まず、車を愛する人への冒とくでしょう

オカシな事件が続くものですね。コロナやマイナ関連の報道に飽きたメディアが、ここぞと飛びつきます。

ススキノ猟奇事件に次ぐ話題と言えば、水増し請求が問題となった「ビッグモーター」の社長会見でしょうか。

社員がゴルフボールで車を傷つけたことを、社長は「ゴルフを愛する人に対する冒とく」だと述べました。

もちろんウケ狙いでしょう。そうでなければ、ここまでズレた発言などするはずがありません。

数年前にある小学校で、教師が同僚に激辛カレーを無理矢理食べさせた、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2936.html" target="_blank" title="いじめ事件">いじめ事件</a>を思い出しました。

校長は謝罪会見で、こう述べました。「給食のカレーやめます」と。

「いやいや、そこじゃないでしょ!」とツッコまれるのを期待したとしか思えませんね、社長も校長も。

こういったボケは、くそ真面目に言うほど効果的なので、ビッグモーターの社長はなかなかの達人と見ました。

「がく然とした。車を傷つけるなどあり得ない。これは一線を越えている」と、厳しく責めたうえで、

「ゴルフボールで傷つける、ゴルフを愛する人に対する冒とくです」とくれば、そっちかい、と言うほかない。

聞き手がついツッコミを入れてしまう、実に効果的なボケでした。勉強になります。