公金受取口座として、家族名義などの口座がマイナンバーと紐付けられたケースが、約13万件確認された件。
子どもへの公金を実際に受け取って管理するのは親ですから、親が自分の名義と紐付けることは自然です。
その悪意のない行為がダメだという制度設計に、問題はないのでしょうか。経過措置ぐらいあってもいいのに。
マイナンバー制度が始まる頃、その重要な目的の一つは、預貯金口座との紐付けにあると言われていました。
国に預貯金を把握されることに、私は異論はありません。脱税してないし、隠し口座も持ってませんから。
ところが、口座の名寄せにはカナ表記が絶対に必要なのに、マイナンバーにその仕組みはありませんでした。
「戸籍にフリガナがない問題」などとメディアはいま騒いでますが、国は確信犯だろうと私には思えます。
銀行口座を本気で名寄せする気なんて、最初から無かったのですよ。誰に忖度したのか知らんけど。
いまさら戸籍にフリガナをつけるようですが、どういう手順でカナを確定して入力を進めるんでしょうね。
いや私もフリガナは必要だとは思いますけど、それならマイナンバーを始める前にやるべきでした。
要は、制度設計が煮詰まっていなかったということでしょう。マイナ保険証もしかりです。