泰然自若たれ

旧友たち数人と、久しぶりに会食しました。

雰囲気の良いレストランなのですが、案内された席がいけません。出入り口に近いので落ち着かないのです。

こういうとき、すぐ別の席に替えてもらおうという意見と、別にこのままでいいよという意見が出ます。

前者の場合、うまくいけば快適な席に案内され、その後の会食も一層楽しいものになることでしょう。

しかし下手をすると、クレーマーと思われ、席は変わってもサービスが低下するなどのリスクがあります。

あるいは、席を替えてもらえず、しかも気まずい雰囲気だけが残るという最悪な結果になる可能性もあります。

それらのリスクをすべて回避できるのが後者です。余計な軋轢を望まない、平和で穏便な考え方です。

そして私は、以前は後者のタイプだったのですが、年齢と共に面の皮が厚くなってきたのか、いまは前者です。

で、店員に苦情を言って店の奥のエリアに移ることが出来たのですが、これが壁際のカウンター席なんですね。

クレームつけたことへの店からの嫌がらせでしょうか。皆が横に並んで座ったのでは盛り上がりませんよ。

ここでピンときました。これはアレだな、この妙ちきりんな展開は夢でしょう。するとほどなく覚醒。ほらね。

他人の夢の話ほどつまらないものはないでしょうけど、私はこの夢から教訓を得ました。

つまり、些細なことでクレームをつけたら、結局自分が損をするということ。常にどっしり構えましょう。

風評被害対策パフォーマンス

福島第一原発の処理水の海への放出が開始されました。問題は風評被害と中国の過剰な反応です。

岸田首相は今日、福島県沖でとれたヒラメ、スズキ、タコの刺身を食べ、安全性をアピールしました。

西村経産相も2日前に、ヒラメとホッキ貝の刺身を試食して「美味しいのひと言」だと述べました。

たしかに美味しいだろうし安全だとも思いますが、そんなパフォーマンスが風評被害対策になるんですかね。

まるで昔の、菅(かん)厚生相の「カイワレ大根試食」じゃないですか。

あれは、O-157による安全性への風評被害を打ち消すためのパフォーマンスでした。

あるいは、狂牛病のときに坂口厚労相と武部農水相が演じた「牛肉試食」を思い出した方もいるでしょうか。

菅氏とか武部氏って、何をやってもわざとらしくてウソっぽい御仁ですから、試食すればするほど逆効果です。

岸田首相がそのような人たちと同じパフォーマンスをやるのは、行きがかり上とは言え、残念でなりません。

彼が魚を何十匹食べたところで、処理水放出の安全性については、科学的には何の証明にもなりません。

むしろ逆に、危険性が疑われる食材を勇気を持って毒見して見せているようにも思えてしまいます。

中国の反応を非科学的だと笑うことは出来ません。試食パフォーマンスを見て、なおさらそう思いました。

元をたどれば、大津波が来るという科学的予測を信じず、対策もせずに原発を稼働し続けたのは日本です。

「ナッシージェット宮崎」

ショートメールなどで私は、文末に飛行機とかヤシの木とかブロッコリーの絵文字をよく使います。

飛行機で熱帯地方に行くことが好きだし、毎晩ブロッコリーを1株食べているからです。

ところが、ブロッコリーの絵文字は、大麻の隠語としてSNSで使われるらしいじゃないですか。これは困った。

私がこの絵文字をよく使っていることが捜査当局に知れたら、あらぬ疑いをかけられかねません。

警察や麻取だけでなく、特捜や公安や、場合によっては別班が動くかもしれません。

目を付けられたらかなわないので、今後は飛行機とヤシの木の絵文字だけ使うことにしました。

ところで、ヤシの木の形をした「やしのみポケモン」に分類される、「ナッシー」というポケモンがいます。

アローラ地方の強い日差しによって首の部分が伸びたものは「ナッシー(アローラのすがた)」だそうです。

よく分かりません。

かつて「ポケモンGO」にハマった時期もありましたが、私は元々ポケモンファンというわけではないのです。

ただし、ソラシドエア初の全面特別塗装機「ナッシージェット宮崎」( JA803X ) だけは気になります。

今年の3月から約3年間の運航が予定されていて、毎日ソラシドエアの就航路線のどこかで乗ることができます。

例えば今日は、羽田(7:10)→長﨑→羽田→宮崎→羽田→(18:20)熊本(19:00)→(20:45)羽田と飛んだはずです。

昨日も同じ運航だったので、もしも昨夜の便で羽田入りしておけば、今日の熊本着まで6便堪能できましたね。

私が熱烈なナッシーファンなら、そんなアホなチャレンジをしたかもしれません。飛ぶことは好きなので。

とりあえず、ナッシージェット宮崎のモデルプレーン(1/130)を買いました。受付前に置いてます。

ハチはヤンマで逃げるのさ(たぶん)

蜂に刺されて来院する方が最近目立ちます。電話相談もよく受けます。そういう時期なのでしょうか。

アシナガバチには、庭木の手入れや屋外での作業中に刺されやすいようです。

こちらに敵意は無くても、たまたま蜂の巣の近くに手を近づけると、敵と見なされてしまうのでしょう。

予約無しで直接来院された方でも、蜂刺傷の場合には最優先で診察し、処置や処方を行います。

さいわい、アナフィラキシーを来したケースに遭遇したことは、いまのところありません。

スズメバチに数カ所刺されたという方から電話があった時は、さすがに救急病院に行っていただきました。

当院の敷地内にもときどき蜂の巣ができています。見つけたらなるべく駆除するようにしています。

玄関や裏口付近でアシナガバチが飛んでいることもあり、ハチ用の殺虫剤の出番です。

「おにやんま君」という虫除けグッズを先日購入し、玄関と裏口付近にそれぞれ配置しています。

ハチ、アブ、ハエ、蚊の天敵「オニヤンマ」そっくりの模型です。虫コナーズよりも効きそうな気がします。

その効果のほどはともかく、黄色と黒のシマシマは、まるでスズメバチを彷彿とさせる迫力がありますね。

オニヤンマは、子どもの頃にはときどき見かけましたが、実際に採るのは難しいトンボでした。

ギンヤンマは、もう少し小ぶりですが、これもあまり採取できた記憶がありません。

たいてい採れるのは、どこでも飛んでいるシオカラトンボでした。妙な名前が付けられたものです。

コロナは下げ止まり、インフルは激減

日曜日は、診療を終えて帰宅して風呂に入り、大河ドラマ『どうする家康』を観ながらビールを飲み始めます。

やがて夕食に移行して、『VIVANT』(TBS)と『事件』(WOWOW)を観終わると、23時になります。

それから始まるのが、ブログネタとなる「コロナ総括」なので、日曜日の夜はけっこう忙しいのです。

当院の発熱外来の、7/30から今日までの毎週日曜日の「陽性者数/コロナ検査数(陽性率)」の推移は、

14/23(60.9%)→13/23(56.5%)→休診→15/27(55.6%)→13/27(48.1%)、でした。

陽性率はジワジワ減っているようですが、激減というわけではありません。

同じ時期の、熊本県の毎週の「定点あたり報告数」の推移は、

24.66→22.41→16.43→16.60→(8/21-27は未集計)と、やや下げ止まった印象があります。

東京都も似たような推移ですが、北日本ではまだ増え続けているようです。

周囲にコロナはいないという陽性者には、そういえば家族が風邪を引いていた、という方がけっこういます。

たぶん、家族もコロナだったのでしょう。たいていは全員が軽症なので、あえて確認検査などはしません。

インフルエンザの検査を希望して来院された高熱の方の中からも、相変わらずコロナ陽性者が出ます。

一方でインフルエンザ陽性者は、昨日は1人いましたが、今日はゼロでした。インフルは激減しています。

コロナ濃厚接触者が発熱したら、成人ならもうコロナと考えてください。インフルの可能性はほぼゼロなので。

埋蔵肩甲骨

背部痛と肩こりがひどいです。腰痛がだいぶおさまったので、相対的にそっちが目立ってきたのでしょうか。

これらは運動不足と姿勢の悪さ(パソコンのやり過ぎ等)が原因なのですが、原因療法はさておきます。

せっかく整骨院に通っているので、腰よりもそっちの方を重点的に治してもらうことにしました。

まず、私の肩甲骨は、その輪郭がまったくわからないほど背中に埋没していると、高らかに指摘されました。

肩関節がまともに回らないので腕が真上に上がらないことも、今回新たに判明しました。

特殊なベッドで脊椎をガツンと矯正し、電気をビリビリ痛いほどあて、鍼を打ちまくりました。

さらに、痛キモな指圧の後、削岩機のような機器で肩甲骨を徹底的に剥がしてもらいました。

しかし残念ながら、肩甲骨はまだ剥がれず、ていうかビクともせず、深く背中に埋まったままです。

ただ、周囲の組織が少し柔らかくなったので、この機に乗じて肩を回すような運動を続けることが肝要だと。

ということで、昨日の午後から夜まで、今日も診療中の合間に、つねに肩を回し続ける日々です。

回すだけじゃなく、ありとあらゆる方向に上肢を延ばして肩甲骨を動かしまくるストレッチも行っています。

自己流ではアレなので、ストレッチの理論とメニューを学ぶために、久しぶりに近所の書店に行きました。

そして背部のストレッチを特集していた「Tarzan」などじっくり立ち読みして帰りました(買わんのかい)。

「16式機動戦闘車」の隊列

「16式機動戦闘車(ひとろくしききどうせんとうしゃ)」が何台か、自宅の近くのバス通りを走っていました。

上半分の見た目は戦車で、大口径の主砲が物々しいですが、キャタピラではなくタイヤで走っています。

子どもの頃、自宅近くの道路を時々戦車が走っていたせいで、舗装はキャタピラで傷んでボロボロでした。

それに比べるとタイヤなら、路面だけでなく車輌にも優しく(振動が少ないので)スピードも100km出ます。

この16式機動戦闘車の主砲は、「52口径105mmライフル砲」だそうです。

「105mm」が主砲の太さを表すことは容易に推測できます。調べてみると砲身の「内径」のようですね。

「52口径」とは何でしょう。これは砲身の長さが砲身内径の52倍(つまり5.46m)ということのようです。

砲身の長さが口径の何倍かを表す数値を「口径長」と呼び、それが短縮されて通常「口径」と言うのだとか。

そういう略し方って誤解を招くばかりで一般人からすると意味不明ですが、何らかの経緯があったのでしょう。

「ライフル砲」という言葉を、このたび初めて知りました。砲身内にらせん状に溝が切ってあるんですね。

ライフル銃と同様、溝によって砲弾に旋回運動が加わり、ジャイロ効果によって直進性が高められるんですね。

街中を105mm砲弾が飛び交う事態など想像できませんが、自衛隊はつねに、万一のことを考えているのです。

北熊本駐屯地から高遊原分屯地に向かう途中だったのでしょうか。ヒマだったら追いかけてみたくなります。

街のいちばん混み合う道路を敢えて走るのは、平和ボケした国民に刺激を与えるためかもしれません。

「令和5年秋開始接種」が始まります

新型コロナワクチンの「令和5年秋開始接種」が、9月20日(水)から始まります。

現在行われている「令和5年春開始接種」は9月19日に終了しますが、慌てて駆け込む必要はありません。

春に接種しなかった方(タイミングを逸した方や模様眺めをしていた方)は、秋に接種すれば良いのです。

秋開始接種は、初回接種(=1・2回接種)を終えた全ての方(生後6カ月以降)が対象ですから。

春に接種した方も、秋の接種の対象です。接種間隔は3カ月以上。

春の接種日が早い人から順に、秋の接種券が発送される予定です。

未使用(未接種)の接種券が手元にある方には、改めて接種券は届きません。

そのかわり、手持ちの接種券をそのまま秋開始接種に使うことができます。

その未使用の接種券を紛失した方は、9月8日以降に、接種券の(再)発行を申請することができます。

市内の各医療機関には昨日、熊本市から接種上限量の通知(FAX)が届きました。こういうのは必ずFAXです。

ファイザーもモデルナも、いずれも「オミクロン株XBB.1.5」対応の1価ワクチンです。

春開始接種で使われた、「オミクロン株BA.4-5」対応2価ワクチンよりも、新しい株に対応しています。

ただし、日本における流行株は7月時点ですでに、「XBB.1.5」ではなく「XBB.1.16」に変わっています。

しかも今月はもはや「EG.5.1」、さらに「EG.5.1.1」に置き換わりつつあります。

ウイルスの変異はどんどん進んでいるので、ワクチンはどうしたって最新流行株に一致するはずがないのです。

ただ、「XBB.1.5」対応ワクチンを接種しても「EG」株にも効くようですから、悲観することはありません。

今後もつねに最新のワクチンを打ち続ければ、最大の(それなりの)予防効果は得られるでしょう。

マイナポイント申込期限は来月末

「マイナ保険証は窓口2割に」

初再診料の窓口負担に大幅な差をつければいいと、日経の編集委員がオカシな「方策」をぶち上げてますね。

「マイナ保険証では3割から2割に下げ、現行保険証で受診した患者は4割に上げるアイデアはどうだろう」と。

どうだろうもこうだろうも、2割と4割じゃ2倍の差ですよ。そんな事したら窓口が混乱するばかり。愚策です。

よくある紐付けミスや紐付け遅れが原因でマイナ保険証が無効の場合、4割負担なんて請求できますか?

そもそも、義務ではないマイナカードの取得の有無で、医療費の負担に2倍の大差を付けること自体問題です。

そういう風に、金銭的な損得でカード普及を誘導しようという発想が、メディアにも蔓延してるんですかね。

まず、マイナポイントという餌でマイナカードを一気に普及させようとした政策が、混乱の根本的な原因です。

そういう政府のやり方が気に入らないので、私は2年前にカードを作りましたが、ポイントは申請してません。

金品ほしさにカードを作ったと思われるのは不本意なのです。ここは清貧を貫きますよ。私は強情なのです。

でも結局は自分が損をするんですけどね。バカですかね。

・・・という私でしたが、少々考えを改めて、本日こっそり、マイナポイント取得の手続きをしました。

だって、2万円でしょ。もらえるんなら、もらっておきましょうよ。申込期限は来月末ですよ。

原発処理水放出開始へ

福島第一原発に溜まりつ続けている処理水を薄めて海に放出する計画は、24日にも始まることになりました。

延々と議論は続いていましたが、いざ決定すると早いですね。あさってですか。

それが安全基準に合致していることはIAEAのお墨付きなので、科学的には私はもう異を唱えたりしません。

しかしたとえ基準以下であっても、放出は不本意なこと。原発の計画当初から想定してたことではありません。

いわゆる「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-342.html" target="_blank" title="トイレのないマンション">トイレのないマンション</a>」から、やむを得ずお小水を処理して薄めて海に流すようなものです。

大の方は今のところ、どこにも漏れないように保管してあるので大丈夫(お食事中の方、申し訳ありません)。

その「高レベル放射性廃棄物」は、ガラス固化体にして、冷えるまでの数十年間、一時的に貯蔵されています。

そして最終的には、地中深くに10万年間埋める「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-398.html" target="_blank" title="地層処分">地層処分</a>」をすることになっています。気の長い話です。

吉野ヶ里遺跡で「謎のエリア」とされる区域の発掘調査の後半戦が、来月23日から始まるようです。

「空白の4世紀」といわれる日本史最大の謎が、今度こそ解明されることになるかもしれません。楽しみです。

西暦102023年の人(?)たちにとっては、空白の4世紀も21世紀も五十歩百歩、いずれも古代でしょう。

たまたま掘り起こしたら出てきたガラス固化体を見て、何を思うでしょうね。