帰省ラッシュ

久しぶりに本格的な帰省ラッシュです。高速道路は大渋滞し、空港や駅はとても混み合っています。

熊本空港の到着便も、全便がほぼ満席だと報じられました。その乗客のうちの4名は、わが子と孫でした。

出迎えに空港に行くと、夜なのに駐車場がほとんど満車でした。車を停めるまでにだいぶグルグル回りました。

私が待つANA 647便は34分遅れで羽田を出発したものの、機長の頑張りで到着は15分遅れまで短縮しました。

到着口には出迎えのジジババが大勢詰めかけていました。おっと、私もそのうちの1人のジジでした。

孫たちは、最初の数分こそ緊張気味でしたが、その後はすぐに馴染み、やたらしゃべり出しました。

思い出してみると私は、夏休みに祖父母の家に行くと緊張で2,3日はしゃべれないほどの人見知りでした。

ところが数日するとひどく馴染んできて、2週間後ごろに帰宅する頃には、帰りたくなくて泣くほどでした。

父の実家は商店だったので、帰るときに叔母がお菓子を好きなだけ持たせてくれました。

自分の家が商店だったらいつも好きなだけお菓子を食べれるのにと、いつも思っていました。

祖父がよく、その父(=私の曾祖父)から聞いた長州征伐の時のことを話してくれました。

子どもだったので当時は適当に聞き流していましたが、今なら根掘り葉掘り訊くところですね。

熊本空港の「逆ラン」は珍しくない

「逆ラン」について昨日書きました。これは狭義には大阪伊丹空港の話ですが、他空港でも同じでしょう。

たとえば熊本空港だと離着陸は東向きが多いので、その意味では西向きは逆ランかもしれません。

熊本空港の滑走路は1本。当ブログの読者なら、「RWY 07/25」と書けばおわかりいただけると思います。

70度(ほぼ東北東)から250度(ほぼ西南西)に延びる滑走路という意味ですね。

高度な計器着陸装置「ILS カテゴリーIII b」が適用されるのは、東に向かって着陸する「07運用」の時です。

なのでほとんどの着陸は東向きですが、たまに西向きの「25運用」に出くわすことがあって、少し興奮します。

では実際に、熊本空港では東向きと西向きの運用比率がどれくらいなのか。検索しても答えが見つかりません。

しょうがないので自分で調べてみました。調査対象は、私の好きな「那覇-熊本 ANA1868便」にしぼります。

今年1月から6月までの、ANA 1868便の着陸方向を、Flightradar24で全て調べてみました。ヒマですね。

1月:西向き着陸は1/24日の1回のみ。この時はゴーアラ(着陸のやり直し)してますね。興奮します。

2月:2/7には東向き着陸を断念(ゴーアラ)して西向きに降りてます。2/18は最初から西向きアプローチ。

3月:西向きは3/10と3/13の2回。ゴーアラなし。

4月:4/3に西向きでゴーアラの後着陸。4/10,11,16,17,18,27,28も西向き、かなり小さな旋回で着陸。

5月:5/9,10,11,12,15,16,17,20(ゴーアラあり),21,26日の10回。菊陽上空で向きを変えています。

6月:6/15,17,22,27,29の5回。これらもすべて、急に向きを変えています。風向きが変わったんでしょうか。

こうしてみると、熊本の西向き着陸(25運用)って、そこそこありますね。逆ランと言うほどじゃないかも。

逆ラン

「逆ラン」が、いま一部マニアの間で話題です。「学ラン」じゃありませんよ。「逆ランウェイ」の略です。

これはおもに大阪伊丹空港で、通常とは逆向きに滑走路(ランウェイ)を離着陸することを指す言葉です。

伊丹空港には滑走路が並行に2本ありますが、離陸も着陸もたいていは、ていうかほとんど「北西向き」です。

その2本の滑走路の正確な呼称は、「RWY(ランウェイ)14L/32R」と「RWY 14R/32L」です。

真北を0として、「14」とは140度(ほぼ南東)、「32」とは320度(ほぼ北西)という意味です。

なので「14/32」とは、南東から北西に延びる滑走路ということになります。

そのような滑走路が並行に2本並んでいる場合、左右で区別できるように「L/R」を付けます。

たとえば「14L/32R」は、北西に向かえば右側で南東に向かったときには左側の滑走路ということです。

伊丹空港では、ほとんどの場合は、南東方向から北西方向に離着陸する、いわゆる「32運用」をしています。

しかし南東の風が強いときに限り、安全のために北西から南東に向かう「14運用」となることがあります。

それが伊丹ではとても希なことなので、「逆ラン」である14運用に、マニアは興奮して騒ぎ出すのです。

空港の公式サイトによれば、逆ランの頻度は年間1%程度のようです。

一時的にでも逆ランしたのは今年はまだ6日しかありませんが、そのうち4日は、8/6から今日までの4日です。

台風6号が沖縄・九州付近でウロウロしているために、大阪に南風が吹き続けているからなのでしょう。

逆ランすると、とくに着陸時の騒音が日頃とは異なる地域に及ぶため、その被害が問題化しやすいようです。

また、逆ランのための飛行では余計に旋回しなければならず、飛行時間が長くなってしまい到着が遅れます。

騒音問題が理由で「門限」の厳しい空港だけに、夜間の逆ランには空港運営会社はとてもピリピリしています。

というわけで昨日は、門限に間に合いそうになく欠航となった便が相次いだようです。夜の伊丹は鬼門ですね。

台風への備え

台風の接近に備えて、今日は自宅の庭の片付けなどをしました。

芝生(人工芝)の上の落ち葉を掃き集めていると、セミ(成虫)が何匹か転がっているのを見つけました。

何年も地中で過ごし、6月から7月ごろ羽化してパートナーを見つけ、ついに子孫を残したセミなのでしょう。

すでに樹木には卵がたくさん産み付けられているはずですが、それが孵化するのは来年の初夏なんですよね。

驚かないでください。クリスマスの時に飾ったイルミネーションツリーも、今日やっと片付けましたので。

昨年12月に庭に設置した、無数のLEDライトがついたブランチツリーです。

2月ごろまでは、庭で毎晩チカチカ点滅していましたが、さすがにその後は「消灯」していました。

その消灯したツリーが、夏になってもまだ庭のテラス脇に立っていたのですが、ついに撤去したのです。

炎天下での作業で汗だくになり、また腰痛も少々ぶり返したので、午後には整骨院のお世話になりました。

台風6号はそのコースがどんどん西にそれてきて、熊本への影響は当初の予想より少ないかもしれません。

ですが逆に、台風が一層接近する地域もあるわけで、喜んでばかりいるような文章は控えるべきでしょう。

とくに今回は沖縄の被害が深刻でした。停電ひとつとっても、こんな暑い時期には地獄ですね。

そんな報道を見ながら、水と非常食の準備が、わが家にまったくできていないことにも気付かされました。

こういうときオール電化はリスキーですね。カセットコンロのガスボンベの準備だけは確認しておきました。

そういえば、車の充電ができていません。もしもの時にいちばん後悔しそうです。さっそく今から充電します。

新型コロナ「XBB株」対応ワクチンを待つべきか

9月20日から、新型コロナワクチンの「令和5年秋開始接種」が始まることが、正式に決まりました。

現在流行中の「オミクロン株XBB.1.5」に対応した最新の1価ワクチンで、対象を限定せず接種できます。

一方で、いま接種を行っているのは「春開始接種」です。おもに高齢者や基礎疾患のある方が対象です。

当院では、当院での接種歴のある方に限定して、今月も「BA.4-5」株対応2価ワクチンを接種しています。

来月には「XBB」対応ワクチンが接種できるのに、旧世代の「BA.4-5」対応を接種するのは気が引けますが、

・XBBを待って「接種控え」するのは避けるべき

・BA.4-5を接種しても、XBB系統に対する一定程度の予防効果はある(という報告がある)

という理由から、9月19日までは従来のワクチンを積極的に接種することが推奨されています。

私がまだ6回目接種をしていなければ、この際、XBB対応ワクチンを待つかもしれません。

だって、いま流行している株のワクチンを打ちたいでしょう。

そして、XBBを打つなら早い方がいいですね。遅くなればまた流行株との食い違いが広がり、悔しいからです。

もうひとつ。本日8月7日から、初回接種(1回目と2回目の接種)に2価ワクチンが使える様になりました。

昨日までは、初回接種には「従来株(武漢株)」対応ワクチンしか使えなかったので、大きな進歩です。

いつかそうなるとは思っていましたが、なぜ今日の今日まで延びたのか、その融通のなさには呆れます。

ファイザーの2価ワクチンはいま、保健所に1バイアルだけ請求したら、オマケが2バイアル付いてきます。

規定通り1バイアルから6人分を吸引できなかった場合に備えての、予備だそうです。

接種希望者が多くなく、しかしワクチンは余っているので、そんな贅沢がまかり通っているのでしょう。

XBB対応ワクチンの流通を前にしての、従来ワクチンの在庫一掃状態なのかもしれません。

医者は字がきたない(例外あり)

字の書き間違いについて昨日書いたばかりですが、そこからのスピンオフということで。

子どもの頃、お腹をこわしたりして小児科に行くたびに、私の興味はお医者さんの書くカルテでした。

先生が万年筆でカルテにミミズのような文字を書き殴っていたのを、子どもの頃に何度も目撃しました。

それが日本語なのか英語なのか区別が付かず、もしかするとドイツ語なのかと思ったりもしました。

昔から、医者は字がきたないということになっています。(美しい字を書く先生もいらっしゃいます)

その理由として、医者は自分のしゃべる速度で文字を書きたがる、という説があります。

たしかに私もそうです。思考の流れを妨げたくないので、黙読の速さで文章を書いてしまいます。

一文字ずつ丁寧に書くことなどあり得ず、画数の多い漢字がとくに乱れます。ひらがなですら変形します。

もともと悪筆なのが、速記によってさらに酷いミミズ文字になり、おそらく書いた私にしか読めなくなります。

どうかすると私自身にも読めないことがあり、「解読」するのに時間がかかったり、ついに諦めたりもします。

電子カルテの登場によって医師がカルテを手書きしなくなったのは、つい最近のことです。

カルテ本文も点滴指示書も処方箋も紹介状もみな、キーボードとマウスで「書き上げる」ことができます。

しかしそのおかげで、たまに手書きしなければならない書類に出くわすと、酷いことになります。

漢字を忘れているとか、書き間違うというレベルの話だけではありません。

筆記作業に使う手や上肢の筋肉群が退化しているので、筆圧が上手に調節できないし、すぐ疲れるのです。

おそらく脳の筆記中枢も退化していますから、ボールペン先が意図した方向に進みません。

このように、電子カルテ時代になってむしろ、手書き文字がますます汚く醜くなってしまったのです。

漢字を間違える

公的な手書き文書で、漢字を書き間違えるという失態をやらかしてしまいました。

病名を「脂質異常症」と書くべきところ、「質」の字の下半分が「算」の下半分になってしまったんですね。

多分このままでも意味は通じるはず。まさか、この病名は何かと問い合わせてくる意地悪はいないでしょう。

ですが、このへなちょこ漢字をそのままにしておくのは、さすがの私でもハズい。

しかし、修正テープを使って公文書の過誤を隠蔽するのは間違っています。私の主義にも反します。

かと言って、2本線を引いて修正して修正印を押せば、私の間違いを強調するようなもの。それも避けたい。

私が試みたのは、「目」の部分を大きく上から書き直し、「升」みたいな部分を潰してしまうという力業。

その結果、私のミスは目立たなくなりましたが、漢字の下半分がグチャグチャになってしまいました。

字を手書きすることが減ったせいでしょうか、漢字を忘れてるし、書いても間違えることが増えました。

完全に忘れてしまった漢字は、パソコン上で表示させてから、それ見ながら手書きしています。

問題は、難しくもない小学生レベルの漢字を、書いてる途中で急に書けなくなることです。

「鉄欠乏性貧血」と書いているとき、「鉄」の右側が「失」か「矢」か、急に自信がなくなることがあります。

パソコンで調べるのもシャクなので、「矢」の上がちょっとだけ出たような微妙な字でごまかしたりします。

「貧血」の「貧」と「貪食」の「貪」も、ときどき急にどっちか分からなくなります。

しょうがないので、字の上の部分を「分」とも「今」とも読めるように汚く書いてごまかしたりします。

こういうとき、日頃から字が汚いことが役に立ちます。

柔軟性も腹筋も鍛え直しです

ギックリ腰治療は今日から、骨盤矯正とインナーマッスルを鍛える治療に移行しました。

治療に先行して、身体測定。

まず立位体前屈してみたところ、手先が膝を超えないという、呆れられるほどの体の固さが露呈しました。

壁に上から、1から7の数字が書いてあります。その壁を背にして立ち、体を後ろに反らして壁の数字を見ます。

「何番まで見えますか」「天井しか見えません」

眼球を目一杯上転してもダメでした。腸腰筋よりも外眼筋が疲れました。

腹筋を電気刺激します。筋肉量が少ないほど痛みます。30段階まで強められる器械だそうです。

「目標は20です。徐々に強めます。痛くて耐えられないとき教えてください」「あいたたた、ストップ!」

まだ3でした。ですがしばらく続けるうちに、7までアップできました。筋力よりも忍耐力の勝負です。

そんなこんなで、腰痛が和らいだら、運動(有酸素運動+筋トレ)する習慣をつけるのが本来の姿ですね。

歩道の段差のショックが腰に響かなくなったら、自転車通勤を再開しましょう。

イスに座ってパソコンばかりしている時間も、これからは減らさなければなりません。

当ブログの執筆時間も短縮しますので、質の低下は避けられません。ご了承ください。なんちゃって。

インド映画『RRR』鑑賞記

『RRR』というインド映画を観ました。これを観て面白くなかった人はいないでしょう。

オスカーを取った『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』よりも、こっちの方が好きです。

インド映画って、ハリウッド映画とは違う独特のテイストがありますね。

この映画が典型的なインド映画かどうかはわかりませんが、感じたのは次の点です。(以下、ネタバレあり)

(1)顔が濃い。出演者全員、顔が濃い。最初はみな同じ顔に見えますが、やがて区別が付いてきます。

(2)すぐ踊る。しかもキレがいい。だいじな場面で歌う。しかも声がいい。

(3)挙動がおおげさで、芝居じみてる(良い意味で)。

(4)動物がやたらに出てくる。とくにトラですね。

(5)インド人は大義のために戦い、イギリス人は悪い人。一部例外あり。

日本映画もおそらく、欧米人から観たら独特で日本的なんでしょうね。

ただ私は、海外で評価されたような邦画は苦手です。日本的な「間(ま)」に耐えられないのです。

1秒でもよそ見したら付いていけなくなるような、そんな緊張感のある展開の映画が私は好きです。

たぶんハリウッド映画に毒されてるんでしょうね。

さて、インフルエンザワクチンはどうする

8月に入ると、インフルエンザワクチンの予約サイトの業者から、予約スケジュール調整の連絡が入ります。

こんな真夏からですかと例年なら思うところですが、今年は今まさにインフルが流行中という稀有な状況です。

10月から接種を始めるとして、今年も9月中にサイトを立ち上げ、9月下旬から予約受付を開始する予定です。

さて今シーズンも、ワクチンの接種希望者は多いのか少ないのか。どのように考えて計画すべきか悩みます。

コロナ禍になって、インフルエンザワクチンの接種は数奇な経緯をたどってきたので振り返ってみます。

2020年は、発熱したらコロナとの区別が付かないからと、インフルワクチンの接種が強く推奨されました。

当院での接種者は1344人、1653回(2回接種者がいたので)、65歳以上は191人(14.2%)でした。

この接種者数は例年よりもかなり多く、高齢者の接種割合も増えていました。

ちなみに「コロナ前」の2019年は、1057人に1382回接種していました。65歳以上は123人(11.6%)。

2021年は、前年にインフルが流行しなかったので、今度こそ流行するだろうという話も出ました。

しかし当院での接種者は1234人、1549回、65歳以上は182人(14.7%)と、2020より少し減りました。

2022年は、前年・前々年ともにインフルが流行しなかったことを受けて、接種者が増えると思われました。

ところが当院での接種者は多くなく、1062人、1316回でした。ただし、65歳以上は207人でした。

コロナワクチンが高齢者優先であるのと同じ発想で、インフルワクチンも高齢者に推奨されたためでしょうか。

さて今年、コロナと並行してインフルもダラダラと流行を続けている中、接種希望者が減るとは思えません。

十分量のワクチンを確保し、多めの接種枠を準備しておいた方が良いのかもしれません。