「RSウイルス感染症」が流行しています。乳幼児が罹ると重症化することもある、呼吸器感染症です。
高熱とひどい咳が特徴的で、2019年までは毎年、秋口から流行する感染症でした。
ところが2020年は、からっきし、流行しませんでした。コロナ対策が奏功したのだろうと考えられました。
ところがその翌年、2021年は、例年よりも早い夏場に大流行しました。
前年に流行しなかったために子どもたちの免疫が低下していたため、翌年流行したのだと考えられました。
その大流行のおかげで免疫が付いたのか、2022年は例年程度の流行におさまりました。
しかし今年、再び2021年並の大流行が始まっています。
これは子どもたちの免疫低下だけでは説明できません。やはり「ウィズコロナ政策」が利いているのでしょう。
「園でRSが流行っているので、検査してほしい」というお子さんが、毎日のように来院されます。
ですがこの検査の保険適用は、外来では、RSに罹ると重症化しやすい0歳児に限られます。
なので1歳以上のお子さんの検査は、当院では原則として行っていません。検査はほぼ、お断りしています。
一方で0歳児の場合は、熱や咳の状態や状況を考慮して、念のためRSの検査を行うことが増えています。
RSウイルスの検査の保険適用と検査の可否については、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3458.html" target="_blank" title="以前も書いたように">以前も書いたように</a>、釈然としない実情があります。
ですがどっちみちRSに特効薬は無く、RSであろうとなかろうと、治療は病状に応じて行うのみです。