温度管理の不備は、医薬品には大問題

高島屋のオンラインストアで販売したクリスマスケーキの一部が、崩れた状態で購入者に届けられた件。

最初は、一部のクレーマーが騒ぎ立てているのかと思いましたが、そうではなさそうですね。

流通段階のどこかで温度管理に不備があって、一時的に半解凍の状態になったのでしょうか。

飾り付けられたケーキですから、解凍状態で揺れ動かされたりすれば、かなり崩れるでしょうね。

で、その後再冷凍され、崩れたまま凍った無残な状態で客の元に届いたと、そういう経緯かと推測します。

このオンラインストアは、私も盆暮れに利用することがあるのですが、ケーキを購入したことはありません。

いつもフルーツかお菓子の類いです。それでも、温度管理は大丈夫なのかと、今更心配になりました。

仮に高島屋に落ち度はなくても、運送業者に無理なスケジュールや料金を強要していないか等、気になります。

似たような構図は、Amazonの最近の配送品質の劣化にも通じるし、なんならダイハツ問題とも似ています。

ケーキの一時解凍による品質の劣化は、形が崩れるという結果が残るので、発覚しやすかったと考えられます。

これがワクチンの温度管理の不備だと、品質が低下しても見かけではわかりません。

以前、新型コロナワクチンを保管している冷凍庫の電源が切れていたような事例が、あちこちで頻発しました。

電源切れっぱなしなら分かりやすいですが、後に電源が復旧した場合、停電に気付かない可能性があります。

これは冷蔵庫でも同じこと。停電で庫内温度が上がっても、ワクチンに見た目の異常は起きません。

しかしワクチンの品質は、確実に劣化します。なので夜間不在時の長時間の停電だけは、絶対困るのです。