定期接種ワクチンに変更あり

4月から、子どもの定期接種ワクチンが変わります。その中でもとくに重要な事項をお知らせします。

(1)「4種混合ワクチン」の開始月齢が、「生後2カ月から」になります。

これまでは「生後3カ月から」だったので、ヒブワクチンなどの開始時期とのずれがあって面倒でした。

今後のワクチンデビューは、ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタ・4種混合の、5ワクチン同時接種となります。

2回目の接種はその4週間後で、まったく同じ組み合わせの5ワクチン接種です。わかりやすいですね。

3回目の接種はそのまた4週間後で、B型肝炎を除く4ワクチンの接種を行うことになります。

なお、予診票はいまだに各ワクチン毎なので、保護者の方には毎回4,5枚書いていただかなければなりません。

一部の自治体では、同時接種ワクチン一括の予診票を採用しています。熊本市もそうしてほしいものです。

(2)「HPVワクチン」に、新たに「9価ワクチン(商品名:シルガード)」が加わります。

これまでの「2価(サーバリックス)」や「4価(ガーダシル)」よりも、有効性は高くなります。

当院では、原則として9価に切り替えますので、2価や4価の接種をご希望の方は、早めにご相談ください。

現在行われている「キャッチアップ接種」は、従来の規定のまま、令和6年度まで継続されます。

キャッチアップ制度実施前に自費で接種した方への救済措置(費用助成)も続きますが、9価は対象外です。

3月までに2価・4価を途中まで接種してきた方は、残りの回数を9価に切り替える「交互接種」も可能です。

さらに、15歳未満で接種を開始した方は、2回の9価ワクチン接種で完了する「2回接種」も選択できます。

これらの交互接種や2回接種をご希望の場合は、詳しい説明が必要になるので、あらかじめご相談ください。