「5類化」によって感染対策を緩和した医院が多いらしい

「5類化」によって開業医はどう変化したか。

医療従事者用のサイトで行われたアンケート調査の回答を見ながら、当院の実情と突き合わせてみます。

「発熱患者の受け入れ制限を緩和した」

そのような回答が多かったようですが、元々受け入れ制限をしていなかった当院からすれば、複雑な心境です。

でも動線分離ができない等の理由で、いまなお発熱患者の受け入れを断っている医療機関もあります。

「受付のパーテーションを止めた」

当院はまだ止めていません。多少のデメリットがあるとしても、まだ感染者が多い現状では止められません。

予約なしで受付まで入り込んでくる発熱者もいます。そのような方は、むしろこれから増えるかもしれません。

「発熱患者の診察時のガウン着用を止めた」

私はまだ、ガウン+マスク+フェイスシールド+キャップ+手袋、という完全装備を続けています。

診察中に、不意にこちらに向かって咳込まれたりすることがあり、飛沫を浴びることだけは避けたいのです。

「コロナ検査をするかどうかは患者の希望次第にした」

当然、ていうか元々そうでしょ。でもたしかに、有料にもなったし、検査を強く推奨することは減りましたね。

コロナ感染の疑いのある方がそれを意識して行動するのなら、診断を確定する必要は必ずしもありませんから。

高齢者や基礎疾患のある患者さんがいつも待合室にいる当院では、まだ感染対策の緩和は難しいですね。