「5種混合ワクチン」定期接種へ

「5種混合ワクチン」の導入が決まりました。来年4月から、子どもの定期接種に組み込まれることになります。

「5種」とは、「4種(百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ)」に「ヒブ」を加えたものです。

乳児の定期接種はいま、満2カ月から「4種混合+ヒブ+肺炎球菌+B型肝炎+ロタ」の同時接種で始まります。

注射が4本と、飲むワクチン(ロタ)が1つです。

5種混合を使えば、注射が3本に減らせます。

これで赤ちゃんの苦痛は4分の3に減り、大泣きする時間も、接種に要する時間も、短縮することでしょう。

5種混合ワクチンには、阪大微研製とKMB製の2種類あります。効果は同じ(はず)ですが、違いもあります。

【<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4199.html" target="_blank" title="ゴービック(阪大微研">ゴービック(阪大微研</a>)】

前にも書いたように、同社の4種混合が「テトラビック」なのに、5種混合は「ペンタビック」じゃない。

その命名には納得しかねますが、ワクチンそのものは調整不要でそのまま接種できる点がいいですね。

【クイントバック(KMB)】

同社の4種混合が「クアトロバック」なので、5種が「クイントバック」という命名は、リーズナブル。

しかし、使用時に4種混合ワクチンでヒブ乾燥製剤を溶解するという、一手間が必要です。

県産品なので応援したいところですが、この「用時溶解」の作業がたぶん、面倒になるでしょうね。

コロナ「第10波」に突入か

長く休診していたので、薬が切れた生活習慣病の方もいらっしゃったようで、申し訳ありませんでした。

早めに告知はしていたつもりですが、十分ではなかったようです。

それにしても、久しぶりに「現場復帰」してみると、新型コロナが増えてますね。

コロナ検査7人中の陽性は5人(陽性率71%)、一方でインフルは8人検査して陽性2人(25%)。

今日は発熱外来に割いた時間が短かったので、この程度でしたが、たぶん陽性者はもっと多いはずです。

当院の発熱外来でコロナ陽性者がインフル陽性者を上回ったのは、かなり久しぶりかもしれません。

それに今日は、コロナとインフルの重複感染や、コロナとアデノウイルスとの重複感染者もいました。

このような事例が出るのは、経験上、コロナの陽性率が高いときの特徴です。

コロナの定点あたり報告数は、全国では11月中旬、熊本でも11月下旬以降は再上昇に転じています。

その推移をグラフにすれば、明らかに「第10波」が立ち上がろうとしています。

発熱者の受診率やコロナ検査率が明らかに低下しているいま、感染者の実数はもっと多いと考えられます。

今日のコロナ陽性者5人のうち4人は、周囲に発熱者等はいるがコロナはいない、という方でした。

重複感染の2人も、インフルとかアデノだけ先に検査していたら、コロナは検査しなかったかもしれません。

ですが、病状から何か怪しさを感じたら、念のためコロナの検査をしてみるのが、いまの私のスタンスです。

患者データを持ち出さなければ、紛失もしません

牛深市民病院の電子カルテ導入業務で、担当者が患者の個人情報を記録したUSBメモリーを一時紛失した件。

自宅で作業をしようとUSBを持ち出し、それを車の中に落としたようですが、データの持ち出しは御法度です。

かつて大学病院に勤務していた頃には、私も学会準備用に患者データを自宅に持ち帰ったことがありました。

当時(80年代)はまだ、個人情報管理の意識が低かったのですが、もちろん褒められたことではありません。

その時代にUSBメモリーなど無く、データを持ち歩くのは5インチの薄っぺらのフロッピーディスクでした。

ディスクが折れたら困るので、たいてい専用のケースに入れていました。15cm四方ぐらいのサイズです。

時代を経て、患者データは持ち出さないのが常識となり、自宅ではデータ整理等をしないようになりました。

記録メディアも、3.5インチディスクを経て、今世紀にはUSBメモリーが主流になり、記憶容量も増えました。

メディアのサイズが小さくなれば確かに便利ですが、紛失しやすくなります。

私の場合、職場と自宅とで患者データ以外の何かのデータを移動する場合は、クラウドを利用しています。

あるいは、記憶メディアであればHDDを使います。USBは使いません。小さすぎてなくしそうだからです。

いくら慎重に扱っても、交通事故や盗難に遭ったり不測の事態が起きて、USBを紛失する可能性があります。

たとえ不可抗力でも、「○○クリニックの医師、患者データ○○人紛失」などと報じられてしまいます。

そんな失態を避けるためには、とにかくデータを持ち出さないことです。

「ホヌ」コンプリートして帰国しました

熊本に戻りました。ホノルルのホテルをチェックアウトして自宅に着くまで、19時間という長い旅路でした。

ホノルル–成田間で搭乗したA380「フライングホヌ」は、睫毛があって可愛い<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4404.html" target="_blank" title="3号機「ラー」ちゃん">3号機「ラー」ちゃん</a>でした。

私はホヌにこれまでに3回しか乗ってませんが、「ラニ」「カイ」「ラー」の3機コンプリートできました。

成田から熊本に戻るルートとして、当初は羽田経由を考えたのですが、地上移動に不安要素があり断念。

ジェットスターの利用も検討しましたが、国際線が遅延した場合のことを考えると、ANA以外は不利でしょう。

ということで、今日中にANAで熊本に戻るために、成田から大阪伊丹を経由する行程となりました。

保安検査は、往路の熊本、成田、復路のホノルル、成田、の4回ありましたが、実は熊本がいちばん楽でした。

なぜなら、検査機器が最新の装置だからです。バッグからパソコンを出さなくても良かったのは熊本だけ。

一方で、腕時計をはずさなくても良かったのは、ホノルルだけ。最新の全身スキャン装置だからでしょうね。

出入国審査は、日本ではパスポートのスキャンと顔認証ですべて終わります。行列もほとんどありません。

帰国時の税関申告も、「Visit Japan Web」に入力してバーコードを取得し、あとはパスポートと顔認証だけ。

つまり日本の空港では、対面でドキドキするような審査場面がもう無いのです。拍子抜けするほど簡単です。

パスポートにスタンプを押すのは希望者だけで、そのスタンプカウンターも以前より明らかに減っています。

各国のスタンプが押されたパスポートを見て海外旅行歴を振り返る、ということがだんだんできなくなります。

スタンプをまったく押さない国も多いですが、せめて日本の出入国だけは、スタンプで残したいですね。

なお「ESTA」が導入されても米国では、怖い係官の対面審査は健在。悪いことしてなくてもドキドキします。

米国人はむしろ、日本人よりもあからさまに親切

「バウ・リニューアル( Vow Renewal )」という欧米の文化があります。

結婚している夫婦が、結婚記念日や家族記念日などに改めてお互いへの愛を誓い合うという儀式だそうです。

今日は家人の還暦、兼結婚35周年記念ということで、記念の船上クルーズディナーを予約しました。

食事はもちろん、船長の特別なもてなしとか、担当船員(ウィル・スミス似)の面白い対応も楽しめました。

米国人が日本人と違うのは、相手の気持ちを考えて行動する国民性だと、今回の旅で改めて思いました。

日本人は、思いやり気配りの国民だといいますが、シャイなのでそれが徹底していない面があります。

一方で米国人は、他人への配慮、とくに女性や弱者に対しては、とても徹底した親切な態度で対応します。

たとえばドアは必ず女性のために開けるし、私が写真撮影をしている時にその前を絶対に横切りません。

日本人は、出過ぎたこと・やり過ぎたことはしません。偽善的に映ることを嫌い、謙虚で控えめです。

一方で米国人は、控えめという配慮が無く、他人から見て善いことは、むしろあからさまに行う国民性です。

そういった点で、日本人はまだ、欧米人に見習うべき点は多いと思いました。

オアフ島一周ツアー

ハワイ州には132もの島があるそうですね。

観光で行けるのは、オアフ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島、マウイ島、ハワイ島の6島です。

ホノルルがあるのはオアフ島。今日はそのオアフ島を一周するツアーに参加して、あちこち見てきました。

それと同時に、ハワイの歴史をほとんど知らなかったことを思い知りました。あらためて勉強しましょう。

ハワイの冬は雨季なので、たいていは傘が要らない程度の小雨が、短時間だけ降ったりやんだりしています。

そんな天候なので、しばしば虹が出ます。今朝も見ました。ハワイ州が「虹の州」と呼ばれるゆえんです。

風は、24時間ずっと強く吹き続けています。海は、サーファーが喜びそうな波が立っています。

樹木は基本的に、すごく元気で巨大です。そして何よりも、空が青いですね。空気が澄んでいるのでしょう。

次にハワイに来るなら、キラウエア火山のあるハワイ島に行きたいですね。とくに火山の夜景を見たい。

ホノルル発着の日帰りツアーも考えたのですが、ハワイ島に宿泊しなければ夜景を見ることができません。

オアフ島一周の途中、北海岸ノースショアでは「ガーリックシュリンプ」をいただきました。

やみつきになるB級グルメと言われます。殻も柔らかいので食べられるはずですが、ちょっと硬かったかも。

屋外で食べていると、足元に野鳥が歩き回っています。おこぼれを頂戴しようというハラでしょうか。

郷土料理「ラウラウ(Lau Lau)」も食べてみました。タロイモとティの葉で包んで蒸し焼きにした豚肉です。

まあ、普通に美味い。食べやすい。リピートするほどではないかも。

なお、今日は朝から晩までアルコールなしでした。昨日飲み過ぎたし、明日は飲み過ぎる予定だからです。

ウキウキでスミマセン

ハワイに来ています。いわゆるワイハです。なんならワイキキです。4年前のリベンジです。

昨夜搭乗したのは、ANAの超大型旅客機エアバスA380「フライングホヌ」の2号機「カイ」ちゃんでした。

朝8時の到着ですが、日本時間だと午前3時。すぐに活動するのは、この歳だとなかなか辛いものがあります。

ホテルに荷物を預けついでに、超アーリーチェックインをお願いしたら、朝の9時台なのにOKしてくれました。

なので、しばしベッド上で寝転んで、シャワーも浴びて、それから外に出かけました。

若い人がハワイに来ると、マリンスポーツ等の「アクティビティ」をやるのが普通なのでしょう。

ですが私の場合は今回、泳いだり潜ったり、波に乗ったり空を滑空したりする予定はありません。

じゃあアクティブじゃないかといえば、まあそれなりの計画はあります。

まず、今日はステーキを食いまくりました。明日はB級グルメのツアー、明後日はディナーを予定しています。

骨格筋の活動量はほどほどですが、消化器はなかなかアクティブに働いている(働かされている)んです。

ステーキは食べ比べしたかったのですが、結局予約が取れたのは4年前と同じ店「ルースズ・クリス」でした。

食事はとても美味かったですが、なにしろヴォリューミー過ぎて、胃袋は限界です。

今回も屋外のテラス席でした。風があるし夕刻にはハワイでも少し寒いですね。そう。ハワイでも冬は冬です。

「玉ねぎ方式」で冬の旅

海外旅行に出かけようとしております。この忙しい時期に休診させていただきました。どうかご容赦のほどを。

冬休みを年末年始以外にとるのは、開院以来初めてのことです。(と言っても、年末年始にも休むのですが)

皆様ご存じのように、私は弾丸強行軍の1人旅を好むのですが、今回は久しぶりに家人とゆっくり2人旅です。

熊本から羽田へ飛び、さらに羽田からリムジンバスに乗って成田に到着。今ちょうど浮かれているところです。

4年前は交通障害で到達できなかった成田に、今日はあっさりと着くことができました。まあそれが普通です。

今日は搭乗前に、なおかつ酩酊して執筆不能になる前に、早めに宿題(ブログ投稿)を済ませておきます。

真冬に暖かい地域に旅行する場合には、服装に注意や準備が必要です。そう。暖かいところへ行くのです。

5年前、大晦日にクアラルンプールに(1人で)行った時は、ダウンジャケットの扱いに困りました。

空港で畳んでスーツケースに詰めたのですが、薄手のユニクロにしときゃ良かったと後悔しました。

その経験もあって、またネット情報も参考にして、今回は定番の「ウルトラライトダウン」を買いました。

が、結局、今回は使っていません。だって着用しても寒いもん。これじゃ「ウルトラクールダウン」ですよ。

なのでスポーツメーカーの、やや薄めだけどウルトラライトよりは暖かいダウンジャケットを着て着ました。

ところがそんな準備してたのに、今日はわりと暖かいじゃないですか。まあ帰国時には寒いかもしれないし。

ダウンジャケットはすでに、熊本空港で脱ぎました。今後も徐々に薄着になる「玉ねぎ方式」で臨みます。

衣類をどんどん収納していくため、機内持ち込み用のスーツケースはできるだけ空っぽにしておきました。

そんな心配もほどほどに、出発前のラウンジで高揚した気分を抑えつつ、まったりしております(つづく)。

「税」で息切れする(ゼイゼイ)

「税」。今年の漢字はそんな感じですか、幹事さん(誰?)。

声高に減税を唱え、からの増税という見え透いた政策では、支持率は上がらないと思いますよ、岸田さん。

おりしも、池に落ちた安倍派を棒で叩くチャンスかと思いきや、自分の足元も崩れかけているようです。

年末調整をすると、所得税がたいてい還付されます。それが年明けではなく、年内に還付があれば嬉しいはず。

その還付金を、11月分(12月支給分)給与に上乗せできれば、ちょっとした年末プレゼントになります。

そう思って毎年、12月初めから大慌てで給与を計算し、年末調整して15日の給料日に間に合わせてきました。

所得税の「定額減税」は来年6月に行われ、源泉徴収税額から減税分が差し引かれることになりそうです。

たいていの職員は1カ月で引き切れないため、翌月以降も控除が続くのでしょう。なんか面倒そうですね。

源泉所得税や法人税や消費税などの国税を、私はクレジットカード納付しています。

手数料約0.8%が上乗せされますが、カードのポイントが付くので、トータルとしてはほぼ、チャラです。

だとしても、納付からカード利用額の引き落としまでずいぶんタイムラグがあり、その意味ではオトクです。

さらに、ポイント付与率の高いカードを選べば、納税で「差益」を出すことも可能です。

少しでも納税の負担を減らそうとする庶民の小さな工夫ですが、工夫すること自体が、実は楽しいのです。

使ってないキャッシュカードの暗証番号なんて忘れてます

オンライン資格確認システムは、ログインパスワードの期限が60日なので、たびたび更新させられています。

これを無期限にするためには、パスワードを13文字以上(20文字以下)にすれば良いことは知っています。

つまり、60日毎に8文字のパスワードを変えるのと、毎朝13文字入力するのと、どちらを選ぶかという問題。

いまのところ前者でやってますが、ここまでさせますか、というぐらいパスワード自体のルールが面倒です。

・数字、英字小文字、英字大文字、特殊文字をそれぞれひとつ以上組み合わせること

・5世代前までのパスワードと同じパスワードはNG

・5世代前までのパスワードと先頭5文字が同じになる類似のパスワードはNG

パスワードを書いた付箋をディスプレイの縁にでも貼っておけば楽ですが、それではさすがにアレですからね。

記憶できるもので、複数のスタッフと共有できるもの。そんなパスワードを2カ月毎に考えるわけです。

というわけで、それなりの工夫をしているのですが、誰でも考えそうな工夫なので、少々脆弱かもしれません。

そういえば某銀行のスマホアプリが更新されたので、今日手続きしてみたら、さっそくトラブりました。

途中でキャッシュカードの暗証番号の入力が必要になったのです。そんなもの知らんよ。使ったこともないし。

何度か試みたらロックがかかり、結局、銀行に出向いて暗証番号の再設定手続きをする羽目になりました。

キャッシュカードって、その必要性は理解しますが、私はもう10年以上使ったことないです。

だってキャッシュレス時代ですよ。しかもネットバンキングの手続きで、キャッシュカードの暗証番号が要る?

そういうチグハグなところ、銀行や役所みたいなお堅い部署でありがちですけど、早期改善を求めます。