マスクを上下逆に装着すると、鼻にうまくフィットしません

「逆マスク警察」なる言葉を朝のニュースで目にして、私は瞬時に「逆マスク」部分に反応してしまいました。

つまり、マスクを上下逆に装着するなど不適切な使用をする人を取り締まる「逆マスク・警察」とは何だと。

でもその数秒後には、「逆・マスク警察」の意味だと自発的に悟ったので、問題ありません。

これはまさに、私が恐れていることです。

政府が「マスク不要」を喧伝することで、「マスク不着用」への同調圧力が強まりはしないかと危惧します。

マスク装着者のことを、和を乱し空気が読めない自己中で臆病なヤツ、みたいな目で見ることにならないか。

あるいは、マスク装着者に対して、感染者あっち行けみたいな態度に出ることは無いのか、それが心配です。

コロナ禍の初期から、マスク装着のルールは日本国民にすんなり受け止められ、すぐに徹底しました。

花粉症などで元々マスク装着者が多い上に、衛生への意識が高く、同調圧力も高い日本ならではのことです。

そんな中で「マスク警察」が台頭し、マスク非装着者を攻撃してきました。

飛行機内でマスクを装着しない人物を激しく糾弾し、その個人情報を晒し、人格までも否定しました。

そのことを多くの日本人が、ちょっとやり過ぎだけど趣旨は正しい、と感じている面がありました。

今後マスク不要となったからと言って、すぐに全国民がマスクを外すとは思いません。

しかし、「取り決め」に対する遵守意識が高いのが、日本人の国民性。

さらに、何かコトが起きると国民が一斉に態度を変えてしまうのもまた、日本人の特異的な一面です。

その意味で、「逆マスク警察」もまた、日本人らしいといえば日本人らしい反応なのかもしれません。