「異次元の少子化対策」とは

「異次元の少子化対策に挑戦する」と、岸田首相が年頭の記者会見で述べました。

これまでの政権が成し遂げられなかった難題に、自分が抜本的な対策を打ち出すという意気込みのようです。

ぜひ、思う存分やっていただきたいですが、期待半分です。「異次元の」と言うほどの手を打てるのかどうか。

異次元というからには、前例を踏襲せず、大胆で、「非常識」とさえ思えるほどの対策なのでしょうか。

具体的には、子育て家庭への支援と女性の働き方改革の推進が柱のようです。

でもそんなことは何十年も前から叫ばれ続けてきたことで、いま必要なのは、かけ声ではなく具体策です。

そしてその具体策が、異次元だというのですが、ちょっと想像がつきません。

18歳までの医療費や教育費を完全に無料化する程度では、異次元とは言えません。低次元です。

母親が子育てで働けない家庭を経済的に支援するのではなく、女性が働けるようにする策を考えるべきです。

同時に、子育てをしながら働く女性を抱える企業をも、国が支援する仕組みを作る必要があるでしょう。

さらに、実際に子どもがたくさん生まれるような作戦を立てるべきです。

言葉は悪いですが、「産めば産むほど得をする」ような制度(税金や年金)を作るのが効果的だと思います。

ハンガリーのように、母親の所得税を免除するのも効果的です。異次元って、そういうことでしょう?