夜は延々と報道番組

仕事から帰ると、入浴してから食事を摂ります。日にもよりますが、夜7時台前半になることが多いです。

最初にビールで1人乾杯してから、Macをいじりながらテレビを見ながら花ちゃんを撫でながら食べ始めます。

NHKの『ニュース7』は、追っかけ再生で見ます。その日の出来事を幅広くザッと知るためには必須でしょう。

たまに、首相の記者会見とかを生中継した日は、そればっかりになるのでガッカリです。

次いで、平日であればBS-TBSの『報道1930』を、追っかけではなくリアルタイムで(途中から)見ます。

この番組は、テーマを絞り込み、その道の専門家が深掘りしてくれるので、解説を聞いてて腑に落ちますね。

引き続いてNHK『ニュースウオッチ9』、さらにテレビ朝日『報道ステーション』と続きます。

最近は、23時台のニュースまでは追いかけなくなりました。その頃にはもう、眠くなるのです。

日中の報道番組も休診日にはときどき見ますが、意見のひどく偏った方や素人コメンテーターが邪魔ですね。

市民目線の意見を言うぐらいならまだしも、的外れの講釈を長々と語る方は報道番組には出ないで欲しい。

番組によっては、MC自体がダメです。人の意見を聞かない自己中のMCの番組は、ムカツクので見ません。

やはり見応えがあるのは『報道1930』でしょうか。たまに、アホなゲストが出るハズレの日もありますけど。

この番組のMCの松原氏は、同郷で同い年。イデオロギー的にはアレだけど、MCとしては上手いですね。

「マスクは不要」と言うけれど

新型コロナ感染者に限らず、健康で症状が何もなくても、これまで日本ではマスクの着用が「必要」でした。

多くの場所でマスクを着けるのがマナーであり、実質的に義務でした。そのマスク着用の目的は2つ。

(1)自分が感染するのを防ぐため

(2)他人に感染させるのを防ぐため

それがこの春からは、屋外はもとより屋内でも、マスク着用を「原則不要」とする方針に転換するようです。

もちろん、今後もマスクを着けるのは自由です。とくに次のような思いが強いなら、着用を考慮すべきです。

(1A)できるだけ感染したくない

(2A)できるだけ感染させたくない

とは言え、マスクが「原則不要」ともなれば、着用しない自由がこれまで以上に尊重されることになります。

極論するなら、次のような考え方も、ある程度は許容しなければならないということです。

(1B)感染してもしょうがない

(2B)感染させてもしょうがない

その結果、感染したくない方と、感染させてもしょうがないと考える方が、世の中に混在することになります。

マスクの効果は限定的となり、あちこちでいさかいを生みかねませんが、それもしょうがないのでしょう。

ただし、公共交通機関や医療機関等では例外的に、従来通りのマスク着用が当面は続けられると考えられます。

しかしそのような場所ではなくても、(1A)の方が守られるような「モラル」が醸成されることを願います。

「NEAR法」導入1週間

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4118.html" target="_blank" title="NEAR法">NEAR法</a>による新型コロナウイルス検査装置を導入して1週間。その検査総数がちょうど100件となりました。

この間は、PCR検査も抗原定性検査も行っていません。コロナの検査はすべてNEAR法で行いました。

感度がPCR検査並で手軽さが抗原検査並となれば、他の検査法を選択する理由がありません。NEAR一択です。

100件のうち、3歳以下は16人。唾液によるPCR検査が難しく、これまでは抗原検査を行ってきた年齢層です。

陽性者は41人(41%)。このうち3人は、来院前の自宅での抗原検査が陰性だった方でした。

0歳から90歳と年齢は幅広いですが、60歳以上はわずか10人。ただしその陽性率は80%でした。

外部委託でPCR検査を行っていた先週水曜までは、その結果判明まで数時間〜十数時間以上を要していました。

患者さんにしてみれば、検査の翌日の午後〜夜まで、外出もできず悶々として過ごさなければなりません。

私は私で、患者さん全員に結果を連絡し、さらに一部の方には電話がつながらず、かなり苦労しました。

いまは診療中に検査結果がすべて出るので、電話連絡も不要、治療薬もすぐに処方できるようになりました。

さらに「検査結果報告書」という、きちんとした雰囲気の書類を作って、患者さんにお渡ししています。

必要なケースではHER-SYS入力をして、日次報告まですべて、その日のうちに済ませることができます。

翌日に電話連絡などの仕事を持ち越さないこと。「持続可能な」発熱外来のためには大事なことですよね。

この1週間でそれを身にしみて感じました。もう外部委託のPCR検査には戻れないかもしれません。

Apple Silicon「M2 Pro/Max」登場

本日、Appleの最新チップ「M2 Pro/Max」と、それを搭載するMacBook ProとMac miniが発表されました。

この情報って、読者の皆様はほとんど興味無いかもしれませんが、気にせず書き進めます。

Appleが、「爆速」「省電力」をウリにした自社設計チップ「Apple silicon」を発表して2年以上たちます。

実際に製造しているのはもちろん「TSMC」です。菊陽町民から言わせてもらえば、「地元企業」です。

最初のApple Siliconである「M1チップ」が登場した当初は、ソフトウェアの互換性に心配がありました。

しかし昨年頃から、ソフトのM1対応が改善したため、M1搭載MacBook ProとMac miniを購入しました。

前者は、いまこのブログ執筆にも使っている、自宅のメインMacとして快適にフル稼働しています。

後者は、院長室用のメインMacとすべく「確保」していましたが、ついに昨日、初期設定をしたところです。

そのMac miniは、最新OSである「macOS Ventura」にアップデートして、その拳動を確認中です。

間違いました「挙動」でした。Venturaの使い勝手には少々戸惑っていますが、まあ慣れるしかないでしょう。

かつては、所有するMacをすべて最新OSにするのが私の流儀でしたが、いまは違います。

敢えて古いOSを搭載したMacを残すことで、古いソフトウェアの動作環境を確保することができるからです。

それに加えて、電子カルテのソフトウェアが最新のOSでは稼働しない問題を回避できます。

今後、往年の「Intel」製プロセッサを搭載するMacで正規発売されるのは、「Mac Pro」だけになります。

「Intel入ってない」をウリにしたいMacですが、最上位機がまだIntel内蔵というのは、ちょっと残念ですね。

クレカの過払い金返還請求の罠

飛行機好き(ANA推し)のパラダイス山元氏がやってる「Clubhouse」を、いつも聞いています。

もう丸2年近く毎朝6時から、どれほど疲れて眠い日でも「生放送」するなんて、驚異的過ぎて呆れます。

先日、「今日は過払い金の返還手続きに行きます」と山元氏が言うものだから、聞き耳を立ててみました。

クレジットカードをもっているだけで何十万円か返ってくるらしく、法律事務所が強く勧めてくるとか。

とってもオトクな話なので、誰かご一緒しませんか、という山元氏からのお誘いです。

そんなうまい話ってあるんかな、後日談をぜひ聞きたいな、と思ってたら、コトは急展開を見せました。

Clubhouseのリスナーから、「過払い金の返還請求したら、そのクレカが使えなくなりますよ」との情報!

ヘタをしたら、請求したクレカだけでなく、クレカ業界全体のブラックリストに載る可能性すらあると。

その貴重な情報のおかげで、山元氏は返還請求をドタキャンすることにしたそうで、間に合って良かったです。

いやホント、日頃使っているクレジットカードが止められたら、どれほど不便なことになることでしょうね。

以前、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3188.html" target="_blank" title="カードが不正使用">カードが不正使用</a>されて使えなくなった時、新規カードへの切替え作業で膨大な労力を費やしました。

まして、所有するすべてのカードが使えない状況になってしまったら、もうほとんど生活が成り立ちませんよ。

簡単な手続きでお金が返ってきますよ、という法律事務所。それって、ホントに顧客のために言ってる?

コロナワクチンの接種に関する留意事項

「新型コロナワクチン接種に関する留意事項について(その2)」という通知が、先日保健所から届きました。

ワクチン接種率がまだ低迷する一方で、間違い接種も起きやすいことを踏まえて、改めての注意喚起です。

(1)接種間隔の誤り

当院でも、予約段階では接種間隔を誤っていた事例がありましたが、実際の過誤接種には至りませんでした。

接種券(済証)の現物を確認すればこの過誤は回避できます。接種直前の最終確認を省略してはなりません。

(2)初回接種(1,2回目の接種)にオミクロン株対応ワクチンを使⽤する誤り

「オミクロン株対応ワクチン」は追加接種専用。初回接種には「武漢株対応ワクチン」しか接種できません。

この、いまから接種を始める人の意欲をそぐような杓子定規なルール、なんとかなりませんかね。

(3)オミクロン株対応ワクチンを2回接種する誤り

私自身、10月に4回目の接種した方に、今月5回目の接種をお勧めしそうになりました。危ない危ない。

このような方には5回目の接種券が届かないはず。その点からも、やはり接種券の確認が大事ですね。

特別な経緯で承認された新ワクチンですから、何かあったときのためにも、規則通りの接種が重要です。

でも、(2)や(3)の過誤接種って、医学的に重大な被害が起きるとは思えないんですけどね。

高橋幸宏さん死去

高橋幸宏さんが亡くなりました。脳腫瘍で闘病後の誤嚥性肺炎だったようです。まだ70歳でした。

「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の黄金期は、私の学生時代とそのまま重なります。

大学に入学した1979年の春は、すでにYMOの大ブームが巻き起こっていました。

YMOのコンサートを、運良くホールの最前列の中央で見ることができた話は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-245.html" target="_blank" title="以前">以前</a>にも書きました。

演奏中に高橋氏の手からすっぽ抜けて飛んできたドラムスティックを、私は奇跡的にゲットしたのでした。

YMOも好きですが、私は渡辺香津美の『KYLYN』などで聴く彼のドラムが、いちばん彼っぽくて好きです。

同じアルバムで、村上(ポンタ)秀一と高橋ユキヒロのドラムスを聞き比べると、まったく別物なんですね。

村上氏のドラムは、適度にジャズ的で、うねりがあって、しかも上手い。ノリやすい。

一方で高橋氏のは、なんでしょう、やたらパンパン乾いていて、歯切れ良く硬質です。「テクノ」なんですね。

いまMacにヘッドホンを繋いで、高橋氏の代表作『RYDEEN』を皮切りにYMOの曲を次々に聴いています。

もしかすると、YMOをヘッドホンで大音響で聴いたのは数十年ぶりかも。この歳の耳には堪えますね。

そうこうするうちに、いま『増殖』にたどり着いて爆笑中。なんて言うか、良いモノもある、悪いモノもある。

そんなYMOの「レコード」を学生時代には5(万)枚ぐらい持っていたわけですよ。いまどこにあるのやら。

感染者数が多いから、死亡者数も多いのです

新型コロナの全国の1日あたり死亡者数が500人を超えました。

感染者数は過去最多ではないのに、死亡者数が過去最多を更新し続けているのは、なぜでしょう。

いまの流行株の死亡率がどんどん高くなっている、という話は聞きません。この先はわかりませんが。

となれば、感染者数が過去最多を更新し続けている、と考えるしかありません。

尾見会長は、「感染者の届け出の方法が変わったことが背景にあると見られる」と婉曲に説明しています。

そうでしょうとも。昨年9月26日の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4010.html" target="_blank" title="「全数届出廃止」">「全数届出廃止」</a>以来、感染者数が正確に把握できなくなっているのです。

基礎疾患の無い軽症者は医療機関を受診しないのが原則なので、医療機関が感染者を把握しにくくなりました。

社会経済を回す方向に国が舵を切ったので、仕事を休まないためにも、検査を受けない方がおおぜいいます。

入院給付金が出なくなった方々にとっては、検査して診断を受ける意義も薄れてしまいました。

発症しても医療機関を受診せず、まずは自宅で抗原検査をする、というのが国の勧める対処法です。

これによって、偽陰性の多い抗原検査で済ませてしまうことが多くなり、潜在感染者が激増しているのです。

当院の発熱外来でも、症状が軽い方を念のため検査したら陽性、というケースが増えています。

今週から「NEAR法」による検査装置を導入して、陽性率の高さには驚く毎日です。感染者数は多いのです。

「コールセンターからの紹介中止」専用ダイヤル

土日祝日にも発熱外来を行っている当院には、朝から引っ切りなしに電話がかかってきて<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4093.html" target="_blank" title="回線がパンク">回線がパンク</a>します。

運良く電話がつながった人だけでも、あっという間に夕方まで<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-4065.html" target="_blank" title="予約枠が埋まり">予約枠が埋まり</a>ます。まだ朝のうちに、です。

「誠に申し訳ありませんが、もう夕方までの予約が埋まってしまいました」とお断りせざるを得ません。

「夜遅くなってもいいですから」とすがられることもありますが、それはさすがにこっちが困ります。

当院への電話は、「発熱患者専用ダイヤル」等の公的コールセンターからの紹介を受けた方がほとんどです。

なので予約枠が一杯になったら、コールセンターからの紹介を止めてもらわなければなりません。

しかし紹介を止めてもらおうと専用ダイヤルに電話しても、なかなかつながりません。

県のコールセンターの担当者(実は○TMの方)の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3949.html" target="_blank" title="携帯番号">携帯番号</a>を教えてもらいましたが、日曜にはかけにくい。

最近はもう、紹介を止めてもらうことを諦めてしまう日もあります。とくに忙しい日ほど、そうなります。

と思っていたら今日、「紹介中止の連絡」用の直通電話番号が、保健所からメールで通知されました。

私と同じ苦労や思いの先生方が、ほかにもいらっしゃるということでしょう。

あと1年早く、このような専用番号を設定してくれたら、どれほど助かったことか。

明日さっそく、その番号に電話することになりそうですが、さてさて、すぐにつながるかどうか。

「NEAR法」による新型コロナ検査装置導入なう

当院では、新型コロナウイルスの「核酸増幅法」による検査装置を導入し、今日から運用を開始しました。

「NEAR法」という方法でウイルス遺伝子(核酸)を増幅する、アボット社の「ID NOW」という機器です。

核酸増幅法による検査法では、「PCR検査」があまりにもよく知られています。

PCR検査は、独特の温度操作によって核酸を増幅させる方法で、結果が出るまでに時間がかかるのが難点です。

一方でNEAR法は、酵素を用いた「等温核酸増幅法」による増幅で、結果判明までの時間が短いのがウリです。

当院ではこれまで、検査センターに委託してPCR検査を行っており、その結果判明は翌日または翌々日でした。

ところがNEAR法だと、すぐその場で(5〜13分で)結果が出ます。

今日は午後3時以降の発熱外来で、12人の受診者全員にNEAR法で検査を行いました。

そのうち陽性は9人。この陽性率75%は、抗原検査とは異なる、まさにPCR検査並の結果でした。

コロナ陽性か陰性かがその場でわかることで、とくに陽性であった場合、良いことがいくつもあります。

まず第一に、コロナ陽性確定後の処方は全て「公費」の扱いとなるので、解熱剤や咳止めなどが無料です。

適応がある患者さんには、コロナ治療薬の処方や、保健所への届出(HER-SYS入力)もすぐに行えます。

その結果、保健所から患者さんへの連絡も早くなるので、その後の治療にも有用です。

医療機関としても、陽性判定後の医療に対して一定の「加算」が取れるので、助かります。

調剤薬局は、薬を調剤して渡すだけで支払作業が不要なので、作業が楽だし患者さんの流れも良くなります。

何よりも、明日の休診日に、PCR検査結果の連絡その他の作業をする必要がないのが、私はいちばん嬉しい。