「世界禁煙デー」なのだけど

今年も5月31日は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3877.html" target="_blank" title="世界禁煙デー">世界禁煙デー</a>」ですが、当院の禁煙外来はずっと、止まったままです。

もう2年前から、肝心の禁煙補助薬「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3551.html" target="_blank" title="チャンピックス">チャンピックス</a>」が出荷停止となっているためです。

1年前には、出荷再開は今年(←2022年)後半以降になる、とメーカーは言ってましたが、全然ダメですね。

そのメーカーというのは、新型コロナワクチンの代名詞ともなった米国の製薬大手「ファイザー」のことです。

禁煙学会等は去年から、チャンピックスがだめなら「ニコチネルTTS」を使うようにと言い続けています。

これは、チャンピックス登場以前の禁煙外来で処方されていた、ニコチンの貼り薬です。

厚労省は、チャンピックスもニコチネルTTSも、禁煙成功率には大差ないといいますが、そうでしょうか。

チャンピックスには、ニコチンと似た脳内作用と同時に、タバコを美味く感じなくさせる特徴があります。

一方でニコチネルTTSには、治療の途中でも吸ったタバコが美味しく感じるという、重大な欠点があります。

禁煙が失敗するのはたいてい、うっかり(そそのかされて)タバコを吸ってしまうことが原因です。

そう考えると、自力禁煙とあまり変わらないメカニズムで作用するニコチネルTTSは、私は気が進みません。

まだメドが立っていませんが、できればチャンピックスの出荷再開を待ちたいところです。