神代もきかず竜田川

奈良県生駒市を流れる竜田川の水が、緑色に変色しているのが見つかったというニュース。

その色はまるで、わが家の入浴剤「バスクリン薬用きき湯 FINE HEAT レモングラスの香り」にそっくりです。

川がこんなに鮮やかな蛍光色に染まるとは、「神代もきかず」という表現がまさにピッタリの珍現象ですね。

「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からきみどりに 水くくるとは」(鶴原業平朝臣)

(珍しいことが色々あったという)神代にも聞いたことがない。竜田川が川水を真緑に絞り染めにするとは。

どうやら川の緑色の成分は、入浴剤に使われる「フルオレセインナトリウム」という物質だと判明しました。

で、件のバスクリンの成分表を見たら、「黄色202」という色素が入っています。これがそうらしいですね。

誰かがバスクリンを大量に川に流したのでしょうか。

竜田川の場所をGoogleマップで見たら周辺には「龍田」という地名があり、熊本の龍田地区と似た状況です。

熊本の場合、山は「立田山」で、駅は「竜田口」で、学校は「龍田小」ですが、当然みな同根でしょう。

まだ文字の無かった時代から、その地域には「たつだ(たつた)」という呼称があったのだろうと推測します。