日本の新たな主力ロケット「H3」初号機の打ち上げは、直前になって「中止」されました。
メインエンジンは着火しましたが、打ち上げ0.4秒前に着火すべき「ブースター」が着火しなかったとのこと。
「打ち上げる前に取りやめているので、今回は失敗ではない」という解釈です。「打ち上げ中断」です。
もしも、たとえ1mでも打ち上がった後の中止なら、ロケットは壊れます。それは間違いなく失敗でしょう。
さいわい今回は打ち上げ前の中止なので、ロケットはそのまま次の打ち上げで利用できると考えられています。
しかし、何年もかけて打ち上げを準備して、また期待して見守ってきた人たちにとって、今日は「失敗」です。
失敗ですが、挽回はできます。過去に何度も、そのような試練を乗り越えてきた日本ですから。
ロケットと言えば、某独裁国がやたらに打ち上げています。
その大きさはH3の3分の1程度ですが、最近の打ち上げの成功率は高く、この国って別の意味で驚きますね。
米国ではイーロン・マスクの「スペースX」が、すでに打ち上げビジネスとして成功しています。
先週は、巨大ロケット「スーパー・ヘヴィ」の燃焼試験が成功したばかり。H3の2倍の大きさのロケットです。
彼らは火星への移住をも目標に開発しているので、やることがすでに桁違いです。
問題を克服する能力や技術やチーム力や根性なら、日本も負けないはず。来月の打ち上げ成功を期待します。