「世界禁煙デー」なのだけど

今年も5月31日は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3877.html" target="_blank" title="世界禁煙デー">世界禁煙デー</a>」ですが、当院の禁煙外来はずっと、止まったままです。

もう2年前から、肝心の禁煙補助薬「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3551.html" target="_blank" title="チャンピックス">チャンピックス</a>」が出荷停止となっているためです。

1年前には、出荷再開は今年(←2022年)後半以降になる、とメーカーは言ってましたが、全然ダメですね。

そのメーカーというのは、新型コロナワクチンの代名詞ともなった米国の製薬大手「ファイザー」のことです。

禁煙学会等は去年から、チャンピックスがだめなら「ニコチネルTTS」を使うようにと言い続けています。

これは、チャンピックス登場以前の禁煙外来で処方されていた、ニコチンの貼り薬です。

厚労省は、チャンピックスもニコチネルTTSも、禁煙成功率には大差ないといいますが、そうでしょうか。

チャンピックスには、ニコチンと似た脳内作用と同時に、タバコを美味く感じなくさせる特徴があります。

一方でニコチネルTTSには、治療の途中でも吸ったタバコが美味しく感じるという、重大な欠点があります。

禁煙が失敗するのはたいてい、うっかり(そそのかされて)タバコを吸ってしまうことが原因です。

そう考えると、自力禁煙とあまり変わらないメカニズムで作用するニコチネルTTSは、私は気が進みません。

まだメドが立っていませんが、できればチャンピックスの出荷再開を待ちたいところです。

テレビ録画もSSDへ

リビングのテレビの録画用の外付けHDDの動作音がうるさくて、ついに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-245.html" target="_blank" title="SSD">SSD</a>に買い替えました。

たとえば映画を大画面かつ大音響で視聴していても、そんな小さな音が無視できないのです。

ふと静寂シーンになったときに、HDDがコトコトカリカリいってると、まったく興ざめです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-62.html" target="_blank" title="35年ほど前">35年ほど前</a>、私が初めて買ったパソコン用の外付けHDDは、コロコロと可愛い音がしてむしろ好きでした。

HDDの容量はたったの10MBでしたが、当時としては十分すぎる記憶スペースでした。

それをNECのパソコンに繋ぐと、さっそくコロコロ言い始め、お、働いてるな、と頼もしく感じたものです。

パソコンで扱うファイルのサイズがどんどん大きくなり、HDDは「GB」という未知の大容量に突入しました。

さらに、本来はパソコン専用と思っていたHDDを、テレビ番組の録画用に応用した家電も現れました。

私はそういう機器については「アーリーアダプター」というより「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1260.html" target="_blank" title="イノベーター">イノベーター</a>」なので、速攻買いました。

記憶容量は「TB」単位となり、いまではテレビ録画機器といえばHDDが当たり前です。

さらに、パソコン用HDDをテレビにUSB接続することで、外付け録画機器として使う方法も普及しています。

一方でパソコンは、少なくとも私が使っているMacはほとんどが、フラッシュストレージ内蔵になりました。

HDDよりも容量が小さめで割高ですが、高速で衝撃に強く、何よりも音がしないことが私の好みです。

いまとなっては、コトコトでもカリカリでも、たとえコロコロであっても、その音は耳障りなのです。

そういう流れで、テレビ録画用の装置もSSDに変えたというのが今日の話です。

USBメモリと同じようなスティック状の小さな機器ですが、2TBの記憶容量があり、価格も数千円でした。

さっそくテレビに「差して」録画してみましたが、良い感じです。できればもっと大容量化してほしいですね。

「スクール図解百科事典」

オリオン座の「ベテルギウス」が、もうじき寿命を迎えて超新星爆発を起こすらしい、と書いたのは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-163.html" target="_blank" title="11年前">11年前</a>。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-707.html" target="_blank" title="その翌年">その翌年</a>には、急に膨張してきており状況は緊迫してきた、とも書きました。

その後、私はベテルギウスのことはすっかり忘れていましたが、この2,3年の間に色々あったようですね。

2019年末、「武漢肺炎」が発生した頃、ベテルギウスが急に暗くなる「減光現象」が起きたようです。

いよいよ寿命か、「超新星爆発」かと、一部では騒がれていたそうですね。私は知りませんでしたが。

さいわい明るさは徐々に回復し、それどころか以前よりも明るくなっているようです。

「変光星」の脈動周期が変わったためだと説明されていますが、これこそ大爆発の予兆だと騒ぐ人もいます。

私はこの星の名前を、6歳の頃に父に買ってもらった「スクール図解百科事典」(講談社)で知りました。

当時、この図鑑のシリーズ数冊(宇宙や動植物や人体など)を、私は毎日毎日読んでいました。

リアルに描かれた、太陽よりもずっと巨大なベテルギウスのイラストは、私にはあまりにも衝撃的でした。

台風や雷のメカニズムや恐ろしさも、目に焼き付いたおどろおどろしいイラストと共に記憶に残りました。

脳や心臓についても、子どもなりに強い興味を覚えたのは、やはりイラストの力でしょう。

そして私の学年が上がっていくと、こんどは本文を何度も読み込むようになったものでした。

いまなら、書籍やネットから得られる情報は無限にありますが、当時の私の情報源はこの図鑑だけでした。

しかし、限られた本を徹底的に読み込んだことで、むしろ体系的に知識を得ることができたと思っています。

逆に最近の子どもたちは、得られる情報が多過ぎて、知識が薄っぺらになりはしないかと心配になります。

不気味に増えつつあるコロナとインフル

コロナが「5類化」して定点あたりの毎週の報告数で集計されるようになり、2週目の分までが公表さています。

熊本県では、先々週(5/8〜14)が定点あたり2.06、先週(5/15〜21)は2.30と、ジワッと増えています。

熊本市でも同様で、先々週1.60から先週1.76に、やはり増えています。

もしも当院が定点医療機関であれば、先々週は5,先週は7、今週は9という報告数になるところです。

定点医療機関の数が地域毎に異なるため、定点あたりの報告数を地域間で厳密に比較することはできません。

あくまで、同一地域における経時的推移を見るための指標です。

ただ、コロナとインフルは同じ医療機関が定点となっているため、互いの数を比較することはできそうです。

そのインフルエンザの定点あたり報告数も、熊本県では先々週は2.72、先週は3.05と増えています。

熊本市も同様で、先々週1.88から先週2.44と、こんな時期なのにけっこう増加しつつあります。

コロナもインフルも共に、同じような増加率で感染者数が増えているとは、なんとも不思議なことです。

インフルエンザが2シーズンまるで流行しなかったのは、やはりコロナ対策が効いていたのでしょうか。

世の中がウィズコロナに向かい、マスクも外したタイミングでのインフル流行とは、皮肉なものです。

追加接種は急がない

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種間隔のことで、ときどき尋ねられることがあります。

以下は、4価(ガーダシル)または9価(シルガード9)のHPVワクチンの話として書きます。

規定では、1–2回目の間隔は標準2カ月(最短1カ月)、1–3回目は標準6カ月(2–3回目間は最短3カ月)です。

当院では、1–2回目を2カ月間隔、2–3回目は4,5カ月間隔で計画するようお勧めしています。

この、1–2回目は短めで2–3回目が長いのは新型コロナワクチンと似ていますが、同じ理屈によるものです。

1,2回目で初期免疫を付け、その免疫が低下する頃合いを見計らって3回目を接種するのが効果的だからです。

このような場合、最初の2回を「初回接種(2回なのに)」と言い、3回目を「追加接種」と呼びます。

この追加接種をまた「ブースター接種」とも言い、コロナのおかげで一般によく知られる言葉になりました。

同じ理由で、ヒブや4種混合や日本脳炎など他のワクチンでも、似たような接種パターンが規定されています。

新型コロナワクチンでは、3回目接種は当初2回目の8カ月後と規定され、やがて6カ月に短縮されました。

明確な医学的根拠はないものの、有効な「ブースター効果」のためには6カ月必要だと考えたからです。

それがどんどん前倒しされたのは、3回目を待っている間に感染するリスクを考慮したものです。

HPVワクチンも同じで、3回目は2回目からの間隔がある程度長い方が、強いブースター効果が得られます。

コロナとは異なり、HPV感染症がパンデミックというわけではないので、短縮するメリットはありません。

例外的に追加接種を短い間隔で行うことがあるとすれば、何か社会的理由がある場合に限ります。

定期接種は、開始は早めに(対象になったらすぐ)、間隔は長めに(規定範囲の上限で)、をお勧めします。

税金はなるべくカード納付で

当院は3月決算の医療法人なので、確定申告にかかる税金の納付期限が今月末です。

これに加えて今月は、固定資産税(第1期)と自動車税も納付しなければなりません。

今日はこれらの税金を、可能なものはすべて、クレジットカード納付しました。

まず国税。「法人税」「地方法人税」「消費税・地方消費税」の3つ。

これらは、「国税クレジットカードお支払いサイト」に納付情報を入力して、それぞれ納付しました。

利用者情報や課税期間は3つとも同じなのに、税金毎に最初からすべて入力しなければならないのが面倒です。

今日はついでに、今月分の「源泉所得税」も納付しました。

これはまず「e-Tax」に納税情報を入力すると、それがお支払いサイトに飛ぶという、2段構えになります。

次いで地方税。「固定資産税」と「自動車税」。

これらは今年4月から、「地方税お支払サイト(eL TAX)」からの納付になったようです。

納付書の「地方税統一QRコード」をスマホで読み取るか、納付書番号(eL番号)をパソコンで入力するか。

私は後者を選択。番号のケタ数が多くて手入力が面倒ですが、意外なメリットがあることがわかりました。

固定資産税の第1期から第4期を一括納付する際には、eL番号入力方式がとても簡単なんですね。

なのでクリニックも自宅も、実家の固定資産税まで、すべてサクッと一括納付してしまいました。ホント簡単。

自動車税でも同じ。2台分の自動車税を簡単に一括納付出来ました。

カード納付は1%弱の手数料がかかりますが、カードのポイントで十分元がとれます。ていうか少し黒字です。

そのわずかな利ざやのために、今日もちまちまとカード納付したわけです。労力的には赤字かもしれません。

小児用抗生剤の味比べ

小児用の薬には、美味しく飲めるように味が付いていますが、それでも、あまり美味しくはありません。

不味くて飲めなければ処方した目的が達成できず、病状の悪化も心配になります。

「マクロライド抗生剤」(エリスロシン、クラリシッド、ジスロマックなど)の苦さは、よく知られています。

飲めない子が多いので、最近ではとくに必要な状況でのみ、処方しています。

「セフェム系抗生剤」はよく使う薬ですが、その味をじっくり味わったことがありませんでした。

そこで今回、隣の薬局から小児用の細粒を少しいただいて、味を比べてみました。

(1)メイアクト(セフジトレンピボキシル細粒小児用10%「トーワ」)

先発品はバナナ味ですが、東和のジェネリックはオレンジ味。あまり苦くないけど、美味しくもない。 

(2)フロモックス(セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「トーワ」)

イチゴ味。意外と苦みが強くて、わりと不味いですね。よく使う薬なのに知らなかった。

(3)セフゾン(セフジニル細粒小児用10%「トーワ」)

イチゴ味で甘い。しかも苦くない。今日味わった中では、ダントツ美味しい。コレ嫌いな子は少ないでしょう。

(4)トミロン(トミロン細粒小児用10%:先発品:富士フイルム)

イチゴ味で普通に甘い。苦みが少ないので飲みやすい。

(5)バナン(バナンドライシロップ5%:先発品:第一三共)

昔の袋入り粉ジュースを思い出させる、安っぽいオレンジ味。後で苦くて、そこそこ不味い。

こうしてみると、とくに理由がなければセフゾンの一択ですね。次点はトミロン。覚えておきましょう。

早起きは三文の徳

枕元の目覚まし時計は5時45分にセットしてますが、2回スヌーズするので、実際に起きるのは5時55分です。

「ピピピッ」とアラームが鳴ると、瞬間的にスヌーズボタンを押し、たぶん即座に寝入ってしまいます。

スヌーズのとき、私はたいてい夢を見ます。2回連続のスヌーズなので、夢の内容はしばしば続き物です。

その2話を終わらせる5時55分のアラームが鳴ると、こんどは急に覚醒度が増し、スッと起き上がります。

この急速な覚醒–起床過程は、「速起き」と書きたくなるぐらいの、私の得意(特異)な体質によるものです。

昔、勤務医時代に、病棟や救急病院の当直をしていた長年の経験の中で、培われたものかもしれません。

「速起き」だけでなく、私は比較的「早起き」でもあります。早く起きてリッチな朝を過ごしたいのです。

一般に、「早い」は時刻、「速い」は速度、についての表現だとされていますが、意外と例外がありますね。

「早食い早糞は男子の一芸」なんていう、あまり上品ではないことわざがあります。

飲食と排便のスピードが速いことを言っているのに、「早」の字を例外的に使っています。「早口」も同様。

江戸時代には「速」を「はやい」と読むことはなかったそうなので、その時代からの言葉なのでしょう。

そういえば私は、毎朝起床直後に便意を催します。これも特異体質かもしれません。

なので起床後の最初のトイレで、小と大を同時に済ませてしまいます。これが本来の「早糞」でしょうか。

「マイナポータル」で確認を

マイナンバーカードは、「公金受取口座」についても、「紐付けミス」によるトラブルが報じられました。

先日から問題になっているマイナ保険証と同じで、紐付け作業時の人為的ミスが原因と考えられています。

人間のすることですから間違いは起きます。それを効果的にチェックする仕組みが必要です。

以前も書いたように、マイナ保険証の「紐付け遅れ」も、相変わらずひどいですね。

某共済組合のマイナ保険証が、資格取得から50日たっても紐付けられていないケースに最近遭遇しました。

もしかすると、紐付けミスではなく「紐付け忘れ」あるいは「紐付け放置」かもしれません。

そんな状況ですから、自分のことは自分で守らなければなりません。

そこで、自分のマイナカードに紐付けられた情報が正しいか、「マイナポータル」で確認してみました。

マイナカードを読み取ってログイン。え〜っと、「わたしの情報」から入ればよさそうですね。

「健康・医療」の中にありました、「健康保険証情報」。うん、私の保険証のようです。よかった。

「年金関係」には、細かい数字が出ています。その内容が正しいかどうかは、ちょっとわかりません。

そのほかにも、色んな情報が紐付けられてますね。これも膨大な手作業の成果なんでしょうけど。

なお、このマイナポータルって、うっかりするとすぐログアウトしてしまうので、イラつきます。

再ログインのたびに、マイナカードを読み取らせなければなりません。生体認証と連携できたらいいのに。

離陸超過と着陸超過

ニュースで見ると、どこの空港も混雑して賑やかですね。またマスクを着けている人はかなり減っています。

先週私が見た限りでも、熊本や羽田では5〜7割、那覇2〜3割、石垣・宮古1割、て感じのマスク着用率でした。

つまり、楽しんでいる人ほどマスクは着けない気にしないという、ごく当たり前の成り行きのようです。

航空旅行のデータベースを充実させるのが、マイブームです。で、それを見ていて気付いたこと、その1。

それぞれの空港ごとに、出発(離陸)回数と到着(着陸)回数って、基本的には同数のはずですよね、

たとえば熊本空港から出発したら、どこに飛んでどう過ごすにせよ、最終的には熊本空港に到着するのが普通。

あるいは羽田など他の空港に到着した場合も、結局そこから飛び立ちますから、やはり離着陸回数は同じ。

なのですが、4つの空港で例外がありました。言うなれば、「離陸超過」と「着陸超過」です。

ひとつは、国際線で出国した空港と入国した空港が異なり、しかも成田–羽田間で地上を移動した場合。

4年前のハワイ行きでは、熊本→羽田→関空→ホノルル→成田(空港間移動)羽田→熊本、と変則的でした。

その結果、成田は通算の着陸回数が離陸回数よりも1回多く、羽田は離陸が着陸よりも1回多くなりました。

あるいは、まず高速バスで福岡空港に行き、あちこち飛んで最後は熊本空港に戻ってきたこともありました。

その結果、福岡空港では離陸が着陸よりも1回多く、熊本では逆に着陸が1回多い状況となり、現在に至ります。

こういう離陸と着陸の回数が違う状況って、じつは我慢なりません。なにしろ私は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4076.html" target="_blank" title="左右対称神経症">左右対称神経症</a>」なので。

これを一発解消する方法はあります。熊本→羽田(空港間移動)成田→福岡、と飛んでバスで帰熊すること。

と考えたのですが、地上移動が2カ所含まれるのが私には面倒で、なかなかやる気になりません。