ネット予約の予想外のメリット

「勤労感謝の日」の今日、熊本で発熱外来やってるのは当院だけなのか、と思うぐらいの勢いでした。

インフルエンザは35人検査中21人陽性(陽性率60%)、コロナは16人検査して2人陽性(12.5%)。

近隣の小中学校には、インフルエンザによる学級閉鎖や学年閉鎖、学校閉鎖(休校)まで出ています。

実はこれまでは、発熱外来受診希望者の病状を把握するため、電話主体で診療予約を受け付けていました。

もちろん、ゆっくり電話問診していたのでは、2回線の電話はすぐにパンクして繋がらなくなります。

そこで、受けた電話での問診は最小限にして、あとで当院の携帯電話で折り返して尋ねる工夫をしてきました。

スタッフ2人で、1件当たり30秒〜1分程度の通話時間で、8時半からずっと電話を受けっぱなしです。

そんなペースで予約を受け付け続ければ、やがて夕方までの予約が埋まってしまいます。

それ以降の電話には、よほど例外的な事例を除いて、すべてお断りの返事をすることになります。

電話がつながらず、しびれを切らして直接来院する方も大勢います。

それが重症者だったり遠方から来院の場合には、予約者の合間に割り込んで診療することになります。

しかし割り込みが多くなると、予約済者の診療時間がどんどん遅れてしまいます。

なので申し訳ないですが、いくら直接来院された方でも、通常はいったんお帰りいただくことになります。

と、これまではそんな具合でしたが、今日はネット予約枠を大幅に増やし、電話予約枠を減らしてみました。

午前中の診療枠はネット予約だけで埋め、午後の診療枠のみ従来のように電話受付を併用したのです。

すると驚いたことに、ネット予約者の多くが、以前からの当院の「かかりつけ」の患者さんでした。

これまでのような電話予約だと「新患」の方ばかりになり、かかりつけの方が予約をとれなかったんですね。

ネット予約の方が、かかりつけの方の受診を受け入れやすくなることが、今日はっきりしました。

とは言え、予約電話は混雑するし、直接来院する方も大勢いました。忙しさはいつもと同じでした。

どうあがいたところで、当院の診療キャパは、これ以上増やしようがないのです。