いよいよ第9波が迫ってきたのか、今日の発熱外来は15人検査してコロナ陽性は8人(陽性率53%)でした。
じつは発熱外来受診者自体は46人いて、未検査の方の中にコロナが何人いたかは、わかりようがありません。
もちろん、コロナでもインフルでもない発熱者も多いはずで、とりあえず診断としては夏風邪です。
夏風邪とは夏における風邪のことで、冬は風邪を引いても当たり前なので冬風邪とは言わないのでしょう。
一方で、夏に流行しやすい子どもの感染症があって、プール熱や手足口病やヘルパンギーナなどがそうです。
と書きましたが、昨今の流行時期は不定期で、たぶんコロナ禍の3密回避とかマスクや手洗いの影響でしょう。
以前であれば、毎日のように子どもたちから「浴びる」ウイルスによって、私は免疫力を鍛えられていました。
しかしこの3年半、風邪症状の方の診察では必ず、マスクとフェイスシールドなどの防護具を付けています。
つまり、コロナやインフルのウイルスのみならず、すべての病原体から私は徹底的に逃げてきたわけです。
その結果、免疫力は確実に低下し、どのようなウイルスに対しても、弱いからだになっているかもしれません。
なのでいま、まとも風邪のウイルスを浴びたら、確実に風邪を引きそうな気がしています。
たぶん高熱も出るでしょうし、なんなら咳もひどいかもしれません。
診療を維持するためには、絶対に風邪を引くわけにはいきません。
そういうわけで私は、診療中以外であっても、マスクを外すのにはまだ抵抗があるのです。