インフルエンザは、コロナ禍になってからの2シーズン、ほとんど流行りませんでした。
その原因はさまざまに説明されましたが、本当のところ、よくわかりません。
今度こそ大流行だと騒がれた今期も、例年の3分の1程度の小流行に終わりそうな気配です。
熊本でも、警報レベルに達しないままピークアウトし、いま定点あたりの報告数は2を切っています。
とは言え、近隣の小学校では、現時点でもまだ2つの学年でインフルエンザによる学級閉鎖が見られます。
しかも最近はB型も目立つそうで、当院でも今日は、A型もB型も出ました。
1月頃の流行でA型に罹った子どもたちが、こんどはB型に罹るケースもあることでしょう。
5月には定期学校検診を予定していますが、学級閉鎖や学年閉鎖ともなれば、日程調整が必要になります。
最近のコロナとは異なり、インフルエンザはたいてい高熱が出ます。
発症直後から39度以上の高熱になった方は、比較的早いうちにインフルエンザの抗原検査で陽性が出ます。
しかし38度程度の熱の場合、半日以上経過しないと陽性が出にくいことは、経験上わかっています。
ウイルス量やその活動性に相関して発熱するのでしょうから、この経験則は理論的にも説明がつきます。
大型連休中に発熱外来が混み合う可能性を考慮して、十分量の検査キットを確保して準備しています。
コロナの「第9波」のことばかり話題になりますが、その前に、インフルエンザがどうなるか、でしょうね。