猛暑の「発熱外来」

熱中症警戒アラートが出ている中、こっちが発熱しそうになるほど暑い「発熱外来」でした。

今日は、コロナ検査25人中の陽性10人(陽性率40%)、インフル検査20人中の陽性5人(25%)でした。

自宅で抗原キットで陽性だった方が、確認再検査目的ではなく、処方目的で来院されるケースも増えました。

隔離診察室(陰圧室)が1部屋しかないので、多くの方のコロナ検査は、屋外駐車場で行うことになります。

私は直射日光とアスファルトの照り返しと、エンジンをかけたままの車からの熱気を浴びなければなりません。

多量の汗をかきながらも気力は充実していたので、私はいつものように張り切ってサクサク動いていました。

ところが昼前になって、急にドッと倦怠感が来て、胃がもたれ、視力が急に低下したように感じたのです。

こりゃマズイとスタッフに伝えたら、すぐにスポーツドリンクと塩飴を調達してきてくれました。

一般に熱中症では、スポーツドリンクは糖分が多い割に塩分が少ないため、治療用としては推奨されません。

しかし今日の私には、塩分も水分も糖分も必要だったと見えて、スポーツドリンク+塩飴がとても効きました。

たちどころに水分が体に染み渡り、塩分が補われ、血糖値が回復し、元気がみなぎったのでした。

日頃患者さんには、塩分を控えろ、糖分を制限せよと言っていますが、それは「平時」の話。

「有事」(熱中症) の際にそんな制限は忘れましょう。塩と砂糖って、本来は体に一番大事なモノなんですよね。

明日は今日よりも暑いといいますが、でも大丈夫。塩飴は十分に確保できてますので。