「J-ALERT」の問題は空振りじゃない

北朝鮮から今朝発射されたミサイルについて、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-193.html" target="_blank" title="J-ALERT(全国瞬時警報システム)">J-ALERT(全国瞬時警報システム)</a>」が発出されました。

ミサイル発射を防衛省が発表したのは7時26分。J-ALERTが発出されたのは、その約30分後の7時55分。

今回はJ-ALERTで初めて、「日本の領土や領海への落下予測」が出されました。

その後、日本の領域への落下の可能性がなくなったので、約20分後に訂正(解除)されました。

この、J-ALERT発出から訂正までの顛末を野党は「正確性がないと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2024.html" target="_blank" title="オオカミ少年">オオカミ少年</a>になる」と批判しています。

与党からも「本当にわが国の領土に落ちるような弾道の軌跡だったのか」と意見が出ました。

これに対して岸田首相は、「J-ALERTの役割を考えれば今回の判断は適切だった」と説明しています。

浜田防衛相も、「空振りに終わっても出し続けるのが絶対条件だ」と言っています。

私も、ある程度の空振りはしょうがないと思います。むしろ必要なら、果敢に発出してほしいと思っています。

でも問題はそこじゃない。そもそも、日本政府(官邸)は、J-ALERTの発出が遅いんです。

「ロフテッド軌道」の高高度ゆえレーダーから消失してしまい、確認に時間を要したといます。

しかしそうだとしても、発出まで約30分かけるのは遅すぎませんか。それで国民が守れるんですか。

政府は明らかに、空振りを恐れてますね。そのために、ムダな確認作業で時間を浪費しています。

こうなると、はたして本当のミサイル攻撃の時に、迅速にJ-ALERTを出しきれるのか心配です。

本番ではビビって声が出せなくなる、「逆オオカミ少年」になりそうな気がしてなりません。