インフルエンザワクチンは、左右交互接種しています

新型コロナワクチンもインフルエンザワクチンも、接種するのはたいてい、利き手と反対側の肩や腕です。

あとでひどく痛んだ場合に、それが利き手ではない方が都合が良いからです。

中には、適度に力が抜けて良い感じなので右にお願いしますと利き手を差し出す人もいましたが、例外的です。

さらに私は、インフルエンザワクチンを2回接種する際には、1回目は左腕、2回目は右腕と決めています。

もちろん、2回目も左に打ってくれ、という被接種者本人(または保護者)の希望があればそれに従います。

実は以前から、同じワクチンを同じ腕に「反復接種」すると、局所副反応が起きやすいという話があります。

毎回左右を変える「交互接種」の方が、反復接種よりも強い免疫が付いた、という研究結果もあります。

なので私は、乳児のヒブや肺炎球菌ワクチンなどでは「交互接種」を採用しています。

生後2カ月の「ワクチンデビュー」では、左ヒブ・右肺炎球菌と決めています。ヒブ=「ひ」=左と覚えます。

翌月は左右を逆にして接種し、その翌月はまた左右を変えるのでヒブが左腕の接種に戻ります。

実は、インフルエンザワクチンも含めて多くの不活化ワクチンで、添付文書に次のような記載があります。

「接種部位は、通常、上腕伸側とし、アルコールで消毒する。なお、同一接種部位に反復して接種しないこと」

これは、MRワクチンや水痘ワクチンなどの生ワクチンの添付文書には見られません。

医学的根拠は不明ですが、不活化ワクチンで交互接種をルールとするからには、何か理由があるのでしょう。

そんなこともあって私は、インフルエンザワクチンも交互接種を原則としているのです。