「潮目が変わった」とはこういうことでしょうか。今日の発熱外来は「インフル一色」でした。
隣の薬局の「抗インフルエンザ薬」の在庫が心配になるほどでした。
コロナの検査(NEAR法)30人中で陽性わずか3人(10%)に対し、インフルは25人中18人(72%)が陽性。
当院の発熱外来で、インフル陽性者数がコロナ陽性者数を上回ったのは今日が初めてです。
上回ったどころか圧倒的にインフル優位となるという、いきなりの大逆転です。
先週1週間のコロナ陽性者は31人でインフル陽性者は15人だったので、これはホントに急な変化だと思います。
コロナかインフルか不明だけど学級閉鎖中、というお子さんはみな、コロナではなくインフルでした。
人の移動が増えたというのにコロナは減り、一方でインフルが激増しているのはなぜでしょう。
いや逆に、インフルが増えたからこそコロナが減ったと考えることもできます。
もしかすると、インフルがコロナを駆逐する、2年前とは逆パターンの「ウイルス干渉」かもしれません。
このままコロナがすっかり終息するようなことでもあれば、インフルのおかげ、っていうことになりますか。
映画『宇宙戦争』で、人類に対して猛威を振るう宇宙人が地球の「風邪」に倒れた最後を思い出しました。
コロナが完全に消え去るとは思いませんが、もしや大きな転換点ではと、いま少し期待してもいるのです。