超高齢感染者に対しては、保健所の積極的介入を希望します

2日連続で書くのもくどいですが、日曜日は「週計」をする日なので、当院のデータをまとめてみます。

5類化後(5月8日以降)の、当院における毎週の陽性者数は、5→7→9→13→15→27→29という推移です。

これを頭打ちと判断するのは尚早。その29人の陽性者以外に、感染確定後の方の受診も増えているからです。

他院でコロナと診断された方の処方や、登園許可証を求めて来院するお子さんもいます。

自宅での抗原検査は、研究用キットでは偽陰性も偽陽性も見かけるので、参考程度にしておきます。

一方で医療用では偽陽性がほぼないので、陽性が出たら確定的ですが、偽陰性例にはしばしば遭遇します。

ある90代の方が「受診相談専用ダイヤル」に入院希望を伝えたら、必要なら救急車を呼べと言われたとのこと。

これではまるで、第8波の医療ひっ迫時と同じような状況です。

まだ第8波ほどの感染者数には至っていませんが、5類化したために保健所の対応が渋くなっているのです。

さいわいその高齢者は全身状態も酸素飽和度も良かったので、そのまま自宅療養としましたが、要注意です。

国が新たなコロナ対応方針に舵を切ったのだから仕方ない、と諦めるわけにはいきません。

たしかに感染拡大を抑える政策はもう終わっていますが、重症化対策だけは手を抜かないでいただきたい。

とくに超高齢の感染者については、発熱外来任せにせず、2類の時と同様に保健所に介入してもらいたい。