新型コロナの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方向です。
感染しても待機が不要となるなら、市民生活は一変するでしょう。しかし医療現場はどうでしょうか。
外来診療に限るなら、少なくとも当院の診療スタイルは、しばらくの間はあまり変わらないかもしれません。
「世の中の規制が緩んだので、今後は院内感染も覚悟してください」なんて言うわけにはいきません。
今後も「季節性インフルエンザ」程度には、院内感染を避けるための努力・工夫をしなければなりません。
高齢者や基礎疾患のある方と、発熱者や風邪症状のある方とでは、動線や時間帯を分離する必要があります。
たとえ同じ発熱者どうしでも、1カ所の「発熱者待合室」に集めることはできません。
そのためには結局、完全予約制にして駐車場待機を徹底する、これまでと同じ方法を続けるしかありません。
「診療・検査医療機関(いわゆる発熱外来)」が、制度上どうなるのか、まだわかりません。
すべての医療機関が原則として、コロナの診療・検査をしなければなりませんが、これはインフルと同じです。
季節性インフルエンザ並の診療でよいと言われても、外来診療はこれまでとほぼ同じかもしれません。
自分自身のリスクを考えたら、個人防護具もあまり手抜きしたくはありませんね。