令和5年度は、定期接種が動きます

「インフルエンザワクチン」は、接種人数が週に数名程度にまで減りましたが、今後も予約が入れば打ちます。

ただし、薬品卸から新たに入荷してまで接種を続ける予定はないので、院内在庫限りとさせていただきます。

「コロナワクチン」も希望者が減り、12歳以上も、5〜11歳も、4歳以下も、今後の予約はごくわずかです。

当院では、かかりつけの方だけを接種対象にしているので、まとまった人数が集まらなければ接種できません。

「帯状疱疹予防ワクチン・シングリックス」は、料金が高いのがネックですが、接種希望者はときどきいます。

「水痘ワクチン(生ワクチン)」を、その代わりに接種することも可能です。

「9価HPVワクチン」を用いた定期接種が、4月から始まる予定です。

そうでなくても遅れている日本の「HPVワクチン」事情ですが、世界標準はとっくに「9価」なのです。

年度をまたいで接種する方は、新年度の接種を9価に乗り換えるかどうかを選択できそうで、これは朗報です。

「4種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ)」は、接種開始時期が早まる見込みです。

生後2カ月という、ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタのワクチンと同じタイミングで開始できれば便利です。

近い将来、ヒブワクチンと混合した「5種混合ワクチン」になる方向なので、その準備段階ともいえます。

乳幼児の定期接種は数が多く、風邪を引いたりして接種を見合わせると、予定がどんどん遅れてしまいます。

なのでスケジュールはなるべくシンプルに、できるだけ混合ワクチンを採用する方向への進化を期待します。

「全種混合ワクチン(2カ月用・3カ月用・4カ月用)」なんてのが、できませんかね。