新型コロナの感染者数の推移の指標は、毎週の「定点あたり報告数」です。
5月8日(月)以来の月曜〜日曜を単位として、都道府県毎の報告数が集計され、金曜までに公表されています。
熊本県は、2.06→2.30→2.41→3.54→5.43→6.38→8.75→9.58→11.99→15.93→22.05、という推移。
先週(7/17〜23)の報告数は、5類化最初の週(5/8〜14)の10.7倍に増えています。
5類化直前の週(5/1〜7)の新規感染者数が1日平均88.9人なので、いまは1日951人程度と推定できます。
最新週(7/24〜7/30)の定点あたり報告数の集計結果はもちろん、まだ出ていません。
当院の最新週までの陽性診断数は、5→7→9→13→15→27→29→31→30→36→46→34という推移でした。
これだけ見るとピークアウトした感もありますが、当院の少ないデータだけでは統計学的な意味はありません。
とくに最近、有症状の濃厚接触者などコロナ感染が確定的な方が、敢えて検査をしないケースが増えています。
いわゆる「みなし陽性」とも言える臨床診断事例ですが、いまは、検査代の節約がそのおもな要因です。
発熱等で電話相談があっても実際には受診しない方もいます。検査しないのなら、受診も不要なのです。
未検査だとコロナの自覚も乏しくなりがちで、下熱後すぐに出勤する方もいますが、それもやむなしです。
発症後5日間は外出を控えることが推奨されているとは言え、強制ではありませんから。
家族などの濃厚接触者の方には、無症状なら出勤OKなどと伝えていますが、まだ若干の抵抗は感じます。
そして案の定、出勤した日の夜から発熱したりします。こんな事態にはもう慣れるしかないんですかね。