言語道断な発言は、失言にあらず

首相秘書官が、性的少数者や同性婚カップルを差別する発言をしたために、更迭されました。

このような発言は、その人の「本音」や「本性」が露呈したものであり、「失言」では済まされません。

「言語道断だ」と岸田首相は斬り捨て、報道番組の出演者もみな、苦々しい顔をして同じ言葉を使います。

そんな中、今朝のモーニングショーでパックンが「げんごどうだん」と言ったのを私は聞き逃しませんでした。

パックンって、英語はともかく、日本語はまだ私の方が上かもしれませんね。

「言語道断」は、本来は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-142.html" target="_blank" title="仏教語">仏教語</a>なので、前にも書いたように漢字の読みは「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2433.html" target="_blank" title="呉音">呉音</a>」。「言」は「ごん」です。

いや最近は「げん」も許容されるのかも、と思って調べてみましたが、そんな「揺れ」は起きてないようです。

先程のパックンに続いて玉川氏が発言。あえてまた「言語道断(ごんごどうだん)」という言葉を使いました。

わざわざ正しい読み方で言ってみせたのは、パックンに、そっと誤りを気付かせる配慮だったのでしょうか。

でもそれに気づいたパックンは、もしかすると、顔から火が出るほど恥ずかしい思いだったかもしれません。

そう考えると、番組中では誤りを指摘せず、放送後にこっそり教えてあげるのが最上の策ではなかったのか。

いや、もしかすると玉川氏は、マウントを取ろうとして、あえて生放送中にそのような指摘をしたのかも。