「ノーマスク」が格好いいわけじゃない

休診日の今日、近所のショッピングセンターに出かけました。

店内をざっと見て、マスク装着率は5〜6割といったところでした。

日本人は、和を以て貴しとなす国民性なので、出しゃばらず協調性のある穏便な態度を重んじます。

同調圧力が強く、例えばコロナ禍でのマスク装着率は高く、しかしマスク不要となれば一斉に外したがります。

個人の突出した考えはしばしば身勝手とか自己中だと嫌われ、出る杭は打たれます。

ただマスクについては、このところ少し装着率が増えているような印象です。

世の流れに乗ってマスク外してみたけど、やっぱりまだ着けておこう、という「揺れ戻し」なのでしょうか。

5類化後の定点あたり新型コロナ報告数の増加ぶりは、先日も書いたように西日本、とくに九州で目立ちます。

熊本県では、2.06→2.30→2.41→3.54→5.43→6.38→8.75→9.58→11.99→15.93、急に増えています。

当院で診断した毎週の感染者数も、5→7→9→13→15→27→29→31→30→36→46という推移でした。

この2週間の増え方は、かなりヤバいです。

学級閉鎖や休校から明けたと思ったら、また流行している学校もあります。

学校内での流行が各家庭に広がって兄弟が感染し、学級閉鎖明けにまた学校で拡散するのかもしれません。

人が集まる場所では、他人がどうであれ、マスクを着けたい方は躊躇せず着けておきましょう。