ったのでしょう。

今年も頑張りたいところですが、発熱外来の受診者がまだ多くて、接種ばかりしている状況ではないのです。

というわけで12月も、発熱外来との時間帯分離を徹底した上で設定したネット予約枠は、すでにほぼ満杯です。

インフルの陰にコロナあり

インフルエンザは警報レベルに達していますが、巷にはいまひとつ、その危機感が無いように感じます。

コロナ禍以前であれば、インフルエンザが大流行期にさしかかると、世の中は戦々恐々としたものです。

ところが今期のインフルエンザは春頃からダラダラと流行しているので、いまさら切迫感が湧きません

それに加えて5月の新型コロナの「5類化」以降、世間には「感染症は終わった」みたいな安堵感がありますね。

さらにインフルエンザには、タミフルやイナビルなどの「特効薬」がある。それも安心材料かもしれません。

今日の発熱外来では、インフルエンザ検査36人中の陽性は21人(陽性率58.3%)。すべてA型でした。

一方でコロナは、20人検査(NEAR法)して陽性は6人(33.3%)。これも意外に多い印象です。

コロナもインフルも陽性の「重複感染」の方も1人いて、ご本人は元々インフルエンザだけを疑っていました。

ただコロナも調べたいとの求めがあり、それならばと同時検査したらコロナも陽性だったというケースです。

そのように念のために両方を検査するケースは、コロナの検査代が有料になってからは減っています。

インフルが陰性だったのでコロナを検査することはありますが、インフル陽性の人のコロナは通常調べません。

重複感染を見つけるためには、最初から両者の同時検査をするかどうかに関わっています。

コロナ5類化(つまりコロナ検査有料化)以降に当院で検査した重複感染例を調べたら、全部で9例ありました。

検査が有料になって検査希望者が減っていることを考慮すると、この重複感染数は氷山の一角でしょうね。

インフルだけ検査してコロナを見逃しているようなケースは、いま意外と多いのかもしれません。

社会的な上下関係は、すべてパワハラの元か

テレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』は、休診日(火曜・金曜)に限り、見ることがあります。

その番組が始まる少し前から、花ちゃんがテレビ画面に向かって吠え始めます。

番組の冒頭でしばしば「動物ネタ」動画が流されることを、花ちゃんは予測しているからです。

レギュラー出演者の玉川徹氏は、昨年「事実に基づかない発言」によって謹慎した「前科」がある人です。

たしかにそれ以前は、不勉強と無知と、先入観と偏見でコメントすることが多く、ひどくムカつく人でした。

ところが最近は、自分で取材・勉強しているのかコメントが真面目で、なんだかつまらない人になっています。

それ以上にトンチンカンなのが、金曜日に出演する長嶋一茂氏ですね。その発言はしばしば的外れでウザい。

昨日は、ハラスメント問題の楽天の安楽投手について、「グラウンド整備からスタートするべき」とコメント。

今どきこの発言はいけませんね。謝罪・反省・謹慎は必要かもしれませんが、グラウンド整備は必要ですか。

それはそれでパワハラでしょうと、私はテレビを見ながら確かに家人に言いましたよ。

その後ネット上にも、「ペナルティを与える発想がパワハラの根源だ」という、私と同じ意見が出てきました。

まず言っておきますが、私が二番煎じではありませんからね。

こういう時こそ玉川氏には、いやその発想はダメですよと、レギュラーらしく苦言を呈してほしかった。

とは言うものの、「被害者」以上に「加害者」の人権を守ることについては少々、忸怩たる思いがありますね。

コイツには「目には目を」的な懲罰を科してやれ、みたいに憤ってしまう事件も、正直私には時々あります。