コロナワクチン6回目接種体験記(参考にはなりませんが)

昨日モデルナを接種した私は、左肩がそこそこ痛みますが、カロナール多量服用の効果か熱は出ていません。

さて、ワクチン接種後の発熱とコロナ感染による発熱については、昨日も書きました。

いずれも、コロナウイルス(のスパイク蛋白)という異物に対する生体反応という点では、共通しています。

発熱によって免疫細胞を活性化するのが目的ですが、一般にウイルスは熱に弱いので発熱は好都合なのです。

昨日紹介した研究は、オミクロン株のウイルスがデルタ株よりも格段に熱に弱くなった点を示したものでした。

なので、発熱したらすぐに解熱せずに様子を見るという、これまでの風邪やインフルの対処法が一層有効です。

また、寒気がして震えている発熱の初期には、からだを温めて早く目的の体温に到達させるのが良いはずです。

水分は十分摂り、熱が上がりきってから、あちこち冷やすなり解熱剤を使うなりすればよいのでしょう。

「はしかは冷やすな」といって、厚着させて熱をこもらせて麻疹を治そうという一種の迷信が、昔ありました。

脱水の危険がある「民間療法」ですが、発熱のごく初期に限れば、理にかなってるのかと少し思ったりします。

そんなわけで昨晩は、接種後の体を十分温めて免疫系を活性化しようと、じっくり熱めの風呂に入りました。

と言いながら、カロナール飲みまくったんじゃ、意味ないですけどね。

「令和5年春開始接種」開始

「令和5年春開始接種」という枠組みの、新型コロナワクチンの接種が、全国的に一昨日から始まっています。

対象は高齢者などに限られます。これらの方は秋にも接種があり、今年度は「年2回接種」となります。

それ以外の方は「令和5年秋開始接種」の対象となり、「年1回接種」です。来年度のことは決まっていません。

当院では、2日遅れて今日から接種を始めました。私も「医療従事者等枠」で、6回目の接種をしました。

使用したのは「オミクロン株 BA4/5対応」の、モデルナのワクチンです。ファイザーは不足してるので。

6回目にして私には「初モデルナ」でしたが、他人に勧める以上、一度は自分も打っておこうと思ったのです。

と書くと偉そうですが、高熱はイヤなので、実はすでにカロナールを2回も飲んでしまったヘタレです。

解熱剤でワクチンの効果が減弱するとは思っていませんが、熱を完全にブロックしていいのかと少し不安です。

オミクロン株は、熱が高いとウイルスが増えないので重症化しにくいとの研究結果が、最近報じられました。

インフルエンザや風邪のウイルスでも同様の性質があり、やみくもに解熱しない方がいいと言われています。

もちろん、高熱によって脱水になったり体力を消耗することは不利なので、適度な解熱剤の使用は有益です。

ただ、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-461.html" target="_blank" title="発熱">発熱</a>したら反射的に解熱するのは、熱に弱いウイルスの思うつぼ。患者本人が元気かどうかが重要です。

とりあえず、ワクチン接種はウイルス感染とはまったく別物なので、今日は反射的に解熱剤を飲んでおります。

夜明けの阿蘇

久しぶりに今朝、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4232.html" target="_blank" title="阿蘇大観峰">阿蘇大観峰</a>までドライブをしました(1人で)。

阿蘇に用があって行く時は、よく「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3288.html" target="_blank" title="北側復旧ルート">北側復旧ルート</a>」を通りますが、今日は「ミルクロード」を走りました。

ドライブが目的なら、やっぱりミルクロード。草原の中を適度な勾配でカーブを走るのが、じつに気持ちいい。

大観峰の日の出時刻は5時21分。暗いうちに自宅を出て5時23分に到着。ちょうど太陽が顔を出していました。

駐車場にはすでに数台の車が停まっていて、皆さん写真撮影中でした。本格的に、三脚とカメラの方もいます。

私はiPhoneで、すべての風景にいちいち愛車を写し込んで撮影しました。なにしろ目的はドライブですから。

それに風景だけなら、ネットにいくらでも良い写真ありますからね。

東の空には薄い雲が棚引いていて、直視可能な程度の明るさの橙色の太陽を拝むことができました。

6時にはすっかり晴れました。背中を朝の強い日差しに押されるように感じながら、快走して帰って来ました。

途中、建設中のTSMCの巨大な工場が、日光を反射して銀色に輝いているのが印象的でした。

なお、消費電力は、往路15.5kWh、復路4.0kWh。下りは回生ブレーキを多用するので電気食いませんね。

新型コロナは「5類」へ

コロナ「5類化」後の今日も、当院の診療スタイルは昨日までとまったく同じでした。

好天のせいでもないでしょうけど、発熱外来受診者はいつにも増して少なく、急に、コロナ陽性はゼロでした。

昨日までと違うのは、コロナの検査料の公費負担がなくなったことです。医療費は次のようになります。

(平日の診療時間内の初診、従来の保険証を提示、コロナ遺伝子検査を受け、陰性で、院外処方ありの場合)

(1)初診料 2,880円

(2)医療情報・システム基盤整備体制充実加算 60円

(3)院内トリアージ実施料 3,000円

(4)SARS-CoV-2核酸検出検査料 7,000円

(5)微生物学的検査判断料 1,500円

(6)処方せん料 680円

(7)一般名処方加算 90円

3割負担の場合、昨日までは(4)と(5)が公費負担なので、窓口負担は2,010円でした。

それが今日からは、(1)〜(7)すべてを足して、4,560円に大幅アップしました。もちろん薬代は別です。

ところがメディアでは、「厚労省の試算」として、窓口負担が「最大で4,170円になる」などと報じています。

私には「4,170円」の算定根拠が正確にはわかりませんが、(3)を低く見積もっているものと推測します。

「受け入れ患者の限定」を行う医療機関では、(3)は147点しか算定できない規定だからです。

そのような、5類化の趣旨に反する診療による医療費を、さも標準値のように公表するのはどうなんでしょう。

そもそも、「最大で」というのであれば、休日加算や夜間・早朝等加算も加えてしかるべきです。

それを「最大で4,170円」だと強調するようなメディアの報じ方は、誤解を招くのでやめていただきたい。

雨の発熱外来

新型コロナの「5類化」を明日に控えて、今日は「2類相当」の最終日。検査が無料なのは今日まででした。

荒天のせいでもないでしょうけど、発熱外来受診者は日曜日にしては少なく、うちコロナ陽性は3人でした。

無熱者も含め、急性疾患の大半はウイルス性胃腸炎と思われる方でした。春先から胃腸炎の流行が続きますね。

もちろん申し添えますが、時間帯と動線を分離して、今日も生活習慣病の方などの一般診療も行いました。

当院には、簡易的に「陰圧化」工事を施して専用機器を完備した「隔離診察室」が1部屋あります。

コロナ確定後もしくはコロナの疑いのある方に、詳しい診察や血液検査や処置等を行う時に使用しています。

しかしそれ以外の診察室や処置室は、換気や動線の観点からは、厳密には「コロナ対応」とは言えません。

なので、処置等を必要としないコロナ疑いの方の検査は、可能であれば駐車場で行うことになります。

ただし、タクシーや徒歩での来院者は、待っていただく場所がないので、隔離診察室に入っていただきます。

駐車場に行ったり来たりするため、私は毎日かなり歩きます。多い日は診療中だけで1万歩を超えます。

歩くだけなら、適度な運動になるので望むところですが、天候や気温によっては苦難の診療となります。

とくに、極寒に晒されて震えたり、猛暑で汗だくになることよりも、今日のような強い雨の日が最悪ですね。

傘を差しても濡れます。風が吹けばびしょ濡れです。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3372.html" target="_blank" title="すべって転んだこと">すべって転んだこと</a>も一度あります。

もしもクリニックを建て替えることがあれば(ないけど)、多数の隔離診察室と屋根付き駐車場が必須ですね。

WHOの「緊急事態宣言」終了

WHOが昨日、新型コロナの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表しました。

コロナによる死者数の減少や集団免疫の向上だけでなく、医療システムへの負担の軽減も踏まえたものだとか。

発表したのはテドロス事務局長。コロナ禍の最初からずっと、WHOの顔として苦労もされてきた方ですね。

この人って、時々映画にも出てますよね、『リーサル・ウェポン』とか『プレデター2』とか。え、人違い?

日本にとっても、「5類化」直前のWHOの「緊急事態宣言終了」は、願ってもないタイミングでした。

WHOも日本も、コロナについての長期的対策は、同じような慎重さでここに至ったということでしょう。

今日の当院の発熱外来は、検査希望者が17人と、「駆け込み受診」というほどの様相はありませんでした。

しかし、コロナ陽性3人、インフル陽性3人という結果からは、まだまだ油断の出来ない状況とは言えます。

明後日5月8日からの制度変更が間近なので、とくに療養期間については説明の難しい状況です。

今日発症した方の療養期間は来週土曜日までですが、明後日発症した場合でも、同じ日までとなります。

濃厚接触者の自宅待機については、明後日までと指示しました。それ以降は、待期不要となりますので。

今後は、まさかまた「2類」に戻るような事態にならないよう、願うばかりです。

データベースの改修に明け暮れた連休

「FileMaker」というデータベース用ソフトを、勤務医時代からもう35年ぐらい使っています。

現在は6ライセンスを保有していて、診療などのデータ管理に利用しています。なくてはならないソフトです。

昨日と今日は2日もかけてそれらのデータベースの改修に充てるという、じつに地味な連休を過ごしました。

「患者データベース」

日頃の診療の基本データベースです。電子カルテの患者データを読み込んで、毎日更新しています。

これは改修する必要がありません。単に、他のデータベースのリレーションの元となるファイルなので。

「予防接種データベース」

定期予防接種の管理用です。改修を重ねるうちに、すごくデキが良いデータベースに仕上がっています。

先月から4種混合ワクチンの接種開始月齢が変わったので、その点を含めて、主に外見上の改修を行いました。

「発熱外来データベース」

発熱外来受診者の、病状や検査内容等を管理するデータベースです。患者データベースと連携しています。

今日は印刷画面を一新しました。HER-SYS用のFAXを送信できる印刷画面もありますが、もう、用なしです。

「フライト・データベース」

診療とは無関係です。おもに休診日に使うのが特徴です。2017年以降の私のフライトデータが入っています。

今日は、フライト名(数字)を入力すると、発着空港名が自動的に表示されるように改修しました。

どのデータベースも、抜本的に新版に作り替えるコトをせず、ひたすら修復・改訂を繰り返して来ました。

それはまるで、増改築を無限に繰り返して迷宮化した古い旅館のような状況なので、改修も一苦労です。

不整脈監視装置としてのApple Watchを装着中

異常な頻脈や徐脈や心房細動が起きていないかどうか、日頃から私はApple Watchを使って監視しています。

ただし、それはおもに睡眠中と外出中です。診療中にはApple Watchを装着していないのです。

診療中は、手首までたびたびアルコール消毒するので、腕時計は着けられません。

指輪はもともと着けていませんが、一般の診療程度の消毒では、いちいち外さなくても良いかもしれません。

しかし外科手術時の手洗いの場合は、手を滅菌するぐらいの気持ちで洗う必要があり、指輪の装着は不可です。

外科医は、日ごろから結婚指輪をしていない人が多かったような印象があります。私も着けていませんでした。

手術前に病院内で指輪を外すと、どこかに置き忘れたりしそうだからです。指輪は家に置いていました。

指導医のN先生はしかし、愛妻家だったためか(?)、手洗い直前まで、指輪をしていました。

そして手洗いの時に外して胸のポケットに入れていたのですが、この習慣は紛失のリスクが高いと思います。

術直後は、必ずしも冷静な精神状態とは限りません。術衣を脱ぐ際に、指輪の存在を思い出せるかどうか。

Apple Watchの監視では、睡眠中には、110以上の頻拍や50以下の徐脈や心房細動は起きていないようです。

ただし、Apple Watchのセンサーがどれほど正確なのかは不明。過度に信頼するのはやめておきます。

ただ、わずかな兆候の早期発見にでもつながればと、毎晩欠かさずApple Watchを着けて寝ています。

いまのところ感じるメリットは、夜間覚醒時に時刻がすぐ分かることでしょうかね。それが意外と便利です。

明日から当院は連休です(ただし2連休)

今回の大型連休では、火曜・金曜の定期休診日(曜日)以外に、明日は臨時休診をさせていただきます。

明後日とあわせて、当院ではこの大型連休中で唯一の連休(2連休)となります。

これはひとつには、スタッフの労働環境に配慮したものです。いわゆる「働き方改革」です。近年の流れです。

実は、5月3日・4日頃に私に何か予定が入ることも想定していました。が、結果的に予定は入りませんでした。

そこで急遽、明日は阿蘇ドライブをすることにしました。私には定番の、いわば「安近短」レジャーです。

阿蘇は、隣県からも観光客が押し寄せる観光地ですから、地元民としては「早朝作戦」をとることになります。

夜明け前に家を出て、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-340.html" target="_blank" title="大観峰">大観峰</a>に到達。日の出を拝んでから、ゆっくりと帰宅する、なんていいですよね。

EVで致命的なのは、ガス欠ならぬ「電欠」です。単に走らないだけでなく、バッテリーをひどく損傷します。

かと言って、フル充電もやはりバッテリーを傷めます。なので昨日は、80%まで充電しておきました。

バッテリー保護のためには、パソコンやスマホと同じで、30〜80%の充電量を維持するのが良いのです。

と、そこまでは良かったのですが、結局、明日の早朝ドライブは取りやめです。その理由は、

(1)明日の天気は曇り:日の出が拝めない(早朝に大観峰まで行く意味ない)

(2)今日は雨が降った:路面の状態が悪い(走行安全性が心配)

(3)日の出時刻は5時25分:自宅を4時半に出なきゃなりません(無理)

充電小唄

連休中に車で遠出する予定はありませんが、今日はいつもの(近隣の)自動車販売店で愛車に充電しました。

このような、街中で一般的な40kWの急速充電器だと、規定時間の1回30分で20kWh分充電できます。

30分でいったん充電が止まります。ケーブルを外して、充電を待っている次の車に順番を譲るのがマナーです。

ただ今日は、私の充電完了を待ってる車がいなかったので、「おかわり」して1時間(40kWh)充電しました。

都会では、どこの急速充電器も混み合っているので、おかわりはトラブルの元です。慎まなければなりません。

これまでの積算「電費」をみてみると、kWhあたり平均3.4km走っていて、EVにしてはやや悪い数字でした。

自宅の充電器(8kW)で夜間に充電すると、電気料金11.89円/kWhなので、100kmあたり350円の計算です。

100kmあたり350円と言えばしかし、ガソリン車だと40km/Lを超える驚異的な低燃費に相当します。

おまけに、EVを新車購入するとたいてい、街中の急速充電器が1年間無料で使い放題となります。

なので自宅に充電器があっても、節約のために、なるべく急速充電器を利用するようにしているのです。

ガソリン車で考えたら、これはすごいサービスだと思います。1年間、燃料代が無料になるわけですから。

なお、急速充電器で充電中の30分なり1時間が、とてもヒマです。そこがガソリン給油との大きな違いですね。

その時間に私は本を読むことにしています。今日は町田康の『人間小唄』を選びましたが、選択ミスでした。

いや単に、1時間で読み切れる本ではなかったという意味です。